シアトルで新年を迎える恒例イベントといえば、スペースニードルで開催されるカウントダウンの花火を思い浮かべる方が多いでしょう。今回は、そのカウントダウンの花火に加え、シアトル・シーホークスの試合、シアトル・シンフォニーの第九、シアトルでは初開催となるNHLのウィンター・クラシックをご紹介します。
New Year’s Eve 大晦日
シアトル・シーホークス
シアトル・シーホークスが本拠地ルーメン・フィールドでピッツバーグ・スティーラーズと対戦します。アメフトは第17週に入り、プレーオフに出場できるかどうかが決まる頃。シーホークスもスティーラーズも8勝5敗で、ギリギリのところです。
シアトル・シンフォニー
シアトル・シンフォニーとシアトル・シンフォニー合唱団による、ベートーヴェンの代表作・交響曲第9番の公演。「歓喜の歌」の合唱で気持ちが明るくなり、一年を締めくくり、新年を迎えられるとして人気の楽曲です。公演の後は、ダンスやシャンパンを楽しむアフター・パーティーもあります。
指揮は、シンガポール出身のカーチュン・ウォン(黃佳俊)。故クルト・マズアの愛弟子で、1986年生まれの世代で最もエキサイティングで革新的な音楽家のひとりと評されるウォンは、グスターボ・ドゥダメルに続いて2016年にグスタフ・マーラー指揮者コンクールの優勝者として国際的な注目を集めました。現在はイギリスのハレ管弦楽団の首席指揮者・芸術顧問、日本フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者も務めています。
New Year’s At the Needle
スペース・ニードルでは、大晦日に恒例のカウントダウン花火が打ち上げられます。今年はBlack Belt Eagle ScoutやModest Mouseなどのパシフィック・ノースウエストのアーティストや、ビヨンセやテイラー・スウィフトなどの楽曲と楽しめるそうですよ。また、昨年に引き続き、500機のドローンを使ったショーも同時に開催されます。上の動画からその様子をご覧ください。
花火の前には、スペース・ニードルがキャンバスとなり、午後10時、午後10時30分、午後11時、午後11時30分に、10分間の光のショーが行われるほか、すぐそばのインターナショナル・ファウンテンという噴水でダンスパーティーも開催されます。
あいにく小雨がぱらつきそうなので、中継を見て楽しみたい場合は、シアトルのテレビ局 KING 5で。午後11時35分から1時間の生放送が楽しめます。サウンドトラックは、シアトルのラジオ局 HITS 106.1で聴くことができますよ。
New Year’s Day 元日
NHL ウィンター・クラシック
シアトル・クラーケンとベガス・ゴールデン・ナイツが、シアトル・マリナーズの本拠地であるT-Mobile Park に設置された屋外のアイスリンクで対戦します。
このイベントは、元日の前後にレギュラー・シーズンの屋外試合を開催するという、NHLが2008年に始めた伝統の一環。T-Mobile Park は14番目の開催地で、球場では8番目だそう。また、ウィンター・クラシックが中部時間帯より西側で開催されるのは今年が初めてだそうですよ。隣のルーメン・フィールドの北側の駐車場ではファン・ビレッジが大晦日から元日にかけてオープン。また、T-Mobile Park にあるシアトル・マリナーズのショップで、ウィンター・クラシックのグッズも販売されています。
シュガー・ボウル
シアトルで開催される試合ではありませんが、大学アメリカン・フットボールの Pac-12王者となったシアトルのワシントン大学(13勝0敗)が第2シードを獲得し、ニューオーリンズの Caesars Superdome で開催される第90回シュガー・ボウルで第3シードのテキサス大学(12勝1敗)と対戦します。
ワシントン大学は2022年12月にサンアントニオで開催されたアラモ・ボウルでテキサス大学を27-20で下していることから、期待がかかります。
一方、Big10王者のミシガン大学(13勝0敗)は第1シードを獲得し、同日にカリフォルニア州で開催される第110回ローズ・ボウルで、第4シードのアラバマ大学(12勝1敗のSEC王者)と対戦します。
シュガー・ボウルとローズ・ボウルのそれぞれの勝者は、1月8日にヒューストンで行われる全米優勝決定戦で激突します。