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迷いやすい・間違えやすいアメリカの交通ルールを10個まとめてみた(2)

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アメリカの交通ルール

ダウンタウンは一方通行の通りが多い

「迷いやすい・間違えやすいアメリカの交通ルールを15個まとめてみた」が好評につき、第2弾!慣れてしまえば難しくないアメリカの交通ルール。でも、アメリカに来たばかりだと、迷うことが多いですよね。そんな交通ルールをさらに10個まとめてみました。

※ここでご紹介しているルールは、ワシントン州の交通法規に基づいています。米国全土でほぼ共通ですが、州・地域によって異なる場合もあります。ワシントン州の詳しい交通ルールは、Washington Driver Guide などをご覧ください。

1)アルコール飲料はドライバーの手の届かないところへ

アメリカの交通ルール

店で購入したビールを持ち帰る時はトランクへ

アルコール飲料を運ぶ場合も決まりがあります。ハイウェイを走行中に車内でアルコール飲料を飲むことは違法です。また、蓋が開いた状態、中身が一部なくなっている状態のアルコール飲料をドライバーが持っているのも違法です。蓋が開いているアルコール飲料はトランクなど、ドライバーや同乗者の手の届かないところなどに置きましょう。

DUI とは、「Driving Under Influence」のことで、酒や麻薬の影響下で運転することは、もちろん違法です。アメリカでは血中アルコール濃度(BAC: Blood Alcohol Level)が0.08%までは法定容認基準ですが、個人によって状態は異なります。また、アメリカでは飲酒運転(DUI:Driving Under Influence)は交通法違反ではなく、刑事法違反です。DUI で有罪となった場合、最長1年の懲役、5000ドルの罰金、運転免許停止などが科されることがあります。

2)ながら運転はもちろんダメ!

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これは州によって異なりますが、ワシントン州では2017年7月から、運転中、道路での停車中、信号待ちの間に、携帯電話を手に持つこと、操作すること、ビデオを閲覧することなどは違法となっています。初回の違反の罰金は136ドル、5年以内に2回目の違反が確認された場合の罰金は234ドルとなります。詳細はワシントン州警備隊の公式サイトで確認できます。

違反が確認された場合、車両保険会社に報告されます。

AAA(トリプル・エー:全米自動車協会)によると、「注意散漫な運転が原因で命を落とす人は1日9人」。

3)学校・幼稚園・デイケア付近や住宅地では減速を

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学校・幼稚園・デイケア付近や住宅地では制限時速が20マイル(32km)に設定されているところが多いです。

また、子どもの多い住宅地では、こういったサインを置いて、ドライバーにゆっくり走るように呼びかけていたりします。

『SLOW!』(ゆっくり!)と書いたものもあれば、この写真のように 『DRIVE LIKE YOUR KIDS LIVE HERE』(あなたの子どもがここに住んでいるかのように運転してください)と書いてあるものもあります。

4)子供やペットを車内に残さない!

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ワシントン州では、気候や換気、飲料水の不足が子どもやペットに被害をもたらす場合、車内に残すことは違法です。エンジンをかけて AC をつけていても、同様です。特に、屋外に駐車した車に子どもが残されている場合は、見つけた人が警察に通報し、窓ガラスを割って救出することもあります。

NSC によると、2018年と2019年の両方で、53人の子どもが車の中で死亡し、過去20年間で記録的に最も死亡率の高い年となりました。1998年以降、約900人の子どもが車内で熱中症により死亡しており、事故の24%は親や面倒を見ていた人が職場にいる間に発生しています。

5)白の二重線は横切らない

白の二重線(solid double white lines)は、横切ることが禁止されていることを意味しています。つまり、横から車が入らないことが前提です。

シアトル地域では、I-405の有料車線が二重線で区切られていますが、これを横切ることはとても危険です。二重線ではなく、点線、または一本線になったところで安全を確認してから入りましょう。

6)「Zipper Merge」ジッパー合流

言葉で説明するより動画を見たほうがわかりやすいのですが、2車線あるうちの1車線が工事などで前方が通行止めとなっている場合の合流方法です。

車線が合流する最終地点で2車線の車が交互に一台づつ合流するやり方です。まるでジッパー(zipper:ファスナー、チャック)をしめる時のように、交互に行くわけです。こうすると、渋滞になる可能性も抑えられるかも。

ちなみに、高速道路などに合流する最終地点の手前にある gore area または gore point(日本で言うゼブラゾーン、導流帯)と呼ばれる部分を走行するのは違法です。

7)駐車場でも注意書きをよく読んで

駐車場(parking lot/parking)ではスポットによって駐車できる車が決まっている場合があります。handicapped のところに駐車できるのは、州に申請して発行されたサインをつけてある車のみです。

Handicapped only(障碍者専用)
EV only(電気自動車専用)
Carpool only(カープール専用)
Visitor only(ビジター専用)
Compact(小型車)

8)工事現場では職員の指示に従う

工事現場のそばを通過する場合、「STOP」(停車)、「SLOW」(減速)などのサインを持った人(flagger と呼ばれます)が立っていれば、その人の指示に従う必要があります。

前方の道路で工事が行われている場合、『ROAD WORK AHEAD』(前方で工事が行われている)、『FLAGGER AHEAD』(前方が工事中で、旗を持っている FLAGGER がいる)、『BE PREPARED TO STOP』(停車する準備を)と書かれた標識が立てられていることがあります。

ワシントン州運輸局が制作したこの動画では、工事現場で働いている人たちにもさまざまな人生があることを伝えています。減速し、注意しながら運転しましょう!

9)跳ね橋(draw bridge)や旋回橋(swing bridge)を待つ時は気長に・・・

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シアトルでは跳ね橋や旋回橋がかかっている湖や川があります。船舶が通過するために、跳ね橋の場合は橋が真ん中から上に開き、旋回橋の場合は橋が真ん中から水平に開き、数分にわたり通行できなくなります。船舶が通る場合はその数分前から手前で信号が点滅し、踏み切りの遮断機のようなものが降りてきたりするようになっているので、すぐに停車しましょう。数分のことなので、「今行けば間に合うかも!」と無理に進入しないようにしてください。

10)路上駐車が NO! なところあり

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許可証を持っていなければ駐車禁止

『NO PARKING』(駐車禁止)はわかりやすいですね。その他には、消火栓の前後15フィート(4.6メートル)、『Load/Unload Only』(搬入作業のためのスペース)の標識があるところ、『Passenger Load Only』(人の乗り降りのためのスペース)なども駐車はできません。また、『No Parking Except with Permit』(許可証なしでの駐車禁止)などもあります。歩道の縁が赤や黄色で塗られているところも駐車できません。その他は下記のサイトで。

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消火栓の前後15フィート(4.6メートル)は駐車禁止

住宅街以外で、ビジネス街や繁華街に路上駐車する場合、ほとんどの駐車スペースが有料です。詳しくはこちら

掲載:2021年9月



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