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外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

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外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

シアトルのワシントン大学の学生を中心に、さまざまな国から来た人に、アメリカと母国の違いについて聞いてみました。いろいろな意見を聞くと、「あ、そうそう」「違うと思うけどなあ」「そうかなあ」「やっぱりそうだよね」とか感じたりしながら、自分の視点が変わったり、世界が広がったりしますよね。そんな刺激を受けたくて、やってみました!

Lisa Brunie (リサ・ブルニー)
出身:フランス・アヴィニョン
専攻:コミュニケーション

外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

2016年秋、フランスの大学からの交換留学生として一年の予定でワシントン大学に留学してきました。ワシントン大学を選んだ理由は、留学先に選べる大学の中で一番レベルが高かったから。将来は、専攻に関係するコンサルタントなどの仕事に就きたいと考えています。

アメリカとフランスの大学の雰囲気の違いですが、フランスは大学が無料なので生徒の中にはやる気のない人がいるのに対し、アメリカは大学が有料なので、生徒に比較的やる気があるように見えること。さらに、フランスで受ける授業は哲学面を重視していますが、アメリカでは実用性を重視しているように感じます。

シアトルの好きなところですか?自然がありながらちゃんとした街もあることと、アメリカ人は一般的にフレンドリーで、学校でも人と会うイベントなどがたくさんあるところでしょうか。

食の面では、アメリカでこれまで飲んだワインはあまり好きになれませんでした。また、フランスで一般的に食べるものと比べて、アメリカで食べてきたものは大味に感じることがあります。レストランではフランスと比べて、サーバーがテーブルに請求書を持ってくるまでの時間が短く、ペースが速い気がします。

Man Yin Kwok (Phyllis) (マンイン・グォ)
出身:香港
専攻:言語聴覚療法学

外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

4年前に香港からシアトルに移住してきて、秋からワシントン大学で勉強しています。ワシントン大学を選んだ理由は、親の期待に応えることと、ワシントン州のトップの大学だからです。将来は、言語聴覚療法師として働くことを考えています。

ワシントン大学の好きなところは、香港ではあまりできない、いろいろな国の人から来ている人々と知り合うことです。

シアトルについては、香港のような公共交通機関が発達しているところと比べると、もっとバスや電車を増やしたほうがいいと思うこともあります。また、香港にはチップ制度がなく、すべて頼んだものの料金に含まれているので、いちいち気にしなくて済みますが、アメリカでは自分でチップを計算して支払わなければならないので、いまだに慣れません。チップもすべて料金に含まれていたほうが計算する手間も省けて効率がいいと思います。

Hui Jie Koh (フイ・ジエ・コウ)
出身:マレーシア、ポート・ディクソン
専攻: エンジニアリング

外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

多様性のあるシアトルの、レベルの高いワシントン大学で勉強するため、昨年の9月にシアトルに来ました。

アメリカとマレーシアで一番違うと思うのは、食文化です。マレーシアではアメリカよりも大勢で食べることが頻繁で、それぞれ個人の皿に料理が置かれるのではなく、大皿にみんなの分が盛られ、シェアしながら一緒に食べることが一般的です。また、スプーンや箸を使わず、手で食べるのが一般的なので、アメリカに来たときは少しびっくりしました。

学校の面でもたくさんの違いがあります。マレーシアには、原住民の学校、マレーの学校、さらに中国の学校と、大まかに分けて3種類の学校があり、僕が通っていたマレーの学校では、理系のクラスは英語で、そのほかの文系のクラスはマレー語で行われていました。3つの言語が根付いている、アメリカでは見られないマレーシアならではの特徴だと思います。

Antonio Manuel Rueda Mesa (アントニオ・マヌエル・ルエダ・メサ)
出身:スペイン・セビージャ
スペイン語教授

外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

アメリカには12年前に来て、ワシントン大学でスペイン語を教えながら、本の執筆もしています。

スペインの大学は学費が無料で、1クラスの人数は一般的にアメリカよりも小さいです。職場での違いは、スペインにはシエスタの時間があり、一般的に、昼寝ではなく、昼ご飯を家で食べるために使われます。アメリカの昼休みは短く、生活のペースもスペインより速いように感じることがあります。これは、昼休みの時間の違いだけでなく、レストランや店の営業時間もそうです。アメリカでは営業時間が比較的短いですね。

アメリカのいいところは、知らない人にも話しかけやすいことだと思います。スペインの良くないところは、政治が退廃していることだと思いますが、スペイン人は全体的に楽観的に物事を考えるというのが長所でもあります。

Long Ding (Nathan) (チョウ・リュウ)
出身:中国広州市
専攻: 経済学

外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

家族の関係で14年前にアメリカに移住して、。将来は経済やコンピュータ関係の仕事をしたいと思っています。レストランやカフェを経営することも一つの夢です。

教育面の違いとして、中国では上海や北京などの大都市に大学が集中していて、学生の数がかなり多いことから、教授との距離がかなり遠いのですが、アメリカでは教授との距離が近く、もっと話しをすることができるのが役に立っています。また、中国では専攻に関わらずたくさんの理系教科を学ぶのが普通ですが、アメリカでは専攻によっては理系教科を取る必要がほとんどない場合もあるのが大きな違いですね。

中国では学生が働くことがあまりないのに対して、アメリカの学生は高校性の時からパートタイムの仕事をする人も少なくなく、アメリカ人の経済的自立に初めは驚きました。中国では親子関係が厳しく、自立心が強いアメリカの学生に対して、中国の学生は親の言うことに従わなければいけないのも大きな違いです。

アメリカの好きなところは、社会や伝統による制限のためにできることが限られている中国よりも、自由に自分の好きなことができること。中国の好きなところは、ご飯がおいしいこと。

中国系はアメリカではマイノリティなので、アメリカの文化に適応することがまだ難しいと感じることがあります。

Allegra Joy Johnson( アレグラ・ジョイ・ジョンソン)
出身:ワシントン州、日本育ち
専攻: 神経生物学

外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

私は生後11ヶ月の時に家族に連れられて群馬県に行き、16歳になるまで日本で暮らしていました。なので、アメリカ人ですが、日本語ももちろん普通に話せます。昨年の秋にワシントン大学に入学しました。将来の夢は、幼稚園の先生かカウンセラーになることです。

教育面の違いについては、日本では学校内での規則が細かいところまで作られていて、しかもその規則の数が多いので、組織力を重視した教育をしていると考えています。また、生徒が学校を掃除したり、給食を配ったりすることで責任感を身につけられます。そうした責任感や規則という大切なことを学ぶには日本は最適だと思うと同時に、人種的に多様性があまりないので、白人としては日本は住みづらいと感じることもあります。一方、アメリカでは学校内の規則が少なく、自己表現を求められることが多いので創造力が重視されます。掃除したり給食を配ったりというような形で他人のために何かをし合うことが少なく、自立心が強いため、日本人に比べて自己中心的になる傾向があり、周りに対する気配りがあまりできないことがあると思います。

日本と比べ、アメリカではよく知らない人に話しかけたり、かなりフレンドリーで、敬語などもあまりないので楽ですが、日本では立場次第で言葉遣いや行動を気にしなければならないので難しいです。

アメリカのいいところは、特にワシントン州ですが、学生は外に出るときもジャージなど、だいぶんカジュアルな服装で出歩いていて、身なりをあまり気にしなくていいこと。他のアメリカの文化の特徴は、ほかの国の人が言っていたように、時間を大切にすることです。“Time is money.”(時は金なり)という考えが強く、食事にあまり時間を使わない傾向にあると思います。

このインタビューを受けた外国人全員が言うアメリカのフレンドリーさについては、How are you? などのあいさつは、すれ違う時の気まずい瞬間を埋めるために使われていて、言葉自体にあまり意味はないと思っています。

取材・執筆:糠山弘一(ぬかやま・こういち)

外国人の留学生・教授に聞いてみた!「自分の国とアメリカ・シアトルってどう違う?」

通訳者や翻訳者になるべく、ワシントン大学で言語学とスペイン語を専攻中。今回、異なる文化背景で育った6人にインタビューし、彼らの国では、アメリカの大学のように課題やプロジェクトなどが毎週のようにあるのではなく、中間や期末テスト、または最後のプロジェクトだけで成績の大半が決まるという採点方法が主流であることなど、アメリカとはかなり違うシステムを採用していることなどを知りました。私自身、フランスに行った際、レストランで食事するたびに請求書を催促していたのですが、今回、「フランスには、ただ食事を食べるだけでなく、食事の時間を満喫する文化があるのだ」と改めて実感させられました。やはり他の国の人の話を聞くのは面白く、日本人の僕では気づけないようなアメリカの特徴なども発見でき、世界がさらに広がりました。さまざまな人がいるシアトルは、アメリカだけでなく、さまざまな国の文化も学べるいいところだと思います。

掲載:2017年3月

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