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シアトルでアウトドア: シアトルでマラソン大会に出てみよう!

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シアトルでマラソン大会に出てみよう!

ロックンロール・マラソンはシアトルで開催される最高のランニング・イベントの一つ。

シアトルに移住したときの大きな心配ごとの一つが、「シアトルにちゃんとしたマラソン大会なんてあるのかな?」

日本では各地のとても行き届いた運営のマラソン大会にいくつも参加してきたので、シアトルのような規模の都市にちゃんとしたマラソン大会なんてあるんだろうか?と、とても心配に思ったのです。でも、心配無用、むしろ日本よりもとても奥が深くてフレンドリーなランニング文化は、ランニング好きな人ならもっとランニングが楽しめるようになること間違いなしです。

小さいマラソン大会に出てみる

シアトルそしてその近郊エリアでは、ほぼ毎週末どこかでマラソン大会が行われています。もはやその数は数えきれないほど。日本のマラソン大会と比べて大きく違うのが、ほとんどの大会が5キロや10キロといった初心者でも気軽に走ることのできる大会で、制限時間も日本の大会と比べると圧倒的に緩いことです。5キロの大会であれば制限時間が1時間程度の大会もたくさんあるので、走ったことはないけど早歩きくらいならできるかも、という人でもチャレンジできます。そのうえ、ほとんどの大会が walk in – 当日参加 OK という気軽さはアメリカならでは。どんなマラソン大会があるかは、最寄りのランニングギア・ショップに置いてある案内やオンラインサイト(www.runguides.com/seattle/runs など)で確認できます。

小さめの大会で筆者のおすすめは、5月に UW で行われるその名も Beat the Bridge。ハスキー・スタジアムがスタート・ゴールの5キロのレースはモントレイク・ブリッジとユニバーシティ・ブリッジを渡るコースですが、ユニバーシティ・ブリッジは最後のランナーがスタート地点を通過してから20分後に上がってしまうので、ランナーは橋が上がる前までに渡り切らないと橋が戻るまで5分くらいの間、立ち止まらないといけません。まさにビート・ザ・ブリッジ、橋に勝ったときの爽快感が忘れられず、一度参加するとなぜか毎年参加したくなる、中毒性のある大会です。

大きなマラソン大会でお祭り気分を楽しむ

小さいマラソン大会で短い距離を楽しむことができたら、次は大きな大会に出てみましょう。シアトルで大きなマラソン大会といえば6月にダウンタウン・シアトルで行われる、シアトル・ロックンロールマラソン。コース設定が数年おきに変わりますが、美しい風景と音楽が楽しめるマラソン大会なのは間違いありません。

大きな大会の醍醐味の一つは、レース前日(前々日)に行われるイベントです。ロックンロール・マラソンは毎年センチュリーリンク・スタジアム横のイベントスペースでとても大きな規模の Expo が開催されます。シアトルが本社の Brooks が毎年巨大なブースを作り、ランニングシューズ、ウェア、栄養ドリンク・フードメーカーが所せましとブースを並べる様は、見るだけで明日のマラソンに向けてモチベーションがあがってくるような活気があります。今年もついつい無駄な買い物を。でも、お店の人にのせられてどんなに性能の良いランニングシューズを買っても、シューズだけではタイムは短縮しないので、お買い物はほどほどに。毎日のトレーニングが一番大事ですよ。

シアトルでマラソン大会に出てみよう!

ロックンロールマラソン前日に行われる Expo。物販ブースも広くとても活気のあるイベント。

大会当日はちょっとだけ早起きが必要です。早起きしてスタート地点につくと、会場を埋め尽くさんばかりの人の波。スタートまでは周りの人とおしゃべりをしたりちょっとストレッチをしてみたり、とにかく日本の大会と比べるとにぎやかで楽しそうな雰囲気がとても心地よいです。が、終始にぎやかなスタート地点もアメリカ国歌斉唱のときだけは水を打ったような静けさに包まれます。なんだ、みんなやればできるんだね、と思うのもつかの間、ロックミュージックにあわせて盛大にスタート。今年は一万人を超えるランナーが参加したようです。

ロックンロールマラソンはその名のとおり、コースに沿ってバンド、ミュージシャンがおよそ2キロくらいの間隔で演奏しています。ロックバンド、和太鼓、どこかの国の民族音楽、エルビス・プレスリー(もどき?)とジャンルも豊富、お祭り雰囲気をますます盛り上げてくれます。

シアトルでマラソン大会に出てみよう!

I-90を走ることができるのもこの大会のおもしろいところ。

ロックンロール・マラソンを走りたい人へのおススメはなんといってもハーフマラソン。距離の短い8キロも昨年から設定されましたが、ハーフマラソンは最初から最後まで見どころの多いコース設定で、走っていて飽きません。いつも車で見ている光景を走りながら見ることができると、とても不思議な気持ちになります。ゴール前はたくさんの人だかりで、とても立派なゴールと大歓声に包まれての完走となりました。

シアトルでマラソン大会に出てみよう!

たくさんの人に迎えられるゴールで、気分だけはエリートランナー。

遅くても大丈夫、走ることを楽しもう

シアトルのランナーの特徴は、それぞれが自分のランニングのスタイルを持っていることです。とんでもないスピードのセミプロ、ひたすら長い時間ゆっくり走る人、毎日1キロだけ走る人、などなど、それぞれが自分の楽しいランニングスタイルを持っています。

そんな人たちと一緒に走るマラソン大会は、毎回楽しい発見、出会いがあり、今度はこうやってランニングを楽しんでみようかなと考えてみるきっかけにもなります。そして、どんなスタイルでも、速くても遅くても、完走した人はとても立派なメダルがもらえます。大きな大会のあとはこのメダルを首からぶら下げたまま町を歩いて、レストランに入ってみましょう。お店の人からとびきりの笑顔で迎えられること間違いなしですよ。

シアトルでマラソン大会に出てみよう!

ロックンロールマラソンのメダル。
毎年メダルのデザインが変わるので、コレクションの楽しみも。

これから秋冬にかけてもマラソン大会はたくさんあるので、まだ参加したことのない人はぜひチャレンジしてみてください。早歩きができれば大丈夫です。筆者が参加しようと思っているのは9月にウディンビルで行われるワイン&ビールマラソン(ワインとビール付き!)、10月後半にバンクーバー BC であるロックンロール・マラソンです。それ以外にもたくさんあるので、自分のお気に入りの大会を見つけて楽しんでみては?

掲載:2016年6月 更新:2019年7月 写真・文:保坂隆太



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