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シアトル留学生カフェ探訪 第50回 『Bellden Cafe』

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みなさん、こんにちは!匡洋です。

早いもので、留学生活も残り2ヶ月となりました。昨年の今頃は1年間留学に行くことに期待と不安がありましたが、本当に留学してよかったと思います。これから留学を考えていらっしゃる方、行って後悔することは絶対にないので強くオススメします。

成くんからのご紹介にもありましたように、年越しを高校時代の友達二人とタイムズスクエアで過ごしました。当日の天候は雨だったので場所取りのために13時間タイムズスクエアでカッパを着て待ち続けることになりました。有名アーティストによる生ライブもあり、長いようであっという間でした。

さて、この『シアトル留学生カフェ探訪』で私がブログを担当するのは、今回が最後となります。この 『シアトル留学生カフェ探訪』 を通して、人にわかりやすく伝えることの難しさを学ぶと共に、皆さんに読んでいただける喜びを体験することができました。また、以前はオシャレな写真を撮ることが目的になっていましたが、今はカフェに行って店員さんと話しをすることが楽しみになったので、帰国後は京都にあるカフェを散策してみようと思います。

それでは、『シアトル留学生カフェ探訪』 第50回のスタートです。

Bellden Cafe

私が最後にご紹介するのは、ベルビューにある 『Bellden Cafe』 です。『シアトル留学生カフェ探訪』 を企画提案した沢田真洋さんがインターンシップをしていた頃から頻繁に足を運び、店員さんの方々と仲良くなり、イベントやパーティーに誘っていただいたりと、人の温かさに触れてきました。店員さん同士の仲の良さ、お客さんに対する態度も、シアトルのカフェの中ではトップではないかと思います。

留学生活残り2ヶ月となった今、「シアトル留学生活を通して母国語が英語ではない私に親切にしてくださった店員の方々と同じ立場に立って、いろいろな人ともっとコミュニケーションを取りたい」という思いが強まり、オーナーのクレアさんに聞いてみたところ、「コミュニケーションはもちろん、コーヒーのことも何でも教えてあげるわよ。マサをカフェの一員として迎えられることを嬉しく思うわ」という返事をいただき、ボランティアという形でコーヒーのことを学ばせていただくことになりました。

コーヒーについて何も知らない私を同店の一員として迎えてくれたこと、またコーヒーについても一から教えてくれるクレアさんをはじめ店員さんたちには感謝してもしきれません。

『Bellden』 にこめられた思いとは

Bellden Cafe

入り口から見た店内の様子。開放的なデザインが特徴的です。奥の壁には 『BELLDEN』 の文字が見えます。Bellden にはどのような意味が込められているのでしょうか。オーナーのクレアさんに聞いてみると、「コミュニティの意味をもつ DEN と Bellevue の BELL を掛け合わせたもの」とのこと。地域コミュニティを大切にしていることが見受けれられます。

Bellden Cafe

オーナーのクレアさん

クレアさんと夫のエディさんが初めてデートをした場所がコーヒーショップでした。お互いの生活、夢、そして将来カフェを開くということまで語り合い、充実した時間を過ごしたそうです。それから3ヶ月後、二人は結婚して子供を授かりましたが、カフェを開きたいというお互いの夢は続いていました。

しかし、充実した生活を送っていたある日、息子さんが重い病気にかかって入院しなくてはならなくなりました。クレアさん夫婦も病院に泊り込みましたが、病院のスタッフや看護師さんが手作りのスープや温かいコーヒーで励まし続けてくれたおかげで乗り切ることができたそう。そんな経験から、「愛というのは、場所、言語、文化の境界がないもので、コーヒーはいつも私たちを幸せにしてくれるもの」と感じ、かねてからの夢だったカフェを開くことに決めたそうです。

地域社会への金銭的な貢献も欠かさない

Bellden Cafe

バリスタのジョンさん。彼は一度別のカフェに移ったのですが、人の温かさや店員同士の仲の良さが恋しくなり、戻ってきたそうです。働く環境は大事ですね。

また、ドリンクメニューの売り上げの一部を慈善事業などに寄付する活動を継続的に行っているのも、他のカフェとの大きな違いです。

Bellden Cafe

普通のドリンクメニューも種類がとても豊富なのですが、その一部は売り上げの一部を慈善事業に寄付するようになっています。今回、寄付の対象となる「LET ME LOVE YOU LATTE」をバリスタのグレースさんがオススメしてくれたので注文してみました。

Bellden Cafe

バリスタのグレースさん。カフェでのアルバイト経験がない私にもコーヒーのことを親切に教えてくださっているので本当に感謝しています。同店で働いている方々は本当に親切な方ばかりで、彼らといるだけで居心地がいいです。留学中にさまざまな人々と関わり、居心地のいい場所を見つけていくこと、これこそが英語よりも何よりも留学の醍醐味なのではないかと感じます。

留学に来た当初、あれもこれもしなければいけないと思い、いろいろなことを試してみたのですが結局上手くいかず、一生懸命になれていない自分がいました。自分だけの留学ストーリーがあるとすれば、私の場合は「Bellden Cafeの方々と出会い、人と話をすることの楽しさを学んだ」ことかと思います。貴重な留学生活、自分がしたいと思ったことをするのが一番だと感じています。

話が少し逸れたので元に戻したいと思います。

Bellden Cafe

綺麗なラテアートですよね!どのように描くのか教えてもらい挑戦してみましたが、まともなハートすら描けませんでした(笑)。グレースさんは簡単だよとおっしゃっていましたが、やはり英語と同じく、何事も練習あるのみだなと感じます。

甘さの中にほのかな苦味を感じさせる「LET ME LOVE YOU LATTE」。ポートランドにある Coava Coffee Roasters の豆なのですが、気に入っています。

Bellden Cafe

シアトルのカフェではトーストを出しているお店が少ない印象を受けたので、これも同店の一つの特徴だと思います。お昼時にはランチをする人も見かけられます。アボカドトーストは同店の人気メニューでもあるので、ぜひ一度試してみてください。

同店の元インターン、沢田真洋さんにインタビュー

さて、突然ではありますが、昨年の3月末から10月半ばまでの約7ヶ月間、同店でインターンシップをしていた沢田真洋さんにインタビューをしました!真洋さんから見たその魅力とは?

– なぜ数あるシアトル周辺のカフェの中からここを選んだのですか?
実はカフェでインターンシップをしようと決めた後、今まで僕が訪れたカフェの中でここは素敵だったな、ここで働きたいなというトップ5を選んで、すべての店にレジュメを送ったのですが、その中で唯一返信してくれたのが、Bellden Cafe でした。僕が通っていたベルビュー・カレッジからのアクセスがよく、チャリティにも積極的で、カフェ以外のことも学べそうだなと思いましたし、なにより店員同士の仲の良さ、接客の質が抜群に良く感じたので、レジュメを送ることに決めました。

– 実際に7ヶ月間働いてみた後だからこそわかる、Bellden Cafe の良さ、他のカフェとの違いはなんでしょうか?
目に見えてわかりやすい違いは、一杯の飲み物を通してチャリティ活動をしているという点、あとはトースト類やボウル類が充実している点と、それによって他のカフェに比べて混む時間帯が若干異なるという点などがありますが、僕が感じたのは、少し臭い言い方ですけど、人の温かさにおいて他のカフェとは圧倒的な差があると思いました。贔屓目に見なくてもです。

まず、お客さんへの接客の態度や姿勢はもちろんのこと、店員同士の仲が非常に良いです。定期的にメンバーでミーティングをし、接客のロールプレイングをして、課題解決の方法を模索したり、改善点などを話し合う機会がありました。また、スタッフ同士でご飯を食べにいったり、パーティーをすることもたくさんありました。働いている最中も和気あいあいとしていて、でも馴れ合いではなく、お互いのできない部分を自然と補う姿勢が皆にあります。

ここからは個人的に感じた彼らの温かさなので主観が入ってしまうかもしれないのですが、僕の送ったレジュメに対して返信をくれ、その後電話面接とカフェでの面接を経て僕を受けて入れたこと自体がとても嬉しかったです。カフェでバイトをしたことなければ、英語もろくに話せない、お店にとって一見デメリットしかないような人を受け入れる、その器の大きさというか優しさに感銘を受けました。カフェでの面接の際は、当時マネジャーをしていたマリエラ(今は辞めてしまっています)が、「私たちはあなたにカフェのこと以外にも英語も教えてあげるし、なんでも聞いてね」と言ってくれました。

Bellden Cafe

左から:私、クレアさん、沢田真洋さん

そして僕の学生ビザの失効期限が近づいた時、僕が次に取ろうとしていたビザの規定上、バリスタのようにお客さんに食べ物を作り、手渡しする職業は認められませんでした。クレアにその相談をした時に彼女から言われた一言は、今でも僕の心に残っています。

「私たちはあなたがビザを取るためならなんでもする。あなたにBellden Cafeで働き続けてほしいから、とりあえず規定やその他全てのビザの情報を教えて」

彼女は僕の過去のことなんかほとんど知りません。7ヶ月間働いていた僕の姿、ただそれだけを見てこのような言葉をかけてくれたのです。大げさかもしれませんが、僕の等身大の姿を見てくれ、評価してくれたような気がして、何か大きな手で心をがばっと救われたかのような、とても優しい気持ちになりました。

結局、Bellden Cafe で新しいビザを取ることはできませんでしたが、日本での米国大使館の面接を経て、無事、シアトルのフリーモントにある Lighthouse Roasters というロースタリーカフェで働くビザを取得することができました。

シアトルに戻り、久しぶりにクレアに会った時は自分のことのように喜んでくれ、あの7ヶ月間が一気にフラッシュバックして、涙を堪えるのに必死でした。

それ以外にも、働いていた時は、サプライズでスタッフ全員で僕の誕生日パーティーを開いてくれ、辞める前はお別れ会までしてくれました。

コーヒーの質だけで見れば、同じようなレベルのようなお店はもしかしたら他にもあるかもしれませんが、人の温かさの質ではずば抜けていると思います。そして、そんな彼ら彼女らが作るコーヒーは格別な味がする、そう感じてしまいます。

– 7ヶ月間で得たもの、学んだことは大きかったのですね。
いろいろなところで話しており、前に記事でも書いたので少々しつこいかもしれませんが、生身の人の心、素の心というのでしょうか、上辺ではない心のやり取りに多く触れ合える空間をカフェなら作りだせるのではないかという想いがあり、それが僕が将来カフェを開きたい大きな理由の一つでもありました。

Bellden Cafe での7ヶ月間が、手探りで不確かであった僕の中での想いと夢を確かなものにさせてくれました。胸を張って僕のコーヒー、カフェ人生のスタートはここであったと言えますし、将来 Bellden Cafe のようなお店を作れたら最高だと思います。

– ありがとうございました。

真洋さんの言うとおり、同店といえば人の温かさだと言っても過言ではないと思います。売り上げだけが目的でなく、お客さんとのコミュニケーションも大事にしていることがボランティアをしていて強く感じられます。また、英語が流暢に話せる訳でもないのに快くコミュニティの一員として受け入れてくれたことは、普通は起こり得ないことだと思います。留学中に彼らに出会うことができ本当によかったです。

さて、冒頭にも述べましたが、今回が私の最後のブログとなります。留学に来た当初はおしゃれなカフェに行ってインスタ映えする写真を撮ろうと意気込んでいましたが、それがいつの間にか店員さんとの会話を楽しみたいという気持ちに変化していきました。そんな変化があったのは、この 『シアトル留学生カフェ探訪』 と、Bellden Cafe の方々のおかげだと思います。毎回記事を書くのが楽しくて仕方がありませんでした。

『シアトル留学生カフェ探訪』 はまだまだ続きますので、今後ともよろしくお願いします。

Thank you for a good time and coffee!

次は、OPTを無事に取得し、アメリカで有給で働くという夢を叶えられそうな文さんです。

Bellden Cafe
10527 Main Street, Bellevue(地図
【席数】 約45
【公式サイト】 www.belldencafe.com
【Wi-Fi】 あり
【電源】 席によってはあり

友永匡洋

友永匡洋(Masahiro Tomonaga)
1997年、大阪府泉大津市生まれ。同志社大学3年次を休学し、現在IBPプログラムで1年間シアトルに留学中。シアトルにはスタバ以外にも美味しいコーヒーショップがたくさんあることに気づき、カフェ巡りにハマっている。留学中にできるだけたくさんのカフェに行くことが目標。

掲載:2019年1月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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