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シアトル留学生カフェ探訪 第31回 『Herkimer Coffee』

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シアトル留学生カフェブログをご覧の皆様、はじめまして。

匡洋さんよりご紹介に預かりました、文(あや)です。

先日、ついに人生初のマイカーを購入したのですが、皆様ご存知の通り、ここアメリカでは左ハンドルに右側通行、すべてが日本とは逆。ウインカー(signal)とワイパーを何度も出し間違えそうになっては、「違う!そうじゃない!!」と自分へ喝を入れております。

シアトルの夏もほぼ終わりかけの今日この頃、これから雨も多くなる秋冬へ向け、無事故無違反安全運転をモットーにがんばりたいと思います。

さて、余談はこのくらいにして、早速、『シアトル留学生カフェ探訪』 第31回のスタートです!

今回ご紹介するのは、私がラテの美味しさに目覚めたと言っても過言ではない、個人的にシアトルで一番ラテが美味しいと思うお店で、自称コーヒー中毒のアメリカ人の友人も一押しのカフェ 『Herkimer Coffee』 です。

現在シアトル市内に3店舗ありますが、今回はロースターも兼ねている、グリーンウッドにある1号店を訪れました。

Herkimer Coffee

よく晴れた日曜の午後に訪れたのですが、ガラス張りの窓から陽が差し込んで、テラス席でなくても十分日光浴しているような気持ちになれました。3時間以上滞在したため、若干日焼けした気すらします。

Herkimer Coffee

落ち着いたグリーンで統一された天井や壁、少しあせたような色合いの木が使われたテーブル、黒を基調とする椅子の組み合わせなどが温かみのある雰囲気を一層醸し出しています。

ちなみにこの日の私は黒のトップスにカーキのスカートを履いており、カフェのインテリアに自分のファッションがものすごくマッチしているように感じ(笑)、一人ひそかにテンションを上げておりました。

レジ前にはお店のロゴがラベルされた、爽やかで可愛らしいパッケージのコーヒーが並んでいます。

Herkimer Coffee

さらに店内にはマグカップやタンブラーのみならず、帽子やステッカーなどのおしゃれなオリジナルグッズがセンスよく配置されています。先ほどの写真をよく見るとわかりますが、メニューの横、壁にも飾ってありますね。

Herkimer Coffee

いつものようにラテをホットで、ミルクをソイミルクに変更してオーダー。

Herkimer Coffee

美しいラテアートを書いてくれたバリスタのジェネリーさん

淹れたてのラテの表面がつやつやしていて本当に綺麗で、出された瞬間に写真を撮ってしまいました。

Herkimer Coffee

ブログに掲載したい旨をお伝えしたところ、心を込めてラテを淹れてくれたどころか、きれいに仕上がったからと、なんと無料にしてくださいました・・・!

これを言うと「コーヒーの街に来ておきながら、とんだ裏切り者だな」と思われてしまいそうですが、実はコーヒーよりティー人間な私はオールソイ(お湯を使用せず、すべて豆乳で淹れる方法)でティーラテを飲むのが好きなのと、豆乳ってだけでなんだかヘルシーという単純な発想から、どんなカフェに行っても、ミルクをソイミルクでオーダーすることが多いです。

他のカフェでミルクをソイミルクに変更すると、しゃばしゃばした味の薄いラテが出てくることがたまにあるのですが、Herkimer Coffee のラテはまったくそんなことがなく、ソイミルクに変更してもしっかりとコーヒーの味が濃く残っているのです。コーヒー×豆乳に目覚めた瞬間でした。

さらに、マネジャーのショーンさんに、Herkiemer Coffee をこのブログで取り上げたい旨をお伝えしたところ、あと10分で勤務が終わるので少しお話しましょうとインタビューに応じてくださいました!

早速、「このラテにはどんな豆を使用されているのですか?」と尋ねたところ、ブラジル、エチオピア、エルサルバドル、インド産の4種類の豆をブレンドしたものを使用しているとのこと。

また、シアトルのカフェにはお店のステッカーがよく置いてあります。ステッカー集めにハマっているため、お店でステッカーを見つけたら必ずもらうようにしているのですが、その中でも特に、黒地に白のモノトーンで描かれた Herkimer Coffee のロゴが格好良くて好きなのです。

Herkimer Coffee

そこで、なぜこのカフェに Herkimer Coffee という名前がつけられたのか、なぜ橋のモチーフがロゴに使用されているのかお伺いしたところ、オーナーのお父様がニューヨーク・ハーキマー郡のご出身で、そこから名前を取ったとのこと。

さらにこの橋には生産者とカフェ、カフェとお客さんとをつなぐ文字通り「架け橋」のようなカフェになれたら・・・という素敵な願いが込められているそうです。

すっかり感動しながらお話を聴いていると、なんとお店の裏側にある焙煎機を特別に見せてくださることに・・・!

Herkimer Coffee

こちらが Herkimer Coffee の焙煎機。毎朝7時のオープンに合わせて、平日週3回程度、焙煎をしているそうです。

Herkimer Coffee

すぐそばには、仕入れたばかりの麻袋に入ったコーヒー豆が積んでありました。

この焙煎機もブログに掲載しても良いか確認してみたところ、快く了承してくださるどころか、ショーンさんがポーズまで取ってくださいました。

Herkimer Coffee

とても気さくで優しいマネジャーのショーンさん

また個人的に気になるのが、店内の壁に大きく飾られている世界地図。こちらの地図では Herkimer Coffee で取り扱っているコーヒー豆の生産地を知ることができます。

Herkimer Coffee

実は私、日本の大学に通っていた際にアフリカ地域研究ゼミに所属しておりまして。

皆様ご存知の通り、アフリカにはコーヒー豆の原産地として有名な国がたくさんあります。

こちらの地図にもアフリカの国が一番多く載っていました。さらにその中でも気になったのが、地図中央に書いてある Source countries for our coffee(地図上の白い部分)と Direct relationship(地図上の黒い★部分)の違い。

アフリカについて少しでも勉強したことのある者として、これは詳しく聞くしかない・・・!と、自分の中のアフリカ熱を存分に高めたところで再びお話を伺ったところ、白い部分はコーヒー豆の生産地として協力関係にある国、その中でも生産者である農家と Herkimer Coffee が直にやり取りをしているのが黒い★部分なのだと教えてくれました。

コーヒー豆のような一次産品は天候に左右されやすい上、卸売業者に対して適正価格で売ることのできない生産者もいると学んだのを思い出します。

しかし、Herkimer Coffee では、単に豆を仕入れるのではなく、知識とこだわりを持った担当者が直接コーヒー農園を訪れ、生産者とプロセスを知ったうえで適正な価格でコーヒー豆を買い付けているとのこと。素晴らしい取り組みであると同時に、まだ Direct Relationship を結んでいない国にも黒い★がつくといいな・・・と思いながら、お店を後にしました。

Herkimer Coffee

今回、おいしいコーヒーを淹れてくれただけでなくたくさんのことを教えてくださったショーンさんをはじめ、気さくでサービス精神溢れる店員さんがたくさんいらっしゃる Herkimer Coffee。

ラテだけでなくドリップコーヒーやコールドブリューももちろんオススメなので、いつでも気軽に足を運んでいただきたいとのこと。

シアトルのローカル感溢れる温かいカフェの雰囲気を味わいたい方、私のようにアフリカ好きの方、コーヒー片手に日焼けしたい方(笑)、すべての方におすすめです!

Thank you for a good time and coffee!!

次回は、日本から訪れた家族とオリンピック国立公園へ行くためにアメリカで7時間もの初運転に挑戦するなど、体を張った留学生活を送っている伸介さんです!

Herkimer Coffee
7320 Greenwood Avenue North, Seattle(地図
【席数】 約35
【公式サイト】 herkimercoffee.com
【Wi-Fi】 あり
【電源】 席によってはあり

伊藤 文

伊藤 文(Aya Ito)
1989年、神奈川県横須賀市生まれ。大学を卒業し、一般企業に約6年勤めた後、自身のキャリアを再度見つめ直すためアメリカ留学・インターンシップへの挑戦を決意。2018年4月からシアトルにて IBP プログラムに参加中。幼い頃から食べることが大好きで、食へのこだわりは人一倍。インスタグラムの8割を食事の写真が占める。また個人ブログでは会社員を辞めて渡米するまでのいきさつ、その後の生活を描いた記事が一部のコアな読者に共感を呼んでいる。

掲載:2018年9月

このコラムの内容は執筆者の個人的な意見・見解に基づいたものであり、junglecity.com の公式見解を表明しているものではありません。



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