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アメリカ生活・旅行でのチップ 相場や支払い方法のまとめ

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POSシステム

アメリカでは、サービスに対してチップを払うのが一般的になっています。チップが存在する理由には、労働者の基本給が低い状態を補うためということがありますが、「特別なことをしてもらったことへの感謝の気持ち」という位置づけもありました。でも、最近はいろいろ変化しています。

英語で検索すると、「何に対して払うべきなのか」「どのぐらいの金額を払うべきなのか」を解説する記事や動画がたくさん見つかるので、アメリカで生活している人なら誰でも慣れていて疑問がないわけではないことがわかります。

【目次】
チップの相場は?
税金前か税金後?どちらの金額でチップを計算する?
レストランでの支払い方

チップの相場

ここでは、アメリカのエチケットのリソースと言われる 『Emily Post Institute』 が提案している一般的なチップの金額や割合をご紹介します。

  • フルサービスの飲食店のサーバ: 15%~20% ※税金前
  • 飲食店のビュッフェ: 10% ※税金前
  • バーテンダー: $1~$2
  • バリスタ: $0~$1 ※基本的に必要なし
  • 飲食店のテイクアウト: 10% ※基本的に必要なし
  • 食事の配達サービス: 10%~15%
  • ホテルのバレーサービス: $2~$5
  • ホテルのコンシェルジェ: $5~$10 ※イベントのチケット購入やレストラン予約など
  • ホテルのベルマン: 荷物1個目$2、2個目から1個につき$1
  • ホテルのハウスキーピング: 1日$2~$5
  • タクシーやライドシェア: 料金の15%~20%

税金前か税金後?どちらの金額でチップを計算する?

飲食店での支払いの場合、税金前か税金後のどちらの金額でチップを支払うかは、人によって異なります。

でも、飲食店の POS システムの画面に表示されるチップのパーセンテージは「飲食代に税金を追加した後の合計」に対する15%、18%、22%、20%、25%に設定されている場合が多いです。

つまり、税金に対してもチップを支払う仕組みになっていて、結果的にチップの金額が増えることになります。

税金前の場合:
飲食代      $100.00
税金(10.1%) $10.10
チップ(20%) $20.00 ※飲食代$100の20%
————
合計 $130.10

税金後の場合:
飲食代      $100.00
税金(10.1%) $10.10
チップ(20%) $22.02 ※飲食代と税金を足した$110.10の20%
————
合計 $132.12

「チップは支払うけれども、税金に対してまでチップを支払う必要はない」と考える場合は、自分でチップの金額を決める "Custom Tip Amount" を選び、飲食代のみに対する割合を計算して、金額を入力します。

現金でチップを入れる容器がカウンターにある場合、クレジットカードでの支払いは "No Tip" を選んで完了し、チップは現金で支払うのも、もちろんOKです。

今は、「飲食代に税金を追加した後の金額」に対して20%のサービス料を請求することをあらかじめ決めている店もあります。(税金に対してもチップを支払う仕組み)

チップを支払わない "No Tip" のチョイスもありますが、これは例えば自分で選んだ商品をキャッシャーに持っていき、店員は支払いを受け取る作業を行っただけという場合に該当します。

レストランでの支払い方法

フルサービスのレストランの場合、支払いはテーブルで済ませます。

クレジットカードをサーバに渡して支払う場合:

  1. サーバが勘定書きをフォルダやクリップボードに挟んで持ってきた場合、クレジットカードを挟んで、テーブルに置きます。サーバが取りに来るまで待ってもいいですし、こちらからサーバを呼んで、持っていってもらっても構いません。
  2. サーバがカードと一緒にクレジットカード用のレシートを持ってきます。レシートは通常、MERCHANT COPY (店側のレシート)と CUSTOMER COPY (自分用のレシート)があります。(1)MERCHANT COPY と書いてある店側のレシートの TIP の欄にチップの額を記入し、(2)TOTAL の欄に代金とチップを合計した額を記入し、(3)SIGNATURE の欄にサインし、そのままテーブルに残します。CUSTOMER COPY と書いてある紙(一般に下の置かれている紙)は自分の控えです。

勘定書きにある金額はクレジットカードで支払い、チップは現金で支払うこともできます。その場合、上記の手順を踏み、TIP を書き込むところに "$0.00"(または "$0" と書いて、斜めの線で打ち消す形にする)と書き、TOTAL(合計金額)は勘定書きと同じ金額を書いて、署名します。現金のチップを店側の控えと一緒に置き、席を立ちます。

POS システムでクレジットカードを使って支払う場合:

飲食店の中には、サーバが POS システムをテーブルまで持ってくるところもあります。

  1. サーバが POS システムをテーブルまで持ってくる。
  2. サーバが POS システムでクレジットカードをスキャンする。
  3. POS システムの画面に、チップのパーセンテージと金額のチョイスが表示される。パーセンテージはたいてい、15%、20%、25%に設定されている場合が多い。自分でチップの金額を決める 『Custom Tip Amount』、チップを支払わない 『No Tip』 のチョイスもある。
  4. POS システムでチップを決めて入力し、合計金額の画面で署名をする。
  5. CUSTOMER COPY と書いてある自分の控えをもらう。

勘定書きにある金額はクレジットカードで支払い、チップは現金で支払うこともできます。

現金で支払う場合:

現金の場合、テーブルに置かれた勘定書きと一緒に、テーブルに現金を置くだけです。屋外席などでそのまま置いて立ち去るのが心配な場合は、現金と勘定書きをサーバに手渡しましょう。その際に、"Keep the change." と言って、お釣りはチップであると伝えることもできます。

お釣りの一部だけをチップとして渡したい場合は、"Can you please bring the change?" (お釣りを持ってきていただけますか)と言って、お釣りを持ってきてもらいます。

更新:2022年7月

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