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子供のカウンセリングではどういうことをするのでしょうか?

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Studio Mene and Counseling Services
高田 Dill 峰子さん

Mineko Takada-Dill, MA, LMHC, ATR
カウンセリング:
Rockwood Office Park
1409 140th Place NE, Bellevue, WA 98007

アート・セラピー・スタジオ:
7048 27th Avenue NW, Seattle, WA 98117
【電話】 (206) 276-4915
【メール】 info@studiomene.com
【公式サイト】 jp.studiomene.com
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高田さんへのご質問はこちらからお送り下さい。

Q:子供のカウンセリングではどういうことをするのでしょうか?

A: カウンセリングに行く理由はさまざまなので、今回は総合的に見て子供のカウンセリングではどんなことができるかを書いてみたいと思います。

まず、子供や家族の方にあうカウンセラーを見つけることが必要です。何人かのカウンセラーと電話で話してみて、相性、場所、予約のできる時間、カウンセラーの専門分野、言語などを考慮した上でカウンセラーを選び、予約を取ります。医療保険は、カウンセリングをカバーしてくれるものから、回数が決まっていたり主治医の紹介が必要なものまでいろいろあります。

カウンセラーは通常、保護者と子供と一緒にインテーク(初診)を行います。状況によって、全員で会ったり、子供だけで会ったり、保護者の方のみだったりと、話し合いの形は違ってくると思います。このインテークでは、妊娠中、生後の発達過程、今直面している問題や心配事はいつから始まったのかについて話し、問題がどこから来ているかを探していきます。例えば、子どもがイライラして、暴言を吐く、手が出てしまう、とします。その理由は学校でいじめられて、どうして良いのか分からない、学習障害などがあって学校が嫌い、親子関係の問題、ADHD、鬱、アスペルガー症など、実にさまざまです。ですから、このインテークのみでは、診断がつきにくいこともあります。

通常、インテークの後は週に一度のカウンセリングを受けることになります。問題が切羽詰っていて、すぐに何かしなければいけないような状況の場合は、もっと頻繁にカウンセリングをすることもあります。インテーク後のカウンセリングでは子供と家族全員でトリートメント・プランをするというように、問題とその解決策を考えることになります。

その後は、問題の内容によって、子供個人のカウンセリングと保護者を含めてのカウンセリングを並行に行っていくと思います。子供とのカウンセリングでは子供自身、そしてその年齢や発達状況にあった形でのカウンセリングを行います。例えば、幼い子供にはアートや遊びを取り入れたり、ティーンエージャーの場合は会話中心のカウンセリングになったりします。基本的にはカウンセラーと子供が一緒に問題を見つめて、その解決法を見つけていく場所を提供することになります。

子供のカウンセリングと並行して、家族関係が上手くいってない場合などは、"Family Counseling" をしてコミュニケーションの改善を図ったり、子供にあった育て方について話す "Parenting Skill Training" などを行っていきます。

カウンセラーは、子供の問題が学校で起きている場合は、保護者の方の許可を得てから、学校と情報を交換し、どのようなサポートが学校で必要なのかを話し合います。カウンセリング以外の治療やテストなどが必要な場合、カウンセラーは必要な場所を紹介してくれます。例えば、子供のカウンセリングを行い、ペアレンティングの方法を変えても、子供のうつ状態がひどく、薬を調合してもらった方が良い場合は、精神科医を紹介してくれます。また、自閉症やアスペルガー症の懸念がある場合は適切な診断をしてもらえる場所を教えてくれます。

つまり、カウンセラーは子供を助けるためのチーム作りをするわけです。チームのメンバーは、子供、家族、カウンセラー、学校の先生、お医者さん、精神科医、障害にあったテストをしてくれる専門家、親のサポート・グループなどになります。なお、以前にもお話しましたが、そのメンバーは子供の直面する問題によって変わってくるでしょう。

カウンセリングは心が弱いから行く場所ではなく、問題を早いうちに見つけて、解決策を見つけるサポートシステムの一つだと考えてください。

掲載:2010年6月

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