チャイコフスキーの三大古典バレエの一つで、古典バレエを代表する作品の一つを、シアトル最大のバレエ団パシフィック・ノースウエスト・バレエが上演します。

元芸術監督ケント・ストウェル氏による振付で、1976年にフランクフルト・バレエで初演されました。パシフィック・ノースウェスト・バレエで初めて全幕バレエとして上演されたのは1981年。2003年にはこの作品の改訂版が公開され、以来高い評価を受けています。

あらすじと見どころ

21歳の誕生日を迎えたジークフリート王子は、友人たちと森へ狩に出かけ、湖のほとりで月の光を受けた白鳥が美しい女性に変わるのを見てしまう。その中でもひときわ美しい女性は、悪魔のロットバルトに魔法をかけられたオデット姫だった。夜の間しか人間の姿に戻れないという魔法を解けるのは、真実の愛だけ。オデットに愛を誓った王子だったが、翌日の舞踏会にあらわれた悪魔の娘オディールをオデットと思い込んで花嫁に選んでしまう。騙されたことに気づいた王子はオデットに会いに湖に行き、ロットバルトを倒すが、オデットたちの魔法は解けないのだった。

古典バレエの代表作の一つ。主役のダンサーはオデットとオディールという、性格も振り付けもまったく異なる二役を演じる。すべてにおいて高い技術や表現力が要求されるが、特に32回連続のフェッテがある黒鳥のパ・ド・ドゥは見逃せない。

チャイコフスキーのすばらしい音楽はもちろん、ミン・チョー・リーの舞台美術、ランドール・キアレッリによる照明、ポール・テイズウェルのコスチュームなど、すべて最高のクオリティの舞台が楽しめる。

パシフィック・ノースウェスト・バレエの歴史

シアトルのバレエ団、パシフィック・ノースウェスト・バレエは、パシフィック・ノースウェスト・ダンス・アソシエーションとして1972年にシアトルで設立されたバレエ団。1978年にパシフィック・ノースウェスト・バレエと改名した。1977年からケント・ストウェル、フランシア・ラッセル両芸術監督の下で規模を拡大し、米国内だけでなく国際的にも高い評価を得るバレエ団に成長。2005年の両氏の退任後は、ニューヨーク・シティ・バレエ（NYCB）で1989年から2005年までプリンシパル・ダンサーとして活躍した、コンテンポラリ（現代）バレエに造詣が深いピーター・ボール氏が芸術監督を務めている。

パシフィック・ノースウェスト・バレエでは、公演の前にレクチャーやプレビュー、ガラなど、さまざまな関連イベントを開催している。詳細は www.pnb.org で。

公演日程・チケットなど

【公演期間】 2月2日〜4日、8日〜11日
【公演時間】 3時間
【チケット】 $38〜
【駐車】 路上駐車・有料駐車場

チケットの割引情報

学生・シニア:
開演90分前から学生・シニア（65歳以上）の半額チケットが発売される。購入はボックスオフィス（電話 206.441.2424、住所 301 Mercer Street）にて。身分証明書を提示する必要がある。


TEEN TIX:
また、13-19歳なら TeenTix.org でチケットを$5で購入できる。

会場