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アメリカでの子どもの性教育

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性教育は英語で一般的に “sex education” と言います。略して “sex ed” と言うこともあります。ここで言われる性教育は包括的なもので、性病(sexually transmitted deseases: STDs)、思春期(puberty)、健全な交際、避妊(contraception)、性的指向(sexual orientation)が含まれます。

Planned Parenthood が2014年に行った最新の調査で、回答した1,663組の保護者とその子ども(9歳から21歳)の93%がミドルスクールでの性教育を支持しており、96%がハイスクールでの性教育を支持していることがわかりました。他の調査でも同様の結果が出ていることから、アメリカ人の大多数が性教育を支持していると言えます。

もくじ

アメリカの子どもの性の現状

CDC(疾病管理予防センター)が2017年に発表した、アメリカの高校生を対象に2016年9月から2017年12月に行われた調査で、アメリカでは多くの青少年が性行為をしていることがわかっています。

  • 性行為を経験したことがある:40%
  • 4人以上の性的パートナーがいる:10%
  • 望まない性行為を強要された:7%
  • 過去3ヶ月に性行為をした:30%

また、次のこともわかっています。

  • 2018年に HIV 感染が確認された人のうち13-24歳が占める割合:21% ※87%は男性、13%は女性
  • 毎年新たに性病(sexually transmitted diseases: STDs)感染が確認される2000万人に、15歳から24歳の若者が占める割合:50%
  • 2018年に15-19歳の母親から生まれた子どもの数:180,000人近く

アメリカ・ワシントン州における性教育の現状

アメリカでの性教育は州によって異なります。Guttmacher Institute によると、2020年1月1日の時点で性教育と HIV についての教育の両方を義務付けているのは27州とワシントン DC のみで、性教育のみは2州、HIV 教育のみは10州となっています。

ワシントン州は性教育を義務付けていない21州のうちのひとつで、5年生から12年生まで HIV についての教育のみを義務付けており、公立学区は性教育を行うかどうかを選択できるようになっています。各学年での内容については、ワシントン州の公立教育の公式サイトで確認できます。

Washington Office of Superindendent of Public Instruction(OSPI)
Sexual Health Education

なお、性教育は、年齢に適した内容で、科学的にも医学的にも正確であり、すべての性別・人種・性的指向・障害の状態を含めたものでなければならず、Guidelines for Sexual Health Information and
Disease Prevention に沿っている必要があります。この方針が義務づけられたのは、2008年に Healthy Youth Act という法律が施行されてからです。

シアトル地域での性教育についての情報

シアトル子ども病院では、女の子と男の子のための性教育のクラスを提供しています。キング郡政府やワシントン州政府の提供する内容もご確認ください。

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