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ワシントン州、違法薬物の所持・公共での使用は「重大な軽犯罪」

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ワシントン州議会は特別議会初日の16日、違法薬物の所持及び公共での使用を重大な軽犯罪(gross misdemeanor)とする法律を可決し、インスリー知事が署名しました。

これにより、違法薬物の所持及び公共での使用は軽犯罪(misdemeanor)から厳罰化され、法定刑が「最初の2回の有罪判決では最大6カ月の懲役、3度目の有罪判決では最大1年の懲役」に引き上げられました。有罪判決に対する罰金の上限は1,000ドルに設定されます。

また、この新しい法律では、有罪判決がもたらす副次的な影響を考慮し、治療を完了したこと、または6ヶ月間回復プログラムまたは同様のサービスを「実質的に遵守」したことを証明できる場合、有罪判決を早期に取り消すことが求められます。

詳細はワシントン州知事室の公式サイトでも確認できます。

ワシントン州では、2021年に州最高裁が「違法薬物所持を重罪とするのは違憲」として破棄したため、違法薬物所持を軽犯罪(misdemeanor)とする一時措置が行われてきました。しかし、この一時措置が7月1日に終了することが決まっていたことから、州内での違法薬物所持や公共での使用の罰則化が焦点となっていました。

違法薬物の過剰摂取、特にフェンタニルなどのオピオイドによる過剰摂取は、ワシントン州を含む全米で深刻な公衆衛生上の危機となっています。ワシントン州では2007年から2021年の間に薬物の過剰摂取で死亡した住民は17,500人以上で、その68%はオピオイドが原因となっており、年間数は2019年からほぼ倍増しています。ワシントン州保健局は今年4月、オピオイドやその他の薬物の過剰摂取による入院者数や死亡者数に関する郡レベルのデータを含むダッシュボード『Opioid and Drug Overdose Data』 を公開しています。

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