日本からの最初の移民が米国北西部に入植した1880年代から、1941年12月の旧日本軍による真珠湾攻撃の翌年1942年にルーズベルト大統領が日本人と日系アメリカ人の強制収容を命じるまで、シアトルのインターナショナル・ディストリクト、セントラル・ディストリクト、パイオニア・スクエアというネイバーフッドには「日本町」が栄えていました。
その歴史をもっとたくさんの人に知ってもらおうと、2018年に完成した『Japanese American Remembrance Trail 日系アメリカ人 ゆかりの地ガイド』が、キング郡歴史団体連合会が主催する「Excellence in Public Programming Award」を受賞することになりました。
これは、シアトルのウィング・ルーク博物館とクロンダイク・ゴールドラッシュ国立歴史公園が共同で企画し、ワシントン州日本文化会館に勤務するグラフィック・デザイナーの中村有理沙さんが半年以上の期間をかけてデザインと翻訳を行い、完成したもの。日本語版と英語版があります。
ウィング・ルーク博物館は、このプロジェクトを刷新するための作業を続ける中で、シアトルの日系アメリカ人ゆかりのルートの一部である INS ビル(別名:INScape Arts)に関連した拡張現実(AR)アートを制作することを企画しています。拡張現実アートを使い、シアトルの日系アメリカ人の経験と物語を共有することで、「米国憲法に違反した形で強制退去者を扱うことや、個人、家族、地域への永続的な影響、そして移民、コミュニティ、国籍、憲法で認められた権利や公民権などの幅広い概念と現代の関連性を知ることができる」とのこと。ご興味のある方は、詳細をウィング・ルーク博物館のRFQでご確認ください。