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ウェナチー&コロンビア・リバー:全米最大のリンゴの産地

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ワシントン州のほぼ中央部、ウェナチー・リバーとコロンビア・リバーの合流地点にある町ウェナチー。長年にわたり先住民が住んでいた地域ですが、1850年代に開発が始まり、シェラン郡最大の町となりました。全米最大のリンゴの産地としても知られています。

もくじ

基本情報

主な町
ウェナチー (人口約27,800人)
イースト・ウェナチー

距離:レブンワースからウェナチーまで約25マイル(約40km)

旅行におすすめの時期

春から秋には晴天で乾燥した日が続き、真夏の気温は華氏90度~100度(摂氏32~38度)を超えます。年間晴天日は300日と言われています。真冬は積雪があり、街の中心部から約13マイル(約20km)のところにはミッション・リッジというスキー場があります。

行き方

シアトル周辺からは、I-90 または Highway 2で行くことができます。ワシントン州運輸局の最新情報を確認していきましょう。

・I-90: シアトルからスノコルミー・パス経由での距離 約150マイル (スノコルミー・パス経由)
・Highway 2: シアトルからドイツ村レブンワース経由での距離 139マイル (ドイツ村レブンワース経由)

ウェナチーの歴史

ウェナチー・リバーとコロンビア・リバーの合流地点にある町ウェナチーは、ワシントン州のほぼ中央部にあるシェラン郡最大の町。

米国最大のリンゴの生産量を誇る “Apple Capital “として知られ、毎年春にリンゴの白い花が咲き乱れる様子は圧巻です。9月~10月の収穫の時期に訪れると、農家の軒先で直売されるリンゴを購入できます。その他にはサクランボやアプリコットが有名で、木になっている実を自分でとることのできる U-Pick が人気があります。

ウェナチー観光案内所によると、この地域には長年にわたり先住民が住んでいました。1811年にブリティッシュ・ノースウェスト・ファー・カンパニー(British Northwest Fur Company。後に Hudson Bay Company に吸収された)が毛皮貿易のためにコロンビア・リバー上流を訪れましたが、同じ頃に各地で毛皮のために動物を捉えわなをしかけていた貿易商人たちが川沿いに住んでいたウェナチー・インディアンたちと初めて接触したとされています。

ウェナチーの街角にある説明によると、Wenatchee という名前は、「ウェナチー族のプリンセスが、聖なる踊りで身につけるためのガウンをカスケード山脈の霧でできた七色の糸で作ってくれた太陽に恋してしまった」という先住民の伝説 『The Valley of the Rainbow Robe』 にもとづいています。

その後、1864年に合衆国はイギリスとの領土問題を解決し、イギリスは現在のワシントン州北西部の領地を手放し、カナダとの国境を設定する条約を結びました。合衆国は抗争が続いていたヤカマ(Yakama)族と1855年に条約を結び、1859年に米国議会で承認された後、ヤカマ・インディアン居留地(1994年まではYakimaと表記)に移住させてしまいました。ヤカマ・インディアン居留地は、ワシントン州にあるネイティブ・アメリカンの居留地の一つで、連邦政府が認めた部族であるクリキタット族、パルース族、ワラワラ族、ワナパム族、ウェナチー族、ウィシュラム族、ヤカマ族が Confederated Tribes and Bands of the Yakama Nation(ヤカマ・ネーションの連合部族)を構成しています。

最初にウェナチー・バレーに入植したのは、金鉱を求めて訪れた人たちや牧畜業者、宣教師でした。1863年にやって来たカトリックのレスパリ牧師(Father Respari)は、続いてやって来たデグラッシ牧師と一緒に初期の灌漑事業をカシミヤで開始し、先住民に農業を教えるなど重要な役割を担ったとされています。大規模な入植が始まったのは鉄道会社グレート・ノーザン・レールウェーの線路が1892年~1893年にかけてウェナチー・バレーまで延長され、家畜や小麦を大量輸送できるようになってから。その頃にはこの土地が果物の栽培に適していることが偶然の重なりによって発見され、リンゴなどの大量生産が始まっていました。

1900年にはシェラン郡には3,931人の住民がいたと記録されていますが、それから10年間で15,104人に達しました。第1次大戦中は果物の輸出量が一定しなかったものの、果樹園こそが地元経済を支え、1930年の人口は31,634人に。ワシントン州を西と東に分断するカスケード山脈を車で行き来できる高速道路の完成による経済効果は計り知れず、製材・炭鉱・水力発電などの新しい産業の成長に貢献しました。

1900年代になると、ワイン栽培事業が急速に発展し、1984年にウェナチーを含む地域がコロンビア・バレー AVA(ワイン指定栽培地域)として認められました。2021年現在、ワシントン州には18の AVA が存在しますが、ワシントン州ワイン・コミッションによると、約99%のブドウがこのコロンビア・バレー AVA で栽培されています。

ウェナチー・リバーとコロンビア・リバーでは魚釣り、水泳、ウォータースキー、キャンプなどが楽しめます。また、峡谷を囲む山麓にはマウンテンバイク向けのいろいろなトレイルがあるので、バイカーたちにはたまらないスポットとなっています。

ウェナチーに広がるリンゴ畑を一望できるスポットには、オーメ・ガーデンの名前が挙がるでしょう。クレーン車やブルドーザーなどがなかった1920年代から約10年の歳月をかけてオーメ夫妻が造りあげ、今ではアメリカ屈指の美しさと言われる、オアシスのような庭園です。ドライブ旅行で疲れたら、ぜひ立ち寄ってみてください。

ウェナチーの主な見どころ

Confluence State Park
コンフルーエンス州立公園

parks.state.wa.us
ウェナチー・リバーと、コロンビア・リバーが合流する地点にある州立公園。194エーカーの園内には、多目的トレイルのアップル・キャピタル・ループ(全長10マイル、16km)、バレーボールコート、バスケットボールコート、テニスコート、キャンプ場、天然の湿地帯があります。コロンビア・リバーでは水泳、ボート遊び、釣り(許可・シーズンについてはワシントン州魚類野生動物局参照)などが楽しめます。

Pybus Public Market
パブリック・マーケット

pybuspublicmarket.org
ローカルの小売店、レストラン、テイスティングルームが集まっているパブリック・マーケット。ウェナチーのファーマーズ・マーケットも開催されます。

Bridge of Friendship Japanese Garden
友好の橋 日本庭園

1931年、青森県三沢市の淋代海岸をミス・ビードル号で飛び立ったクライド・パングボーンとヒュー・ハーンドンがアメリカ合衆国ワシントン州ウェナチーに着陸し、飛行時間41時間10分後、世界初の太平洋無着陸横断飛行に成功。その50年後の1981年10月4日、三沢市とウェナチー市は姉妹都市となりました。また、2001年8月に、イースト・ウェナチー市とも姉妹都市を締結し、交流事業を続けています。入園無料。所在地の地図はこちら

ウェナチーの小さなダウンタウンのあちこちには歴史を伝える看板が立てられていたり、歴史的な建物にその説明が書かれていたりします。歴史的建造物として 『Wenatchee Register of Historic Places』 に登録されている建物もあるので、歴史好きな方にはおすすめ。

The Floor Factory
1902年に建設された建物で、当時はとてもモダンなスタイルとされていました。ウェルズ・アンド・モリス・ハードウェアが買収した3番目の建物で、ハードウエア・ストアの2号店となりました。1号店は Orondo Street と Mission Avenue の角にありました。

The Lindton Barn
182年に両親と共にスウェーデンからアメリカに移住したヨハン・エドヴァード・リンドストローム氏が1930年代に所有地に建てた納屋。同氏はアメリカ国籍を取得することを希望してジョン・エドワード・リンドストンと改名し、ウェナチー・バレーに移住した2年後の1909年にジョセフィン・トンプソンと結婚しました。この納屋は干草の保管、そしてリンドストン氏の仕事場として使われました。子供らは成人した後もこの地域に住んでいましたが、土地は1970年に個人に、そして1980年代にシェラン郡に売却されました。

Bridge of Friendship Japanese Garden
ウェナチー市と三沢市の姉妹都市提携を記念して2003年に造られた小さな日本庭園。1931年に三沢からイースト・ウェナチーまでの初の太平洋無着陸横断飛行に成功したクライド・パングボーンとヒュー・ハーンドンが着陸した地点からそう離れていない。入場無料 。【住所】 Misawa Way (9th Street) & Eastmont Avenue

氷河期に起きた大洪水の爪あと
更新世(Pleistocene Epoch)の末期に近い今から約1万7千年前の北アメリカはそのほぼ3分の1が氷で覆われていましたが、氷河が溶けてたまった水が約2千フィート(約660メートル)の深さに達したところで氷の壁が決壊して大洪水が発生したとされています。ウェナチーのダウンタウンから少し離れた地域には、この大洪水の爪あとを見られる場所がいくつかあるので、IAFL(Ice Age Floods Institute)のウェナチー・バレー支部で会長を務めたチャールズ・メイソン氏らが製作したセルフ・ガイド・ツアーの地図を使ってまわってみよう。目印はないので、地図の写真が頼りになるが、緯度と経度も記載されているので、GPS があると便利。

9th Street と SR-28(Sunset Hwy)
コロンビア・リバーの両側をサイクリングでまわることができるアップル・キャピタル・ループの一角にある。大洪水で漂移した巨大な河床土砂の一部。

27th Street & SR-28
住宅地の一角にある巨大な岩石。大洪水で漂移した巨大な河床土砂の一部。

民家の庭にある巨大な岩石。大洪水で漂移した巨大な河床土砂の一部。

Ohme Gardens
オーメ・ガーデンズ
【公式サイト】www.ohmegardens.com
オーメ夫妻が斜面をうまく利用して造った美しい庭園。広さ2エーカーの敷地には、緑色の水をたたえる池や小さな滝、それを守るように生い茂る緑の木々、色とりどりの花などが配置され、すべてを見て周るには1時間はかかります。乾燥した丘の上にこのようなオアシスを造りあげた夫妻の努力に感動すること間違いなしです。

Rocky Reach Dam
ロッキー・リーチ・ダム
【公式サイト】www.chelanpud.org/rocky-reach-dam-park.html

Okanogan-Wenatchee National Forest
オカノガン・ウェナチー国有林
【公式サイト】www.fs.usda.gov/okawen/

Wenatchee Valley Museum and Cultural Center
【公式サイト】www.wenatcheewa.gov

Mission Ridge Aki Area
ミッション・リッジ スキー場
www.missionridge.com
ウェナチーの中心地から約13マイル(約20km)南西にあるスキー場。ベースの標高は4,570フィート(1392m)、頂上の標高は6,820フィート(2078m)。ミッション・リッジの年間平均降雪量は200インチ、晴天日数は300日以上。

便利なリンク

ウェナチー市
ウェナチー・バレー商工会議所
イースト・ウェナチー市
ワシントン・ワイン・コミッション
The Wenatchee World ウェナチーで発行されている新聞
Mission Ridge スキー場

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