キング郡政府とシアトル市が、ワシントン州の有権者が賛成多数で可決したイニシアチブ976の合憲性について判断を求める訴訟の準備を進めていることがわかりました。
シアトル・タイムズによると、詳細は明らかになっていませんが、キング郡のダウ・コンスタンティン行政長官はキング郡検察に「イニシアチブ976の合憲性を問う訴訟の準備」を求めたと述べており、まｔ、シアトル市のジェニー・ダーカン市長事務所はこのイニシアチブは「違憲」であり、「阻止するために訴訟を行う」と述べています。
また、サウンド・トランジットのジョン・マルキオーネ取締役会議長も訴訟を起こす可能性があると述べ、最も有力な法的根拠は、建設資金を借りるための債券契約で、自動車税の税収を投資家に返済するための資金源に充てるとされています。
It is clear that this vote means there will be adverse impacts on our state transportation system.
I remain committed to finding solutions to meet Washington’s growing and urgent transportation needs.
My full statement on I-976: pic.twitter.com/Hh7iYxvZEr
— Governor Jay Inslee (@GovInslee) November 7, 2019
ジェイ・インズリー知事は、今回の投票結果について声明を発表。ワシントン州運輸局に対し、まだ始動していないプロジェクトを延期し、また、交通税からの税収が提供されているワシントン州警備隊や許認可局など他の州政府機関にも、この影響を検討する間は必要不可欠でない支出を延期するよう要請しました。インズリー知事は「議会や州政府機関などと協議し、最適な対応を決定していく」「ワシントン州の増大する緊急な交通のニーズに応える解決策を見つけることに引き続き全力を尽くしていく」と述べています。
イニシアチブ976は、ワシントン州全域で自動車税（car-tab taxes）を一律30ドルに引き下げ、地方の交通プロジェクトに自動車税を課す市の権限を廃止することだ。また、サウンド・トランジットが使用している自動車税の引き下げも試みている。イニシアチブの多くは12月5日に発効します。
イニシアチブ976は、長年にわたり税金に反対する活動をしてきたティム・エイマン氏が主導したもので、自動車登録費用や税金の算出方法に不満を持つ有権者が支持していました。特に、これらの税金の計算に使用される計算式は、自動車の評価額を一般に使用される Kelley Blue Book と比べて過大評価しており、一部の自動車所有者が不満を募らせていました。州議会は数年間、この方式を変えることを審議しましたが、実現しませんでした。
KIRO7は、キング郡メトロのサービスの削減など懸念される事項についてのQ&Aを掲載しています。
