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日米友好成人式「それぞれのアイデンティティに誇りに持ちながら活躍するリーダーに」

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第1回日米友好成人式

2020年に開催された第1回日米友好成人式

「Community・ Education・ Identity」を柱に、シアトルを中心に日本語でのコミュニティーサービスを行っている非営利団体 JIA Foundation が主催する日米友好成人式が、2022年に3回目を迎えます。

「新成人の門出を祝い、日本とアメリカの若者の草の根交流を促進するとともに、日本文化を再認識し、啓蒙・普及する」という目的を掲げ、ワシントン州ベルビュー市で日米友好成人式が初めて開催されたのは2020年。アメリカで初めての大規模な成人式の行事として、ベルビュー・カレッジの会場で130~140人の新成人とその家族や友人が、晴れの日を祝いました。

第2回日米友好成人式

2021年に Zoom で開催された第2回日米友好成人式

2回目の2021年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響によりオンライン開催となりましたが、オンラインの利便性をいかし、シアトル地域在住者のみならず、アメリカ26州や日本の各地から約120人の新成人が Zoom を通して参加しました。一般向けには YouTube のライブストリーミングで公開し、1週間にわたる公開期間中の閲覧回数は1500回にのぼったそうです。

JIA Foundation 運営委員長の森山陽子さんは、この日米友好成人式の目的について、「日本人ではない新成人に日本の伝統文化を学んで理解と愛着を持ってもらうこと、親日派の次世代のリーダーを育成すること、そして、日系人や日本人、アメリカ在住で日本文化に触れながら育ってきた人が、21歳になってアメリカ国籍を選んだとしても、日本の影響力、文化や背景、アイデンティティに誇りを持ちながら活躍するリーダーになってもらうこと」と話してくれました。

そのため、日本の成人式を再現することで日本の成人式文化を紹介するのではなく、アメリカで育った日本人、アメリカで生まれ育った日系アメリカ人、アメリカに留学している日本人、そして日本人ではなくとも日本が好きだったり興味があったりする人が一堂に会してつながれるプログラムを作成し、式典の進行も英語で行います。

1回目と2回目の違いを伺ってみると、1回目は日本人の留学生、日本で成人式に出られない日本人の留学生が多くを占めていましたが、2回目はオンラインでの開催、全米各地からの参加者を募ったこともあってか、日本が好きな人や日本に興味がある人が多かったため、日本文化の普及、日米友好を成立、日本のプレゼンスの向上という目的への理解も感じられたとのことでした。

日米友好成人式

新成人に提供される証書

「また、2020年と2021年の開催を通じて、日本人だから成人式をする、というのではなく、アメリカで育った新成人の中にある日本のアイデンティティをお祝いし、そのことを周りの人にも知ってもらえる大切さを感じるようになりました。自分の中にある日本のアイデンティティを隠しているわけではなくても、周りにあまり言わないで育ってきた人も、もっと誇りに思っていいんだと思ってもらえれば」

日米友好成人式に参加した人の中には、それをきっかけに、運営ボランティアとして積極的に関わり続けている人もいます。

「参加した新成人の同期のつながり、JIA(Japanese in America)のコミュニティを広げていくことも目標の一つなので、これにはとてもうれしく思います。在シアトル日本国総領事をはじめ、たくさんのゲストにお祝いの言葉をいただく予定です。みんなで新成人をお祝いし、JIA コミュニティを広げていきたいですね」

第3回日米友好成人式
【日時】 2022年1月16日(日)午後1時~3時まで(PST)
【参加資格】 2000年1月から2002年3月までに生まれた在米の「新成人」の若者。新成人の国籍は問いません。日本語を学んでいたり日本に興味がある新成人も参加できます。
【参加方法】 リモート参加:ZOOM
リモート参加・会場参加のどちらも事前登録が必要です。SEIJIN 2022として式典ビデオで紹介されるためには、12月12日までにプロフィール写真を添えて参加登録をしてください。
【公式サイト】 japaneseinamerica.org

掲載:2021年11月 更新:2022年1月7日 オミクロン変異株の感染拡大を受け、会場のベルビューカレッジがキャンパスでの観客を伴うイベントをすべて中止することを決定したため、成人式はオンラインのみで開催されることになりました。

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