シアトルの北東約70マイル(約112キロ)の地点にある標高10,541フィート(3212m)のグレーシャー・ピークは、ワシントン州を東西に分断するカスケード山脈にある休火山(dormant volcano)。ワシントン州にある5つの火山の中で、最もアクセスしづらい火山です。
1万2千年前に噴火したことがわかっていますが、これは今のワシントン州では最大規模の噴火だったとされています。
見どころ
グレーシャー・ピークにはさまざまなレベルで自然を楽しめるトレイルがあり、その長さは450マイルに及びます。
中でもグレーシャー・ピークを満喫できるトレイルとして人気があるのは、グレーシャー・ピーク・ウィルダネスを横切るパシフィック・クレスト・トレイル。
最も人気があるのは、ホワイト・チャック・リバー沿いに7マイル(約11km)のハイキングが楽しめるホワイト・チャック・トレイル。途中で自然の中に湧き出ている温泉ケネディ・ホット・スプリングスに寄ってみては。
グレーシャー・ピーク・ウィルダネス
南北に35マイル・東西に20マイル、面積576,865エーカーを誇るグレイシャー・ピーク・ウィルダネスは、ワシントン州最大規模の自然保護区域。鹿や山羊など、さまざまな野生動物が生息している。
ノース・カスケード国立公園
グレイシャー・ピークに行くなら、ノース・カスケード国立公園にも行ってみよう。20万4千ヘクタール(50万5千エーカー)の園内には318の氷河があり、これは米国48州にある氷河の半分以上にあたる。園内に入る道路はいくつかあるが、Goodell Creek やDiablo Lake Overlook などからの眺めはすばらしい。ハイキングやバックパッキングをするなら、事前に下調べが必要だ。
行き方
シアトルからダーリントン(Darrington)へ行き、そこからグレイシャー・ピークの西側15~20キロの地点まで行くことができます。そこからハイキング・トレイルが始まりますが、山の側面にたどり着くにも数マイルかかります。周辺道路が整備されていないため、ワシントン州の火山の中では最もアクセスしづらい火山とされています。
観光のベスト・シーズン
山のほとんどが積雪で覆われるため、通常7月中旬ごろから9月上旬ごろまでがおすすめです。