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パンデミック【体験談】(11)ベルビュー・カレッジ ユセフ・ベンさん

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ワシントン大学医学部キャンパス

ユセフ・ベンさんが数年前のバケーションで訪れた
モロッコ最大の観光地マラケシュの夕暮れ

新型コロナウイルスのパンデミックで、ワシントン州では2020年3月から経済活動・社交再開に規制のある生活が続いています。日々の生活はどのように変化しているのでしょうか。

第11回は、2019年の夏にアフリカのモロッコからシアトルの東にあるベルビュー市のベルビュー・カレッジに留学したユセフ・ベンさんにお話を伺いました。

– コロナ禍で生活はどんなふうに変わりましたか。

2019年の夏にワシントン州の高校卒業証書と学士号を同時に取得できる International High School Completion というプログラムでベルビュー・カレッジに留学しました。16歳の時です。

最初の3学期はコロナ禍の前で対面授業でしたが、2020年の冬学期の後半は完全にオンラインでのリモート学習になりました。

オンラインでのリモート学習は初めての体験だったので、最初は少し難しかったのですが、慣れるのは簡単でした。オンラインでのリモート学習にはたくさんの長所と短所があると思いますが、長所は効率がいいところです。ベルビュー・カレッジのキャンパスでの学生アンバサダー(student ambassador)としての仕事から学校の授業に数秒で切り替えられ、移動に時間を無駄にすることがありません。短所は、社交がなくなり、大学生活を体験することができなくなることです。

– その変化にどんなふうに対応していますか。

オンラインでのリモート学習になったことで、プロジェクトや学習にできるだけ集中し、キャンパスでの仕事や個人的な成長を最大限に効率化しようとしています。ソフトウェアの開発スキルを磨いたり、もっとスポーツをするようにしたり。おかげで昨年は体重を20ポンド(約9kg)も減らすことができました。

– 家族や友人とどのように連絡を取り合っていますか。

アメリカにいた時は、家族や友人とはインスタグラムやスナップチャットなどのソーシャルメディアを使って連絡を絶やさないようにし、話をする時は FaceTime をよく使いました。でも、モロッコの家族がこのパンデミックで社会的にも財政的にも大きな影響を受けたので、昨年の秋からモロッコに一時帰国しています。モロッコは、旅行者が新型コロナウイルスを持ち込まないよう、厳しい渡航制限を敷いているので、空港で検査を受けて陰性であることが確認された後、15日間にわたって自宅で自己隔離しました。今は感染対策をしながら、友人たちと会うことができています。

– モロッコでもベルビュー・カレッジのクラスを受講しているのですか。

はい、受講しています!教授とは Zoom や Teams で連絡を取り合っています。教授が毎週設定しているオフィスアワーで質問をしたりすることができるので、とても助かっています。でも、モロッコとワシントン州は9時間の時差があるので、例えばモロッコ時間の午前3時にミーティングがあったりすると、とても遅くまで起きています。モロッコのスケジュールとベルビュー・カレッジのクラスの両方に対応するのは大変ですが、不可能ではありません。モロッコにいることの欠点は、アメリカのサーバーとアフリカ/ヨーロッパのサーバーの間には多くの遅延があるため、Zoom や Teams を使ったミーティングでラグが生じることぐらいです。

– また安心して旅行ができるようになったら、まずどこに行きたいですか。

たくさん行きたい場所がありますが、最初に行きたいのは東京と京都です。いつか日本に行ける日が来ますように!

掲載:2021年2月 聞き手:オオノタクミ



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