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第46回 秋の色(Fall Colors)の話      

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ゴールデンフルムーン

草月流シアトル支部によるイケバナ展示会に展示した、モミジの作品。
赤は Red-Leaf Japanese Maple、緑はホウギョク、黄色はサンゴカク

真知子・フォートさん

執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。自宅のスタジオではイケバナ教室を開講中。初級クラスはオンラインでも受講できます。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。

草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー

秋は、紅葉した葉がまぶしく、はらはらと落ちる葉がものの哀れを感じさせ、この季節ならではの美学があります。

紅葉した葉はどんな花にも負けない美しさがあると思うので、モミジだけでいけた作品を恒例の草月流シアトル支部によるイケバナ展示会(オンラインでのバーチャル展示会)に展示しました。

ここパシフィック・ノースウエストでも、日本と同じように、10月中旬ごろからさまざまな種類のモミジ(カエデ)/Japanese Maple(Acer)や他の落葉樹が、次々に黄、赤、オレンジとあざやかに紅葉し、美しい時を迎えます。特にこの秋の紅葉は美しすぎました! 

日本で生まれ育ったせいか、モミジをこよなく愛し、20年目を迎えた我が家の庭には16本のモミジが植わっています。美しいだけでなく、手間いらずで育てやすいことが気に入ったので増やしたのかもしれませんが、実際に育ててみて学んだポイントをお伝えします。

植える場所は、半日陰が一番。日陰では美しく紅葉せず、日向(とくに、西日)だと葉が乾燥し茶色に変わり汚くなります。

また、植える際、品種によって異りますが、成長は遅くとも高く大きくなる木で、ある程度の空間が必要であることに、ご注意ください。

腐葉土やコンポストと混ぜて植え付けますが、一度根付くと水やりは必要なく、肥料も必要なし。(注意:鉢植えは乾燥しやすく、水やり必要)

植え込みと植え替えは、真冬は避け、葉が散って休眠期に入った10月下旬から11月、または2月から3月が適しています。これは、絡み合った枝、枯れた枝などの軽い剪定にも適した時期でもあります。

インターネットで検索すると、モミジとカエデはどちらもカエデ属の植物で、モミジは秋に色づくこと(紅葉)から、また、カエデはその葉形から「蛙手」と名付けられたそう。

モミジ(カエデ)は、主として北半球の温帯に分布している150種を総称したもので、特に、東アジアを中心に日本に約20種、中国に30種が分布し、北アメリカ、ヨーロッパにまで広がっています。主に落葉高木で、園芸品種が多くありますが、気に入っているものをご紹介します。

ホウギョク(Hogyoku Japanese Maple)

ホウギョク

ホウギョクの葉が緑からオレンジに

春から夏は深い緑色、11月初旬に深いオレンジ色で覆われる。我が家のものはすでに20フィートの高さに達し、一番大きく古い木。

オサカズキ(Osakazuki Japanese Maples)

オサカズキ

オサカズキの葉が緑から真っ赤に

春から夏は深い緑色、10月下旬から11月上旬まであざやかな真紅色に。葉が酒のカップに似ているところからオサカズキと名付けられた。RHS Award of Garden Merit 受賞。耐寒性に富み、頑丈な種類。

サンゴカク(Coral Bark Japanese Maple)

サンゴカク

黄色のサンゴカク

春から夏は薄緑、徐々に薄黄、黄色、10月下旬に金色になり散る。若い木は、枝が赤色で葉が散っても冬の庭のアクセントとなり美しい。RHS Award of Garden Merit 受賞。

ゴールデンフルムーン(Golden full moon maple/Acer Shirasawanum ‘Aureum’)

ゴールデンフルムーン

ゴールデンフルムーン

春は黄色、徐々に黄緑、そして黄色に変わる。今年の7月の写真では、葉のふちに赤色の縁取りが出て美しいかぎり。RHS Award of Garden Merit 受賞。

モミジ(カエデ)のその他のおすすめ

  • シシガシラ(Shishigashira Japanese Maple):春から夏は緑色、秋は10月下旬から赤と黄が混じったオレンジ色に変わる。小さな縮れた葉がびっしりと密集している。
  • 赤い葉のモミジ(Red-Leaf Japanese Maple):春、夏、秋中旬までずっと赤紫(burgundy)で、下旬から真っ赤に変わる。鑑賞期間が長く、庭のアクセントになる。
  • まだらな葉のモミジ(Varieated foliage Japanese Maple):時と共に、まだらな色がなくなりって一色に変わってしまい、がっかり。バタフライ(Butterfly Japanese Maple)、オリド二シキ(Orido Nishiki Japanese Maple)、浮雲(Ukigumo)で、特にウキグモは字のごとく浮いた白い雲のように白い葉の美しい木だった。

モミジの他にも、秋の色がきれいな落葉低木がいろいろあるので、おすすめをご紹介します。

ムラサキシキブ(Beautyberry)

ムラサキシキブ

ムラサキシキブ

緑から初秋に赤やオレンジ色に変わり、きれいな紫色の小粒の実ができる。

秋の色がきれいな落葉低木のその他のおすすめ

  • ニシキギ(Burning Bush):葉の色が緑から初秋に真っ赤に変わる。下旬に薄黄や薄緑が出て散る。
  • ゴールドフレーム(しもつけ属)Goldflame Spriea:芽出し直後の葉は、赤みを帯びたオレンジ色で、黄色から緑色に変化する。初夏に紅色の花が咲き、秋は赤っぽいオレンジ色にと鑑賞期間が長く楽しめる。3~4フィートの高さで、育てやすく、乾燥にも強い。

これ以外にも、秋にきれいに紅葉して散る落葉種がたくさんありますが、また次の機会に。

園芸店でモミジのセールを見かけるのはちょうど今ごろ。11月は植え込みに良い時ですが、遅れたら、2月から3月でも大丈夫です。

庭の冬越しの準備は終わりましたか?これから寒くなり、暖炉のそばで過ごすことが多くなるので、気になる植物について検索したり、来年の園芸プランを作成したり、よく使ったハサミなどの園芸道具を磨いたり消毒したりするいい機会です。

今年は新型コロナウイルスのパンデミックで気分が沈みがちだった分、ホリデーデコレーションをより華やかに飾って室内を楽しくしたり、しばらく会えていない家族、友達、先輩、後輩、いろいろな愛好会の仲間、隣人に心のこもったホリデーカードを書いたり、ギフトを作って送ったりするのも楽しい作業だと思います。

良いホリデー・シーズンをお過ごしください。

Happy Gardening!  

掲載:2020年11月



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