第2次世界大戦中の日本人・日系アメリカ人強制収容を実行させた大統領令9066号の発令から80年となり、全米各地でさまざまな行事が行われました。
日本によるハワイの真珠湾攻撃から2か月余りが過ぎた1942年2月19日、フランクリン・D・ルーズベルト大統領は大統領令9066号(Executive Order 9066)に署名し、国家の安全保障にとって「脅威」とみなされるすべての人物の強制退去が可能になりました。
これにより、当時ワシントン州・オレゴン州・カリフォルニア州・アリゾナ州に住んでいた約12万人の日本人と日系アメリカ人が標的となり、カリフォルニア州やアイダホ州、ユタ州、アーカンソー州、ワイオミング州、アリゾナ州、コロラド州の自然環境の厳しい内陸部に作られた10カ所の収容所に強制収容されました。そのうち約3分の1は日本から移住した日本人(一世)、約3分の2はアメリカ生まれのアメリカ人(二世)でした。
この日本人・日系アメリカ人の強制収容について、バイデン大統領が声明を出しています。
「・・・私は常々、偉大な国家は最も苦しい瞬間を無視せず、正直に向き合い、そこから学び、その結果、より強く成長すると信じている。このようなアメリカ的ではない行為に関与することがないよう、私たちの道徳的責任について厳粛に反省するものである。強制収容が引き起こした世代を超えたトラウマと喪失を認め、また、不当に強制収容されながらも強力なコミュニティを形成し、驚くべき威厳と強さを発揮した勇敢な日系人の勇気と回復力に敬意を表する・・・」
全文はホワイトハウスの公式サイトで確認できます。
こうした過ちが二度と繰り返されないよう求める活動を続けているシアトルの非営利団体 Densho は、強制収容経験者の体験談を映像や記事で記録し公開しています。ワシントン州で行われる催しの一覧は同団体の公式サイトで確認できます。