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Skagit Valley College スカジット・バレー・カレッジ<br>西岡拓摩さん

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スカジット・バレー・カレッジ

世界的に有名な、スカジット・バレー・チューリップ・フェスティバル

西岡拓摩さん

こんにちは。今年6月にシアトルから車で北に90分ほどのマウント・バーノン(Mount Vernon)にあるスカジット・バレー・カレッジ(Skagit Valley College、以下 SVC)を卒業した西岡拓摩です。

地方のカレッジで情報も少ないため、SVC とそこでの生活についてご紹介します。皆さんの留学の手助けになればと思います。

自己紹介

名前 西岡拓摩
出身 大阪
専攻 International Business
経歴 2015年9月に渡米、スカジット・バレー・カレッジに入学。2017年6月卒業後、同年9月に Western Washington University に編入。
留学の目的 国際的ビジネス都市でビジネスについて学びたいと考え、スターバックスやボーイング、マイクロソフトの本社を構えるワシントン州への留学を決意。
学校を選んだ理由 カレッジには珍しく、キャンパスに学生用の住居(寮)があったこと。少数生のクラスであったこと。AESL プログラムという留学生へのサポートが充実していたこと。

学校について

学生の数はどのくらい?日本人の数は?

2017年の SVC の学生数は1万人に満たないほどで、約20ヶ国からの留学生約150人が在籍しています。年によって異なりますが、日本人は15人から25人ほどです。短期留学生や交換留学生の比率は少なく、7-8割が学部留学生だったと思います。カレッジは規模が大きいわけではないので、AESL(語学プログラム)や通常授業で日本人を含めた留学生と一緒になる機会がたくさんあります。

学費はどのくらい?

SVC はクォーター制(1年に4学期があるシステム)なので、年に少なくとも3学期分、多くて4学期分の授業料を払うことになります。2017年6月時点では、1クォーター(15単位)あたりおよそ3,400ドルほどです。

英語を学ぶにはいい環境?

SVC には AESL プログラムという英語教育プログラムがあります。SVC は入学時に TOEFL のスコア提出を強制しない代わりに、入学時にプレースメント・テスト(Placement Test)と呼ばれる英語のテストを受ける必要があります。そのの結果によって決まったレベルの Reading、Writing、Listening、Speaking を勉強することになります。テストで十分なスコアを取得したり、TOEFL スコアを提出することによって通常の大学の授業を受けることも可能です。

また、一人の留学生につき一人以上のネイティブが「バディ」となり、クォーターを通して10時間以上を一緒に過ごすカンバセーション・プログラム(Conversation Program)など、英語の勉強をするにはいい環境です。

スカジット・バレー・カレッジ

学校主催のドッジボール大会

学校・授業の雰囲気は?

地方のカレッジということで規模が小さい分、生徒間の距離が近く、比較的フレンドリーな雰囲気の学校です。また、少人数制の授業が基本のため一クラスあたりの人数は30人くらいで、教授とも良い関係を築きやすく、手厚くアシストしてもらえる環境だと思います。

インターナショナル・フェアや寮でのピザ・パーティーなど、ほかの学生と交流する機会になるイベントごとは1年を通してたくさんあります。また、留学生が多いので、インターナショナル・オフィスも活動的にイベントを開催しています。

住居について

寮の特徴は?

スカジット・バレー・カレッジ

寮の共有スペースです。乱雑です(笑)。

SVC はワシントン州のカレッジにしては珍しく、住居のオプションとして寮があります。基本的には寮、ホームステイの2つから選択することになります。

寮:留学生の半分ほどがカレッジの寮に住みます。アパートメント形式の寮となっているため、個室が一人ずつに与えられ、キッチン、シャワー、トイレ、リビングは4人で共同となっています。留学生だけでなくアメリカ人も住んでいるので、さまざまな人と交流することができます。食事は自炊で、公共料金を含めて1クォーター1,400ドルほどです。

ホームステイ:
寮に次いで留学生に人気なのは、ホームステイです。ホームステイでは、食事付きのプランとステイ先で自炊をするプランの二つに分かれており、前者は月々600ドル、後者は400ドルだったと思います。

生活について

Mount Vernon(マウント・バーノン)はどんなところ?

はっきり言ってしまえば、田舎です。シアトルとバンクーバーの中間に位置しており、どちらからも車で90分ほどです。田舎なので治安は悪くないですが、日本と比べるとやはりいいとは言えません。

そんなマウント・バーノン最大の売りはチューリップです。世界的にも大きなチューリップ・フェスティバルが毎年4月に開かれ、かなりの観光客が訪れる大きなイベントです。

一年を通して過ごしやすく、夏は日差しが強いですが、湿気がない分過ごしやすいです。冬は気温としては0℃前後ですが、雨の日がほとんどです。

交通手段

主な交通手段はバスで、スーパーマーケットや銀行、その他生活をする上で必要と考えられる施設に行くことはできます。基本的には30分に一本のペースでしか走っていませんが、車がなくても十分生活はできます。でも、車は持っていることに越したことはないと思います。私も留学して2年目に中古の車を購入しました。型は1999年と古いですが、アメリカでは80年代や90年代の車も普通に走っているので、珍しいことではありません。

日本車はやはり持ちが良くて人気なので、中古でもアメリカ車の中古車より少し高くなりがちです。

携帯電話

最近多いと感じるのはソフトバンクのアメリカ放題というプランに契約している携帯です。日本で使用している携帯をそのまま使用することができ、契約自体も日本でするので楽だと思います。

また、SIM フリーの携帯を日本かアメリカで購入して、プリペイド SIM カードの契約をしたり、プリペイド携帯自体を買ったりと、選択肢はいろいろあります。

おすすめの観光地や休日の過ごし方

マウント・バーノンに限って言えば、することは基本的にありません(笑)。隣町にあるモールに行ったりすることもありましたが、休日はバスの本数も少なくなるので、出かけるのが億劫でした。

友達を集めてサッカーをしたり、学校主催のアクティビティに参加したり、冬にはスノーボードに行ったりもしましたが、たいてい YouTube や Netflix などを見ていました。

留学について

スカジット・バレー・カレッジ

遠くに見える建物がスカジット・バレー・カレッジの寮。
きれいなマウント・バーノンの空はお気に入りです。

金銭面は?

最近はアメリカの大学の授業料が上がってきており、総合大学と比べて比較的に授業料が低いカレッジでも授業料だけで年間100万円から150万円ほどかかります。

私の場合、夏学期も授業を取ったことがあり、生活費も含めて200万円から250万円ほどかかりました。学生ビザで滞在している留学生は大学外で就労できませんので、キャンパス内で働くか、奨学金をもらうかの二つが主な節約手段です。

英語について

留学前にしっかり学んでおくに越したことはありません。TOEFLibt のスコアでは61点あるのがやはり理想的です。上で書いた AESL についてですが、最も低いクラスに割り当てられると4クラスをエスカレーター式にすべて受けることになるので、通常の授業に参加するまでに4学期(1年)も費やすことになります。Reading と Writing はもちろんのこと、日本人が苦手とする Listening と Speaking もバランスよく勉強するといいと思います。

留学生活について

私は TOEFL で必要なスコアを取得してから留学し、通常の授業から始めましたが、それでも英語は全然できませんでした。クラスメイトが何を話しているのかわからなかったり、伝えたいことがまったく言えなかったりと大変な思いをしました。また、知らない土地での生活や、友達が一人もいない環境で過ごすことは辛かったです。「日本にいればよかった」と思うことも多々ありました。

けれど、そんな環境だからこそ発見や学びなどがたくさんありました。英語がわかるようになり、話せるようになり、いろいろな国籍の友達とお互いの国の話をしたりと、自分の中の世界が広がるような経験ができることが、私にとっての留学生活の醍醐味となっています。

掲載:2017年10月



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