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アメリカでのスキンケア「今日から始める!日焼け止めの正しい選び方」

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肌は何も感じませんが、私たちは恐ろしいほどの量の紫外線を浴びています。シミ・ソバカス・シワなど、肌の老化の原因の80%以上は紫外線と言われ、その対策をしているかどうかで、5年後、10年後の肌が確実に変わってくるのです。

「ちょっとの外出だから」「いちいち日焼け止めを塗るのは面倒」「部屋の中だから」「曇っているし、今日は涼しいから」などと甘く見ていると、肌の紫外線貯金箱が一杯になって、ある日突然シミやシワを発見することになりかねません。

今からでも遅くありません。正しい日焼け止め対策を始めましょう!

もくじ

日焼け止めの基本

1)日焼け止めは、SPF と PA の表示があるものを選びましょう。

SPF :「紫外線 UV-B」を防ぐ効果の値
紫外線 UV-B はエネルギーが強く、短時間で肌の表面に炎症を起こしたりする紫外線。1SPF=20分間にわたり肌を紫外線 UV-B から守る効果があるので、SPF25であれば20×25=500分(8時間20分)。最大表示数値は「50+」です。「SPF20と SPF30を塗れば SPF50になる」という足し算ではないので、ご注意ください。

PA:「紫外線 UV-A」を防ぐ効果の値
紫外線 UV-A とは、地上に達する紫外線の95%を占める紫外線。雲やガラスはもちろん、肌の奥まで届き、ハリの低下に大きく影響します。PA+の意味は「効果がある」という意味で、色素沈着を起こしてしまう時間を2~4倍に伸ばす効果を持っているといわれます。「+」「++」「+++」「++++」の4段階があり、+の数が多いほど効果が高くなります。

「日焼け止めは、数値が高いものをつけておこう」と思うかもしれませんが、その場所の紫外線の強さ、浴びる時間、時間帯など、生活シーンに合わせて選び、効果的に日焼け止めを使うことが大切です。

でも、日焼け止めの多くは、「紫外線 UV-B」と「紫外線 UV-A」をブロックする力が一定でないため、いろいろな化学物質を混ぜることで SPF 値を高めています。現在、アメリカでは SPF100というのも出ていますが、SPF と PA の数値が高いものやウォータープルーフのものは肌への負担が大きく、毛穴の詰まりや開き、肌荒れや乾燥などの原因になります。

ですので、一日中外で過ごす日だけ、SPF 値が高いものを使用しましょう。こまめに塗りなおすことも忘れずに。

2)日焼け止めの成分をチェックしましょう。

この SPF と PA の数値も大切なのですが、その他の成分について知ることもとても大切です。

Zinc Oxide(酸化亜鉛)と、Titanium Dioxide(酸化チタン)は、天然由来のお肌に優しい成分でありながら、UV カット効果がとても安定しているので、おすすめです。

でも、成分の多すぎる日焼け止めも、お肌には負担がかかるので要注意です。たくさんの成分が羅列してあるものより、シンプルなものの方がお肌には優しいです。

3)普段使いにはクリーム、または乳液タイプを選びましょう。

ローション、スプレー、ジェルタイプなどは使用感が良いので人気ですが、紫外線吸収剤でできている事が多く、毎日お肌に塗るのは考えものです。普段使いには、クリーム、または乳液タイプがオススメです。

4)顔全体で500円玉ぐらいの量を塗りましょう。

使用量もとても大切。顔全体で500円玉大ぐらいの量を塗るのを忘れずに。製品によって多少の違いがありますが、基本的に、塗る量が半分だと効果は約1/4に、塗る量が1/4だと効果は1/16になると言われています。つまり、SPF50のものでも、SPF3まで下がるということです。SPF15未満のものは日焼け止め効果があると言わないので、SPF3では日焼け止めを塗っていないのとほぼ同じということになりますから、気をつけましょう。

5)いろいろなシーンや体の状態で対策を変えましょう。

アウトドア、妊娠中、生理前、ピル使用中は、日焼けしやすくなります。いつもより入念に日焼け止め対策をしましょう。

6)いつでもきちんと日焼け対策!

天気は関係ありません。曇りや雨でも紫外線は関係なく降り注いでいますので、必ず毎日、日焼け止めを使用しましょう。

飲む日焼け止め

最近個人的に気になっているもの、それは「飲む日焼け止め」。これは FernBlock という成分が含まれているサプリメントで、体内に発生した活性酸素を破壊し、細胞の損傷を防ぎ、光老化によるシミやしわを予防する効果があるそうです。

この FernBlock という成分は、中央アメリカに生息するシダ植物の一種で、紫外線防御効果の他にも、炎症を抑えたり、痴ほう・アルツハイマーといった精神疾患・自己免疫疾患・喘息などの治療に効果・効能があるとのこと。なんとも興味深いですね。

また、飲む日焼け止めは、紫外線防御効果を高めるためのものなので、塗る日焼け止めと両方使うことで、紫外線からより一層お肌を守ることができるのだそうです。

日本では皮膚科医推薦の商品となっていて、取り扱っているクリニックも増えて来ているとか。飲む日焼け止めが常識になる日も近いのかもしれませんね。

夏本番を迎える前に、日焼け対策を今日から一緒にがんばりましょう!

情報提供:ワシントン州公認エステティシャン 坂上美豊

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