アメリカで暮らしているときはもちろん、旅行で訪れているときにも、「今日は祝日?」「お店や公共施設は開いているの?」と気になる場面は意外と多いものです。
アメリカには、連邦政府が定めた「連邦祝日(federal holidays)」があり、連邦政府職員は有給の祝日(paid holiday)として休暇を取ることが認められています。一方で、学校や自治体、銀行、民間企業の対応は祝日ごとに異なります。
この記事では、在住者の生活に直結する視点で、アメリカの連邦祝日の基本とそれぞれの意味を分かりやすくまとめました。日々の生活や旅行の際の参考として、ぜひご活用ください。
2026年の祝日
| 日付 | 祝日 | |
| 1月1日(木) | New Year’s Day | 元日 |
| 1月19日(月) | Martin Luther King Jr Day | キング牧師生誕記念日 |
| 2月16日(月) | Presidents’ Day | 歴代大統領の日 |
| 5月25日(月) | Memorial Day | 戦没将兵追悼記念日 |
| 6月19日(金) | Juneteenth | 奴隷解放記念日(アメリカで奴隷にされた人々が解放された日) |
| 7月4日(土) | Independence Day | 独立記念日 |
| 9月7日(月) | Labor Day | 労働者の日 |
| 10月12日(月) | Columbus Day / Indigenous Peoples’ Day | コロンブス・デー / 先住民の日 |
| 11月11日(水) | Veterans Day | 退役軍人の日 |
| 11月26日(木) | Thanksgiving Day | 感謝祭 |
| 12月25日(金) | Christmas Day | クリスマス |
独立記念日が土曜日に当たる年は、連邦政府機関の多くが前日の金曜日(7月3日)を振替休日として休業します。役所や関連機関を利用する予定がある場合は注意が必要です。
日本の「国民の祝日」とアメリカの「連邦祝日」の違い
日本からアメリカに来たばかりの人が、まず戸惑いやすいのが「祝日の考え方」です。
日本では、祝日は「国民の祝日=多くの人が一斉に休日になる」という感覚が一般的ですが、アメリカの「連邦祝日(federal holidays)」は、連邦政府職員の有給祝日(paid holiday)として定められている日です。
連邦祝日では、政府機関や裁判所、郵便局、図書館などの公共機関は、連邦祝日に休業となるのが基本。また、株式市場や銀行も休業となり、公共交通機関は日曜や祝日のスケジュールで運行されることが多くなります。(銀行の休業日は、US Federal Reserve が定める休日カレンダーに基づいており、原則として連邦祝日と同じ日程です。)
でも、民間企業には、すべての連邦祝日を有給休暇として休業しなければならない義務はなく、どの祝日を休みにするかは企業ごとに決められています。自分の会社がどの日を休業日としているかは、従業員ハンドブックや社内案内で確認するのが確実です。
また、学校が休校になるかどうかも一律ではありません。公立学校は学区ごと、私立学校は学校ごとに判断されているため、在住者は必ず学区や学校の公式カレンダーを確認しておくと安心です。
つまり、アメリカの祝日は、「休みかどうか」を一括りに考えるのではなく、自分の生活圏(職場・学校・銀行・公共サービス)ごとに確認することが、ストレスを減らすコツと言えます。
州の祝日
さらに、連邦祝日とは別に、州独自の祝日(state holiday)を設けている州もあります。州政府や州立機関が休業となる日で、内容や扱いは州ごとに大きく異なります。
比較的多くの州で見られるのが、感謝祭の翌日(ブラック・フライデー)です。多くの州で州の祝日として設定されており、ワシントン州では同日が Native American Heritage Day として位置づけられています。この日は州政府機関や公共機関が休業となる一方、民間企業の対応はわかれます。
また、年末にかけては、クリスマス・イブ(12月24日)やクリスマスの翌日(12月26日)を州の祝日、あるいは半休扱いとする州も少なくありません。特に南部や中西部を中心に、年末は州機関の業務が早く終わったり、完全に休業したりするケースが見られます。
地域色が強く表れる祝日もあります。例えば、ルイジアナ州では Mardi Gras(マルディグラ)が法定祝日となっており、州全体が祝祭ムードに包まれます。ハワイ州では、Prince Jonah Kūhiō Kalanianaʻole Day や Statehood Day など、ハワイの歴史や文化に根ざした祝日が設けられています。
歴史的背景を反映した祝日も特徴的です。アラスカ州では Seward’s Day や Alaska Day、ユタ州では開拓の歴史に由来する Pioneer Day が祝日となっています。一方、州によっては Confederate Memorial Day や、コロンブス・デーに代わる祝日を採用するなど、祝日の位置づけが社会的議論と結びついている例もあります。
国内移動が一気に増える祝日には要注意
アメリカでは、特定の祝日に合わせて国内旅行や帰省が集中する傾向があります。空港や高速道路、ホテルの混雑を見てから「そういえば今日は祝日だったのか」と気づき、驚くケースも少なくありません。
メモリアル・デー(5月最後の月曜日)とレイバー・デー(9月第1月曜日)は、夏の始まりと終わりを象徴する祝日で、週末を含めた短期旅行が集中します。ビーチリゾートや国立公園では、駐車場不足や入場制限がかかることもあります。
また、独立記念日(7月4日)も、前後に休みを取って長期の国内旅行に出かける人が多く、航空券やホテル料金が高騰しやすくなります。花火大会やイベントも各地で開催されるため、観光地は特に混雑します。
そして、感謝祭(11月の第4木曜日)も、国内移動が一年で最も多くなる時期の一つ。多くの人が家族で集まるため、祝日当日は静かでも、その前後数日間は移動ラッシュになりがちです。
12月25日のクリスマス前後も、国内線の利用者が増える時期です。特に天候の影響を受けやすい地域では、遅延や欠航が重なることもあるため、余裕を持った日程を組むのがおすすめです。
アメリカで旅行する場合は、祝日そのものだけでなく、その前後が「移動のピーク」になることを意識して日程を組んで、混雑や予想外の出費を避けやすくなります。
