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シアトルのライトレール『ノースゲート・リンク』が10月2日に開通

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2012年から建設工事が進められてきたサウンドトランジットのライトレール「ノースゲート・リンク」が、10月2日に開通しました。

今回開通した区間は、ノースゲート、ルーズベルト、ユー・ディストリクトの新しい3つの駅を結ぶ延長4.3マイル(約6.9km)です。

ノースゲート・リンク

終点『Northgate』と表示されたライトレールの車両

ピーク時には毎8分に1本運行する予定。主な駅までの所要時間は次のとおりです。

ノースゲート駅~ユニバーシティ・ディストリクト駅: 5分
ノースゲート駅~ワシントン大学駅: 7分
ノースゲート駅~ウエストレイク駅(ダウンタウン): 14分
ノースゲート駅~スタジアム駅(ソードー): 20分
ノースゲート駅~シアトル・タコマ国際空港: 49分
ルーズベルト駅~キャピトル・ヒル駅:8分
ユニバーシティ・ディストリクト駅~ウエストレイク駅(ダウンタウン): 8分

ユー・ディストリクト駅

ユー・ディストリクト駅

ユー・ディストリクト駅

エスカレーターの場合、2本乗り継いでプラットフォームに到着

ノースゲート・リンクの延伸工事は、2008年に有権者投票で承認されました。その後、6年間の計画を経て、2012年に建設工事が開始され、2014年から2016年にかけて全長3.5マイル(約5.6km)のトンネルが完成。3つの駅の建設は2021年の初めに実質的に完了し、8月からはワシントン大学駅からノースゲートまで、乗客なしで模擬運行が行われていました。

サウンドトランジットがライトレール最初に採用したのは日本の近畿車輛製の電車でしたが、今回新たに採用されたのは、X 線撮影装置や風力発電機などを製造しているドイツのシーメンス・モビリティ社製の車両です(ただし、電車自体はサクラメントで製造されています)。日本の近畿車輛製の車両との違いは、照明がさらに明るいLEDで、どこを走っているかの表示が明確になり、窓が大きく、自転車のフックが1車両に4つあり(古い車両では1車両に2つのみ)通路にはみ出さない配置になっている、車内のスペースが広い、70席の座席のカバーは布製であることなど。なお、現在のすべての運行に新しい車両が採用されているわけではありません。

ルーズベルト駅

ルーズベルト駅

ノースゲート駅

ノースゲート駅

「ノースゲート・リンク」の開通により、コミュニティ・トランジット、サウンドトランジット・エクスプレス、キング郡メトロの路線の一部が変更しました。2時間以内にバスと電車を乗り換えれば、最初に支払った運賃が次の旅程に加算されます。

例えば、STエクスプレスのバスに乗る際に ORCA カードで運賃を支払い、2時間以内にライトレールに乗り継いだ場合、すでに支払ったバスの運賃はライトレールでの乗車にカウントされます。そのため、ORCA カードでバスとライトレール両方の運賃を支払うことなく、乗り継ぎは無料となります。なお、乗り継いだライトレールがバスの運賃よりも高い場合、その差額だけを支払うことになります。ORCA カードを使う場合は、目的地に到着した時にスキャナで「タップオフ」しないと、出発地からの最高額の運賃を請求されてしまうので、気をつける必要があります。

今後、2022年にはタコマ市のヒルトップ、2023年にはレドモンド市のテクノロジー・センター(オーバーレイク)、2024年にはレッドモンドのダウンタウン、リンウッド、フェデラル・ウェイへと、わずか3年の間にライトレールのネットワークは22マイル(約35km)から62マイル(約100km)へと約3倍に拡大します。

詳細はサウンドトランジットの公式サイトで確認できます。

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