シアトルは、メジャーリーグやアメフト、サッカーの熱気あふれるスポーツの街であり、スターバックスの創業やクラフト文化の拠点としても知られています。海や山の恵みを活かした食品から、クラフトマンシップあふれる雑貨まで揃い、訪れる人にとって土産探しは旅の楽しみのひとつです。この記事では、スポーツグッズ、食品・飲料、雑貨・アートの3分類に分けて、シアトルらしい土産を20選ご紹介します。
食品・飲料(Seattle Food & Drink Souvenirs)
Maeve メーブ(旧 Seattle Chocolate)
シアトル発の人気ブランド「Seattle Chocolate」は2025年に「MAEVE」(メーブ)へ改名しました。1991年に創業し、現在は女性経営(2代目・3代目の所有者・CEOが女性)のブランドとして、地元コミュニティとの関わりを大切にしています。カラフルな個包装チョコレートは、多彩なフレーバーを一箱で楽しめる点が特徴で、職場や友人へのお土産にぴったりです。華やかなパッケージはギフト用にも人気。空港やスーパーマーケット、ドラッグストア、ワシントン州産のグッズを一手に扱うお店『Made In Washington』などでも販売しています。
Fran’s Chocolates フランズ・チョコレーツ
1982年創業の高級チョコブランド。創業者のフラン・ビゲロー氏は女性起業家として知られ、オバマ大統領夫妻にも愛された塩キャラメルチョコが有名です。また、日本の煎茶や抹茶を使った商品や、平安堂の漆塗りを使ったパッケージもあります。直営店はダウンタウンや空港にあり、上質なパッケージは贈答用にも最適。地元発のプレミアムブランドとして、特別感を演出したい土産におすすめです。節約したいなら、PCC などのナチュラル&オーガニックスーパーマーケットで売っている5個入りのパックがおすすめ。
Theo Chocolate テオ・チョコレート
フリーモント発祥のビーントゥバー。アメリカ初のオーガニック&フェアトレード認証を受けたチョコブランドで、直営店では製造見学も可能です。ギフトボックスや板チョコは観光客に人気です。シアトル市内のフリーモントに拠点を置く「Theo」は、アメリカ初のオーガニック&フェアトレード認証チョコレートブランド。カカオの輸入から製造まで一貫して手がける方法(Bean to Bar)で知られ、サステナブルな取り組みも注目されています。スーパーマーケットやドラッグストアで購入できる板チョコやギフトボックスは気軽に買える人気商品です。
Chukar Cherries チューカー・チェリーズ
1990年代に創業した「Chukar Cherries」は、ワシントン産チェリーを使ったチョコやドライフルーツ菓子。スーパーマーケットやドラッグストアでも買えますが、パイク・プレース・マーケットでは試食しながら購入できるため観光客に人気。小分けパックからギフト用まで揃い、幅広い層に喜ばれるクラシックなお土産です。農家出身の女性創業者によるブランドで、地域産業と雇用創出にも貢献しています。
スターバックス1号店(パイク・プレース・マーケット)
1971年に創業したスターバックスの第1号店。現在も当時の外観のままで、観光客が列を作る人気スポットです。ここでしか手に入らないマグやタンブラーは土産として特別感あり。地元シアトルのコーヒーカルチャーを象徴するアイテムとして、訪問記念に購入される方が多いです。
キャピトル・ヒルのリザーブ®・ロースタリー・アンド・テイスティング・ルーム 旗艦店と、スターバックス本社1階のリザーブストアは、2025年9月25日に閉店しました。 希少価値のある高級コーヒー豆のライン 『スターバックス リザーブ®』の焙煎工場を中心に備えた旗艦店は特に観光スポットとしても賑わっていたので残念です。
シアトル発のロースターのコーヒー豆
シアトル市内近郊にあるロースターのコーヒー豆も、お土産におすすめ。ロースターまで出かける余裕がない場合は、スーパーマーケットでも購入できます。
ワシントン州産ワイン
ワシントン州は全米第2位のワイン生産地で、コロンビア・バレーやヤキマ・バレーを中心に、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、リースリングなど幅広い品種が栽培されています。市内のスーパーマーケットやワシントン州産のお土産が揃っている『Made In Washington』、空港でも、地元ワイナリーのボトルを入手可能です。土産としてはボトルワインのほか、小瓶セットやギフトパッケージも人気があります。パイク・プレース・マーケットで1975年から営業しているワイン専門店パイク・ウエスタン・ワインショップもおすすめ。
クラフトビール(Craft Beer)
ワシントン州は全米最大のホップ生産地で、シアトルには個性的なクラフトブルワリーがたくさんあります。缶ビールを販売しているブルワリーもあり、スーパーマーケットやドラッグストアなどで地元産ホップを使った香り高いビールを持ち帰ることができます。女性ブルワーが活躍する醸造所もあり、多様性を反映したクラフト文化を味わえるのも魅力です。
SeaBear Wild Salmon
シアトルの定番土産といえばスモーク・サーモン。地元企業『SeaBear』は天然サーモンを使用し、常温保存パックは持ち帰りやすく、海外へのお土産にも、キャンプやピクニックもおすすめです。サーモンジャーキーや、サーモン入りのスープなどラインナップも豊富。ワシントン州のお土産を一手に扱う専門店の『Made In Washington』(パイク・プレース・マーケットに店舗あり)やスーパーマーケットでも販売しています。また、パイク・プレース・マーケットにある『Totem Smoke House』もアクセスが便利です。
Beecher’s Cheese ビーチャーズ・チーズ
シアトルのパイク・プレース・マーケットに本店を構えるチーズ工房。店の外からも中からもガラス越しに製造過程を見ることができます。代表的な「Flagship」チーズは濃厚で熟成された風味が特徴で、持ち帰りやすいパック商品も揃っています。塩味やチーズ味が濃厚なオリジナルクラッカーもおすすめ。また、名物のマカロニ&チーズやグリルドチーズ・サンドイッチは観光中に味わうグルメとしても人気。本店のほか、スーパーマーケットやシアトル・タコマ国際空港でも購入可能です。
Westland Distillery(ウイスキー)
シアトル発の「Westland」は、アメリカン・シングルモルトの代表格。地元産大麦や独自の樽熟成を活かしたウイスキーは国際的にも評価され、数々の賞を受賞しています。マリナーズの本拠地の近くにある蒸留所直営店や『Made In Washington』、ハードリカーも扱っているスーパーマーケットで購入可能。特別感のあるギフトとして人気です。
Rub with Love ラブ・ウィズ・ラブ
シアトルを代表するシェフ、トム・ダグラス(Tom Douglas)が手掛けるスパイスミックスブランド。サーモンに合う「Salmon Rub」をはじめ、肉や野菜料理向けのブレンドが豊富に揃っています。保存性が高く持ち帰りやすいため、家庭でシアトルの味を再現できる土産として人気です。ワシントン州産のお土産を揃えている『Made In Washington』、スーパーマーケットで購入できるほか、Amazon.com からも注文できます。
Cougar Gold Cheese クーガー・ゴールドチーズ
ワシントン州東部のプルマンにあり、乳製品製造も行っているワシントン州立大学(WSU)が製造する缶入りチェダーチーズ。長期保存が可能で、濃厚な風味が特徴です。大学の研究から誕生した商品で、教育と地域産業を結びつけています。缶入りですが、要冷蔵。クラッカーやワインとの相性良し。スーパーマーケットでも販売しています。
番外編:Trader Joe’s トレーダー・ジョーズ
全米に展開している人気スーパーマーケットのトレーダー・ジョーズ。エコバッグやスパイス、ドライフルーツやお菓子やスナックが土産の定番。ワシントン州限定デザインのエコバッグもあり、実用性と手頃さから観光客に人気です。シアトル市内ならキャピトル・ヒルやユニバーシティ・ディストリクトにも店舗があります。店の内外は季節に合わせてデコレーションされ、スタッフもフレンドリーです。
スポーツ関連グッズ(Seattle Sports Souvenirs)
シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)
イチローさんがプレーしていたことで知らない人はいないシアトル・マリナーズ。2025年はイチローさんの野球殿堂入りを記念したグッズが販売中。ユニフォームやキャップ、記念ピンなど多彩な商品は、観戦の思い出を持ち帰る定番土産。購入は本拠地 T-Mobile Park やダウンタウンなどにあるチームストア、公式オンラインショップ『MLB Shop』で。
アメフト&サッカー関連グッズ
NFLのシーホークスは、地元で圧倒的な人気を誇ります。背番号12番「12(トゥエルブス)」入りのジャージやキャップはシアトルファンの象徴。プロ男子サッカー MLS のシアトル・サウンダーズFC、そしてプロ女子サッカー NWSL のシアトル・レインのグッズは、本拠地 Lumen Field 内ショップや公式オンラインストアで可能です。
女子バスケ&アイスホッケー関連グッズ
WNBAに所属する女子プロバスケットボールチーム、シアトル・ストーム、そして2021年にNHLに加盟した新しいプロアイスホッケーチームのシアトル・クラーケンのグッズは、本拠地 Climate Pledge Arena で販売されています。クラーケンのグッズはシアトル・センターやノースゲートにある練習用アイスリンク施設でも販売中。公式オンラインショップでも購入可能です。
REI Co-op アール・イー・アイ(日本では「レイ」)
1938年にシアトル発祥のアウトドア用品協同組合「REI Co-op(アール・イー・アイ コープ)」は、キャンプ・登山・サイクリング装備を中心に扱う大手ブランド。シアトル旗艦店は屋内クライミング施設やアウトドア体験スペースを備えているユニークさでも注目です。シアトル滞在中、アウトドア用品やギフトを探すなら訪れる価値ありです。
KAVU カブー
「強い日差しから目を守り、強風にも飛ばされにくいサンバイザーを」と考えたバリー・バーさんがシアトルで1993年に創業したアウトドア・ブランド。「Klear Above Visibility Unlimited」 の頭文字をとったこの名前は航空用語の “CAVU”(Clear Above Visibility Unlimited:限りなく視界良好)をもじったもので、より良いライフスタイルを最優先したいという思いが込められています。オーガニック・コットンやバンブー、ヘンプなどの天然素材を使った着心地の良いアウトドア・ウェアが主力商品だ。約20カ国で販売されている商品はカヤッカーやクライマーに絶大な人気があるが、直営店はシアトルのバラードに2001年にオープンした直営店のみ。7月と12月に開催される大セールでショーツやTシャツなどが30~40%オフで買えるのもここだけ。ドアを開けると流木などを使って自然を表現した心地よい空間が広がり、アウトドアを心から愛するスタッフがワシントン州のアウトドアスポーツ情報まで教えてくれます。
雑貨・アート(Seattle Arts & Crafts Souvenirs)
スペースニードル関連グッズ
シアトルのランドマークであるスペースニードルは、観光のハイライトとして多くの人が訪れるスポット。展望台内やチケット売り場横の公式ギフトショップでは、キーホルダー、マグカップ、Tシャツ、ポスター、模型など多彩なグッズを購入できます。
Sub Pop サブポップ
1988年にシアトルで設立されたレコードレーベルで、ニルヴァーナやサウンドガーデンといった伝説的バンドを世に送り出したことで有名です。現在は音楽レーベルとしてだけでなく、オリジナルTシャツやトートバッグ、レコード、ピンバッジなどのグッズも展開しており、シアトルの音楽シーンを象徴する土産として人気。シアトル・タコマ国際空港内のSUB POPストアは旅行者にとって便利です。オンラインストアからも購入可能です。
Tom Bihn トム・ビン
シアトル発のバッグブランドで、機能性と耐久性に優れた製品は旅行や日常使いに人気があります。オーナー兼デザイナーのトム・ビンさんによると、幼い頃からアウトドア活動が好きで、1990年代に自分でアウトドア用の鞄を作り始めたことが起業に繋がったそう。そんなトムさんのデザインする鞄は丈夫で使いやすく、ウォータープルーフのため自転車通勤の人にもおすすめ。毎日使っても飽きがこないよう、デザインや配色も工夫されています。シアトル・マリナーズの本拠地 T-Mobile Park のあるソードーやベルビュー・スクエアにある直営店や公式オンラインストアで購入可能です。
glassybaby グラッシーベイビー
シアトル発祥の手吹きガラス工房が制作するキャンドルホルダー。ほぼ同じ形ですが、一つ一つ手作りで、200種類以上ある色合いと温かみのある光がユニークで、ギフトとして高く評価されています。それぞれの色に 『Grandma Jane’s Caramel』 や 『Seattle Sunset』 など、個性的な名前がつけられているところにもこだわりが。起業のきっかけは、オーナーのリーさんの夫がアマチュアのガラス作り体験教室で作ったコップを “ベイビーグラス” と呼んで愛用し、何個も作っていたところ、友人などが注文するようになったこと。2003年に起業し、現在はシアトルとベルビューに3店舗を構えています。地元のガラス職人と共同で完成させた現モデルは、クリアガラスの上にカラーグラスを重ね、さらにクリア・ガラスで仕上げをした3層構造。耐久性に優れ、電子レンジにも対応する優れものです。売上の一部を寄付に充てる社会的取り組みも行っており、地域文化を感じられます。実際に作っているところを見たい場合は、市内のマドローナにある工房へ足を運んでみてください。
Alchemy Goods アルケミー・グッズ
使用済みの自転車チューブを再利用したバッグや小物を製造するブランド。そのデザイン性の高さから日本でも人気を集めています。創業のきっかけは、高校時代にアウトドア用品や衣類の作り方を学んだというイーライ・ライチさんが余った自転車のチューブでオリジナルの鞄を自作したことがきっかけ。丈夫で軽く、雨や汚れに強いので、普段使いにぴったり。ストラップには自動車のシートベルトが使われているので、肩への負担もかかりません。環境配慮型の取り組みが評価され、シアトルのサステナブルなライフスタイルを体現しています。ワシントン州のお土産が揃う『Made In Washington』や公式オンラインストアで購入可能です。
Eighth Generation ブランケット エイス・ジェネレーション・ブランケット
ネイティブアメリカン・アーティストと共同制作されたブランドで、伝統模様を現代的にデザインしたブランケットが人気です。文化的価値と実用性を兼ね備え、特別なギフトに。
Moon Valley Organics ムーン・バレー・オーガニクス
ワシントン州スカイコミッシュ発のナチュラルブランド。自社農場で栽培したハーブや地元の蜂蜜を使ったスキンケア製品を展開し、環境に配慮した製造で知られています。リップバームやハンドサルブは軽量で持ち帰りやすく、観光客に人気の土産です。シアトル市内ではパイク・プレース・マーケットやワシントン州産のお土産を扱っている『Made In Washington』(パイク・プレース・マーケットにも店舗あり)や自然派ショップで販売されており、公式オンラインストアからも注文可能です。
シアトル土産が揃うおすすめ店舗
Made In Washington メイド・イン・ワシントン
ワシントン州産の食品や工芸品を幅広く扱う専門店。サーモン、チョコ、チーズ、雑貨などシアトルらしい土産を一度に購入できます。パイク・プレース・マーケットやダウンタウン、ベルビュー・スクエアなどに店舗があり、公式サイトでも注文可能です。
Pike Place Market パイク・プレース・マーケット
シアトル観光の中心地で、この記事でもご紹介している Chukar Cherries や Beecher’s Cheese などの人気店が集まります。生鮮食品からクラフト雑貨まで揃い、散策しながら土産探しを楽しめる定番スポットです。
PCC Community Markets ピーシーシー・コミュニティ・マーケッツ
1953年創業のシアトル発祥の協同組合型スーパーで、全米最大規模の自然食品マーケット。地元産のオーガニック食品やベーカリー製品、テイクアウトの食品、調味料など、地域密着型の商品を多数取り揃えています。観光客にとってはシアトル企業のお菓子やグラノーラ、シアトル発のチーズ会社ビーチャーズ・チーズのクラッカー、シアトル名物 Ivar’sのクラムチャウダーや調味料(レトルトパック)、シアトルのロースターのコーヒー豆、ワシントン州産のワイン・ビール・ハードリカー、地元アーティストのグリーティングカードやステッカーなど持ち帰りやすい商品も豊富。ダウンタウンやフリーモントなどにも舗があり、旅行中に立ち寄りやすい点も魅力です。
Kobo at Higo 工房・アット・ヒゴ
シアトルのインターナショナル・ディストリクトにある「Kobo at Higo」は、かつて日系アメリカ人が営んでいた雑貨店「Higo Variety Store」を改装して誕生したギャラリー兼ショップ。地元アーティストの陶芸や版画、テキスタイル作品のほか、日本の工芸品やステーショナリーも取り扱い、地域の歴史と文化を伝える場として人気があります。観光客にとっては日本人の歴史を感じられる場所で、他では出会えない一点物のギフトに出会える可能性も高いスポットです。
Simply Seattle シンプリー・シアトル
ダウンタウンに店舗を構える「Simply Seattle」は、シアトルのスポーツチーム公式グッズや限定デザインのアパレル・雑貨を幅広く取り揃えるショップ。マリナーズやシーホークスなどのユニフォームやキャップをはじめ、街のアイコンをデザインしたオリジナル商品も豊富です。公式サイトでも購入できます。
まとめ
シアトル土産は、スポーツチームの公式グッズから、地元の味を凝縮した食品、サステナブルな雑貨、世界的に有名なアウトドアブランドまで揃っています。時間がない場合は、Made In Washington や Pike Place Market を訪れれば、お土産にぴったりな商品を一度に購入することもできます。この記事がご参考になれば幸いです。