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音声クローニングを使った新手の詐欺 ワシントン州西部で複数の犯罪報告

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音声クローニングを使った新手の詐欺 ワシントン州西部で複数の犯罪報告

日本で一般に「オレオレ詐欺」と呼ばれる特殊詐欺と似たような詐欺で、AI による音声クローニングを使った詐欺がワシントン州で報告されています。

「オレオレ詐欺」とは、家族や親族、上司や警察などを騙ってトラブルを口実に現金をだまし取るのが基本的なパターンですが、ワシントン州ピアス郡のタコマ市で報告された事件は、詐欺師が娘の声を使って両親に現金を要求したというものでした。

KIRO 7 が報じたところによると、この事件は、ある夫婦のところに電話がかかってきたことから始まりました。電話に出た母親は、"娘の声" で、「大変な交通事故を引き起こしてしまった、お母さん、助けて」などと言われ、娘に代わって電話口に出た男に「娘を返してほしければ言うとおりにしろ」「電話を切るな。切ったら娘を傷つけるぞ」と命じられました。結局、犯人が1万ドルを現金ではなくワイヤートランスファーで送金するよう要求した時におかしいと気づいた母親は、犯人と電話をしながら娘と連絡を取り、娘が学校にいて無事を確認することができたそうです。

FTC(公正取引委員会)の消費者アドバイス部門による解説とアドバイスは次のとおりです。

「人工知能は、もはやSF映画のような奇想天外なアイデアではありません。私たちは今現在、人工知能のある世界にいるのです。詐欺師はAIを使い、あなたの大切な人の声をクローンすることができます。必要なのは、声を録音した短い音声クリップ(ネット上のコンテンツから入手可能)と、音声クローニング・プログラムのみ。詐欺師があなたに電話をかけると、その声はあなたの大切な人の声にそっくりなのです。それでは、その声が家族なのか、音声クローニングを使った詐欺師なのか、どうやって見分ければよいのでしょうか?」

  • 声だけで本人だと信用しないこと。
  • その声が名乗る本人に電話をかけて、確認すること。
  • 電話番号は、本人とわかるものを使うこと。
  • 本人と連絡が取れない場合は、他の家族や友人を通じて連絡を取ること。

子どもの声を聞いて動揺して確認を怠らないよう、家族内で話し合って対策を決めておきましょう。

詐欺に気づいた場合は、ReportFraud.ftc.govで FTC に報告してください。

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