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タラバガニ (漢字名:鱈場蟹、分類:十脚目タラバガニ科、英名:Red King Crab) (2)

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タラバガニは30年前ごろは豊富に獲れ価格的にも安かったのか、日本からの商売上のお客様が来られると日系レストランへ行き、版で押したようにアラスカ産タラバガニをお勧めしました。アラスカ州で茹でた後に冷凍した大きな殻付きの脚を焼き、センターカットされた殻から棒肉を引っ張り出し、液状のバターにつけ食べるのです。よくご相伴にあずかりましたが、とにかく美味しく、忘れられません。

宇和島屋の食品卸売り事業部 『Seasia』 でセールスを担当していた30余年前ごろ、アラスカ州アンカレッジには年に2回ほど日系食品スーパーマーケット、およびレストランの注文を取りに行きましたが、着陸態勢に入った飛行機からもはっきり分とかる3階建ての巨大な日本食レストラン(ダウンタウン・アンカレッジから約16キロほど)で、お客様と美味しいタラバガニを食べたことが思い出されます。ちなみに、同レストランは顧客でもありました。余談となりますが、当時同レストランでは確かネクタイ着用が条件だったと記憶しています。当時はアラスカ最北端のプルドー・ベイ(Prudhoe Bay)から風光明媚なプリンス・ウイリアム・サウンド内にあるバルデスまでのオイルパイプライン敷設工事の真っ只中。オイルラッシュに沸くアンカレッジにはハワイ・アラスカを除く48州からの工事労働者が殺到、アラスカの水産業も活況を呈し、人口が急増中でした。また、東西冷戦当時はシベリア経由での入国はソ連から許可されていなかったため、ヨーロッパへはアンカレッジ経由の北極点周りが最短距離だった時代です。そのため、アンカレッジには各航空会社が機内食用のケータリング会社を持ち、人口増加にさらに拍車をかけていました。これらのケータリング会社の何社かも顧客でした。

掲載:2008年11月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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