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シアトルでアウトドア:目指すはブルベの最高峰『パリ・ブレスト・パリ』

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2023年の『パリ・ブレスト・パリ』の開催を告げるポスター

世界中のランドヌールが憧れる「パリ・ブレスト・パリ」。長距離サイクリングのブルベを走り始めたら、1200キロを走るこのグラン・ブルベ(Grand Brevet)を目標にしてみませんか?

もくじ

「パリ・ブレスト・パリ」って?

2015年大会のバイクチェック

数あるグラン・ブルベの中でも世界中のランドヌールが憧れるのが、世界で最も歴史の長いサイクリング・イベントの「パリ・ブレスト・パリ」(PBP:Paris-Brest- Paris)ブルベを走り始めたら、「いつか PBP を走ってみたい!」と思う人は多いようです。

4年に一度開催されるこのイベントに参加するのは、世界中からやってくるアマチュアのサイクリング愛好家や元プロのロードレーサーたち約6,000人。(プロの参加は禁止されています)

レースではなく、自分が制限時間内に完走することが目的です。

「グラン・ブルベ」って? 

「パリ・ブレスト・パリ」は、1200キロ以上を規定時間内にサポートなしで走る、グラン・ブルベ(Grand Brevet)です。

それぞれのイベントで細かな条件は異なる部分がありますが、基本的に1200キロは90時間以内、1400キロは116時間40分以内に完走することと決められています。

発祥の地であるフランスを中心にしたヨーロッパ各地はもちろん、アメリカ、カナダ、そして日本、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界のあらゆるところで開催されています。

ワシントン州で開催されるグラン・ブルベには、Seattle Randonneurs が主催する、標高の高いカスケード山脈を走る「Cascade 1200」があり、毎回約100人が参加します。

世界各地で開催されるグラン・ブルベの一覧は Randonneurs USA の公式サイトでご覧ください。

「グラン・ブルベ」の参加資格は? 

グラン・ブルベに参加できるのは、フランスに本部のあるサイクリング・クラブ 『オダックス・クラブ・パリジャン(ACP: Audax Club Parisien)』 に加盟している組織に所属していることが基本です。

そして、その組織が主催する200、300、400、600キロの「スーパー・ランドヌール・ブルベ・シリーズ」をグラン・ブルベの開催年に完走し、スーパー・ランドヌール(シューペル・ランドヌール)と認定されれば、参加登録の枠を一つ確保してもらえます(preregistration)

資格認定ブルベ:
200キロ: 13時間30分以内
300キロ: 20時間以内
400キロ: 27時間以内
600キロ: 40時間以内

そして、開催年の6月中旬までに200キロ、300キロ、400キロ、600キロのブルベを完走して Super Randonneur(SR)に認定されると、最終登録できることになります。

最新情報は、Randonneurs USA の公式サイトや「パリ・ブレスト・パリ」公式サイトに随時掲載されるので、チェックしてみてください。

今から100年以上も前の1901年に開催された「パリ・ブレスト・パリ」にアメリカ人では最初の参加者となったシカゴ出身のチャーリー・ミラーさん(当時26歳)は、56時間40分で5番目にゴール。当時のコースは今のコースより獲得標高が低かったとはいえ、舗装されていない道路を今のように進化していない自転車で走ってこの記録を出したことはすごいことです。それ以後、アメリカ人で56時間40分以下で完走した参加者の名前は、La Société Charly Miller に記録されることになっています。

サイクリング文化が浸透しているフランスでは、「パリ・ブレスト・パリ」はプロフェッショナルのイベントではなくても、一大イベントであることに変わりありません。「そのためにパリに来た!」と言うと、かなり歓迎されます。大会主催者が用意している休憩所以外でも、コース沿いで街の人たちが食べものや飲みものを用意していてくれたり、沿道で見物して応援してくれたりと、アメリカとは違う文化を体験できること間違いなしです。

いかがでしたか?興味が出てきたら、「パリ・ブレスト・パリ」「Paris Brest Paris」などを検索して、経験者によるさまざまな記事やブログ、ソーシャルメディアのポストを読んでみてください。

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