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カタクチイワシの稚魚「シラス」

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シラス

カタクチイワシは日本全域に分布し、沿岸の表層を大きな群れを成して泳ぎ回り、主に動物プランクトンを食べます。

カタクチイワシの稚魚は「シラス」と呼ばれ、地曳網や船曳網で漁獲されます。

2019年度のカタクチイワシ全国漁獲量は130,069トン。1位は長崎県で37,015トン(28.5%)、2位は三重県で14,595トン(11.2%)、3位は長崎で13,510トン(10.4%)でした。この10年間の日本のカタクチイワシ漁獲量は、減少傾向で推移しています。

シラスはゆでると白くなりますが、これを釜揚げシラスといい、それを乾燥させたものがシラス干し(関西ではチリメンジャコ)で、シラスの加工品の中では最も多く使用されています。また、シラスを板状に乾燥させたものがタタミイワシです。シラスの種類をわかりやすく説明しますと、次の通りとなります。

  • 生シラス: 獲れたてのもの。酢味噌、酢醤油などで食べる。
  • 釜揚げシラス: シラスをゆでて冷凍したもの。年間を通して食べられる。
  • タタミイワシ: シラスを板状に乾燥させたもの。
  • シラス干し: シラスをゆでて干したもの。
  • 3~5cm くらいの幼若魚: 日干しにして田作りや煮干しに利用する。
  • 5cm 以上の大きいもの: メザシなどの丸干し製品にする。

宇和島屋鮮魚部ではシラス、シラス干し及び各種チリメン類を販売していますので、お好みによりご利用下さいますようお願い申し上げます。

余談となりますが、煮干しはイリコとも呼ばれ、味噌汁のダシに使用されます。東京の足立区に住んでいた昭和30年頃の筆者の家では味噌汁のダシといえば煮干しでした。味噌汁の椀の中に、ふやけて丸くなった4cmほどの煮干しが入るのですが、煮干しがまっすぐに伸びた姿が食わず嫌いのドジョウに似ているのです。それが嫌で、母には椀の中に入れないように口酸っぱく言いましたが、それでも入っていたことが思い出されます。

掲載:2008年10月 更新:2022年12月

『お魚豆知識』 は、宇和島屋鮮魚部の沖良三さんが発行している 『Seafood Newsletter』 の一部です。宇和島屋の入荷商品やおすすめ商品の情報が満載ですので、ぜひご購読ください。お申し込みは seafoodnews@uwajimaya.com まで、日本語でどうぞ。

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