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ワシントン大学ロースクール、USニューズの法科大学院ランキング不参加を発表

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今年11月、イエール大学が、『USニューズ&ワールド・レポート』(以下、USニューズ)の法科大学院(ロースクール)ランキングに参加しないと発表しました。

1983年に初めて発表されて以来、『USニュース&ワールド・レポート』 のランキングは大きな影響力を持つまでになりましたが、これに参加しないということは、具体的には、ランキングの作成に必要とされる詳細な情報を提供しないということを意味します。

ワシントン大学ロースクール、USニューズの法科大学院ランキング不参加を発表

長年にわたり1位の座を占めてきたイエール大学ロースクールのこの発表を受け、4位のハーバード大学も不参加を発表。

これを皮切りに、同じく4位のコロンビア大学、2位のスタンフォード大学、9位のカリフォルニア大学バークレー校、10位のミシガン大学、11位のデューク大学、13位のノースウエスタン大学、14位のジョージタウン大学などのロースクールが、次々と不参加を発表しました。

そして、12月2日には、シアトルにある49位のワシントン大学(University of Washington)、6位のペンシルバニア大学もこれに続きます。

シアトルにあるワシントン大学のタマラ・ローソン法科大学院学長は、「法科大学の教員、組織指導者、学生、卒業生、および大学の主要な関係者と協議した結果、今後、法科大学は U.S. News and World Report のランキングに参加しないことを決定した。この決断に至った理由は、現在のランキング方法が、法学教育および社会に対して公平で包括的なビジョンを持つという本学の使命、価値観、コミットメントを損なうものであるため」と、ニュースリリースで述べています。

こうした事態を受け、ワシントンポスト紙は3日、「現在ではカリフォルニア大学ロースクール4校、アイビーリーグの4校、その他法学教育の大手数校を巻き込む、大規模な反乱に発展している」という記事を掲載しました。

高等教育の情報を提供する Inside Higher Education は、不参加を発表したのはイエール大学が初めてではなく、これまでもさまざまな大学が不参加を発表していると指摘。また、法科大学院ランキング(およびランキング一般)には、多くの批判があること、不参加を発表した法科大学院のある大学で学部部門での不参加を発表したところは一つもないことを指摘していますが、それでも長年にわたり法科大学院のランキングを独占してきたイエール大学の発表には特筆すべきと評価しています。

USニューズは、ロースクールが不参加を発表してもランキングには含めると発表していますが、今後のランキングと高等教育機関の動向に注目です。

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