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ワシントン州で、COVID-19とインフルエンザの感染が増加傾向

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CDC(疾病予防管理センター)によると、米国では、平年より遅いものの、呼吸器疾患が急速に広がっています。

1月5日付の報告の要点をまとめました。

  • 呼吸器疾患の感染率が高い(high)、または非常に高い(very high)とされる地域は全米で39。
  • 学齢期の子どもたちを除く全年齢層でインフルエンザとCOVID-19による救急受診が増加している。
  • 学齢期の子供たちの間で増加していないのは、ホリデーでの休校とそれに伴って医療サービスを受診する行動に変化があった可能性がある。
  • 全国的にRSV関連の救急受診はわずかに減少している。
  • 下水検査による COVID-19のウイルス活動レベルと陽性率(感染レベルの指標)は、昨年同時期よりも、それぞれ推定27%と17%高い。ただし、救急受診率は昨年同時期より21%低く、現時点で医療を必要とする病気の指標は低いと結論づけられている。
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ワシントン州での呼吸器系疾患の発生率は高レベル

シアトルのワシントン大学の UW Medicine では、1月の第1週にCOVID-19に感染して入院中の患者数が55人に達しました。感染症専門家のヘレン・チュウ博士は、COVID-19とインフルエンザの感染が広がり、数週間内にピークを迎える可能性が高いと見ています。

「昨年、RSVを含む3つのウイルスが同時に流行した際のデータがあり、子どもも大人も同時に2つの感染症にかかると症状が悪化することがわかっています。COVID-19とインフルエンザの同時感染は、人工呼吸器使用時間の増加や入院中の死亡リスクを高めることになります」

CDCのデータによると、ワシントン州は呼吸器系疾患の発生率が高くなっている州の一つです。下水(汚水)の検査を行うことで、コミュニティ内で感染レベルが増加または減少しているかどうかがわかりますが、ワシントン州では11月末から少しずつ増加し、全米平均に近づいているという結果が出ています。

ワシントン州のワクチン接種レベル

CDCによると、昨秋に導入された、COVID-19ワクチンの最新版は、現在主流の変異株であるJN.1に効果があることがわかっています。

しかし、ワシントン州保健局によると、1月2日時点でCOVID-19ワクチンの接種を受けた人は16.1%、インフルエンザワクチンの接種を受けた人は27.8%と、少数にとどまっています。

COVID-19とインフルエンザの両方を検出できる家庭検査キット

呼吸器疾患は、症状は似ているものの、治療方法は異なるため、どの呼吸器疾患に感染したのか把握することが大切です。

先日、「スペインには、インフルエンザとCOVID-19の両方を識別できる家庭用検査キットがある」という投稿がX(元ツイッター)で拡散されましたが、NBC系列のWUSA9によると、米国でもCOVID-19とインフルエンザの両方を検出できる家庭用検査キットが2種類販売されています。

Lucira:COVID-19またはインフルエンザAまたはBを30分で検出できるとして、2023年2月にFDAの緊急使用承認を受けました。現時点で、Pfizer が Amazon.com で1つ40ドルで販売しています。(アフィリエイトのリンクが開きます)

LabCorp:COVID-19、インフルエンザ、RSVを検出できる家庭用検査キット。2022年にFDAの緊急使用承認を受けています。価格は129ドル。ただし、これはPCRテストであるため、ラボに郵送して結果を受け取る必要があります。詳細はこちら

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