シアトルでアウトドア： 『Aqua Verde Cafe and Paddle Club』でレンタル・カヤックを体験

晴れた日にはカヤックに乗りたい人が行列しています。

海に面し、湖や川が多いワシントン州西部では、水を楽しむアクティビティが充実しています。

大自然へ出かけていくというのも一つの方法ですが、シアトル市内にも身近にウォーター・アクティビティを体験できる場所があります。レイク・ユニオンとレイク・ワシントンに囲まれたポーテイジ・ベイに面している 『Agua Verde Cafe and Paddle Club』 がその一つ。そこで、レンタル・カヤックに初挑戦して、手軽に自然を体験してきました！

カヤックへの乗り方はスタッフが指導してくれます。

まず、カヤックには自己責任で乗ることや、カヤックの使用中はライフ・ジャケットを外してはいけないなどと書かれた誓約書に署名。このあたりでトイレなどを済ませておき、手荷物を預けた後は、指示に従いながらライフジャケットとスプレー・スカートを服の上から着用します。着方がわからない場合でも、スタッフがチェックを入れてくれるので安心。用意が整ったらカヤックの方へ移動して、乗り方の指導を受けます。

カヤックの横に足を伸ばしてすわり、両手をついて腰からカヤックに乗り込むなど、ステップが細かいですが、ここでも付きっきりでサポートしてもらえるため間違うことはありません。無事に乗り込むと、スタッフがジッパーでカヤックとスプレー・スカートを止め合わせ、衣服が水に濡れるのを防ぎます。下半身が固定されているものの、思ったより違和感はなく、水をかく部分が両側についたカヤック用のパドルを持っていよいよ準備完了。

初心者にはスタッフが乗り方を個別指導してくれることも。

同店には1人乗りから3人乗りまでのカヤックが揃っていますが、初心者は2人乗りで、後ろに同伴者が乗って出発。初めは水が重く感じられましたが、要領を得てくると、ひとかきするだけで湖面の上をカヤックが滑るように進み始めました！風を感じて清々しい気分になり、ポーテイジ・ベイに浮かぶボートハウスや周囲の自然を眺めているうちに余裕も出てきたので、同伴者と話したり、写真を撮ったりしながら、 ゆったりとした時間を楽しみました。

そのまま東に進めばレイク・ワシントンにつながり、ウォーレン・G・マグナソン・パーク （往復2.5～3時間）やマディソン・パーク・ビーチ（往復1.5～2時間）、カークランド（往復3.5～4時間）まで行くことができます。西へ向かえば、ガス・ワークス・パーク（往復1.5～2時間）やレイク・ユニオン（往復2～2.5時間）、フリーモント、そしてバラード・ロックス（往復3～3.5時間）などの景色が眺められます。フォスター・アイランド付近を巡る植物園コース（往復1～1.5時間）もおすすめ。

慣れれば湖面をすいすいすべるように進めるようになります。

この日は雲が多かったのですが、楽しかったカヤック初体験はあっという間に終わりに。戻るときは同じ場所に戻り、カヤックを接岸します。カヤックから出るときも出発時と同じようにスタッフが全面的にサポート。場合によっては服が濡れることもありますが、気温が高い日はすぐに乾いてしまう程度です。ただし、気になる人は、濡れてもかまわない服装で出かけるか、着替えを持って行きましょう。また、靴ではなく、サンダルがおすすめとのことでした。

同店では予約はグループの場合のみとなっていますが、十分な数のカヤックがあるため、少人数であれば予約なしでそのまま行ってもほとんど待つことはありません。ただし夏場の天気の良い日、そして特に週末は30分程度の待ち時間を強いられることも。レンタルできるのは18歳以上からですが、保護者同伴であれば子供用のパドルやライフ・ジャケットも貸し出ししているので家族連れでも楽しめます。満月の光の下で漕ぐツアーや日の入りを見るツアーなどのガイド・ツアーも実施しているので、ぜひ利用してみたいですね。

併設しているカフェでは地元のオーガニック食材を使ったメキシコ料理が人気を呼び、夏場は特に行列ができて込み合うほど。うまくテラス席を確保できれば、のんびりと景色を眺めながらメキシコ料理を食べて、ゆっくりと腕の疲れを癒すのがおすすめです。

掲載：2009年7月　更新：2019年4月