シアトル・マリナーズの捕手カル・ラレー、今季52号本塁打を記録
シアトル・マリナーズのカル・ラレー捕手が、6日のアトランタ・ブレーブスとの試合で今季52本目となる本塁打を放ち、メジャーリーグ全体で本塁打数首位を維持しています。さらに、そのうち42本目は捕手としてのもので、これはジャビー・ロペスが2003年にアトランタ・ブレーブスで記録した「キャッチャーとして最多の本塁打数」とタイ記録となりました。試合はマリナーズが10-2で勝ち、連敗をストップしました。マリナーズはアメリカン・リーグのワイルドカード争いで最後の1枠を守り続けています。
シアトル地域の不動産市場 2025年8月
シアトル地域の不動産市場は2025年8月時点で、価格が少しずつ上がっている状況です。NWMLS(Northwest Multiple Listing Service)のデータでは、キング郡の住宅価格中央値は87万5,000ドルで前年比+0.6%、シアトル市は90万ドル(+1.1%)、イーストサイドは135万ドル(+2.3%)でした(NWMLS 2025年8月レポート)。在庫は前年より約30%増えましたが、キング郡の在庫月数は2.86か月と、依然として売り手に有利な水準です。住宅ローン金利は少し下がり、Freddie Mac によると9月4日時点で30年固定平均は6.50%。一方、賃貸市場も上昇傾向が続き、Zillowの調査ではシアトル市の平均賃料が2,310ドルと前年比+3.4%となっています。また、ワシントン州の人口推計によるとシアトル市の人口は81万6,600人と前年比で約1万8,900人増(Washington OFM)。新規建築許可の減少も見られ、将来の供給不足が懸念されています。全体として、市場は安定しながらも、需要と金利の動きが今後の鍵となっています。
ワシントン州保健局、COVID-19ワクチンに関する常設命令を発出
ワシントン州保健局(DOH)は5日、COVID-19ワクチンに関する常設命令(Standing Order)を発出しました。これにより、生後6か月以上のすべてのワシントン州民は、処方箋がなくても州内の薬局やクリニックで接種を受けやすくなります。DOHは妊娠中の人を含め、全員が最新のワクチン接種を受けることで、重症化や入院、死亡を防ぐことができると改めて推奨。これは米国小児科学会(AAP)や米国産科婦人科学会(ACOG)、米国家庭医学会(AAFP)などの専門機関の指針とも一致しています。ワクチンは多くの民間保険やApple Health、州の小児・成人向けプログラムでカバーされており、費用面の障壁も軽減。さらにワシントン州は、オレゴン州やカリフォルニア州、ハワイ州と連携し、西海岸ヘルスアライアンスを結成し、科学的根拠に基づいた公衆衛生政策を進めています。接種の最新情報は、かかりつけ医や最寄りの薬局に確認してください。
イチロー氏宅に強盗侵入 シアトルのセレブ宅狙った一連の事件関与の容疑で男を起訴
アジア人初の米国野球殿堂入りを果たし、現在はマリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(51)のイサクア市の自宅に、強盗が侵入していたことが明らかになりました。シアトル・タイムズが9月4日に報じたところによると、キング郡検察は複数の窃盗・強盗事件に関与したとしてレントン在住のパトリック・メゾネ(29)を起訴しました。起訴状によると、事件は今年2月9日に発生。イチロー氏は不在でしたが、妻の弓子氏と愛犬が在宅中で、ガラス扉を破って侵入した容疑者は寝室のドアをこじ開けようとしました。弓子氏は必死に押し返していた最中に催涙スプレーを浴びましたがドアを固定することに成功し、「911に通報する」と叫んだため、容疑者は約1万9千ドル相当の品を盗んで逃走したとのことです。
メゾネ容疑者は、マリナーズ投手ルイス・カスティーヨ、ドジャース投手ブレイク・スネル、元シーホークスCBリチャード・シャーマン、シアトル出身のラッパー・マックルモアらの邸宅にも侵入したとされ、窃盗・強盗容疑のほか、複数の事件で保釈金は総額220万ドル以上に設定されています。捜査当局は、防犯カメラ映像や携帯電話記録、SNS、拘置所での通話記録をもとに犯行を裏付けました。シアトル警察は、アジア系住民を狙った一連の侵入事件への関与も調べています。
アメリカ西海岸3州が新たな「ヘルス・アライアンス」を結成 ― 科学に基づく公衆衛生を提供することが目的
ワシントン州・カリフォルニア州・オレゴン州の3州は3日、トランプ政権下で進められている CDC(米国疾病予防管理センター)の変化を受け、公衆衛生における科学的誠実性を守るための新たな地域連携「西海岸ヘルス・アライアンス(West Coast Health Alliance)」を結成すると発表しました。
司法省、13年間にわたるシアトル警察の監督を終了
米司法省は3日、シアトル警察(SPD)に対する13年間の連邦監督(federal oversight)を正式に終了したと発表しました。ニュースリリースによると、2011年に司法省とワシントン州西部地区連邦検事局は調査を行い、SPDが米国憲法修正第4条に違反する過剰な武力行使を繰り返していたと指摘。その結果、2012年に連邦地裁は同意判決(Consent Decree)を発効し、SPDは武力行使規定の見直し、危機介入プログラムの導入、説明責任や監督体制の強化など大規模な改革が義務付けられました。その後、SPDはボディカメラの導入、市民による監視委員会の設置などを進め、2023年には同意判決の大部分が終了。残された要件についても市と警察が協力して達成しました。司法省公民権局のハーミート・K・ディロン次官補は「持続的かつ実質的な遵守を達成した」と評価し、ティール・ルシー・ミラー連邦検事代理も「SPDは他の警察の模範となった」と称賛しました。今回の決定により、連邦監督は終了し、警察運営の完全な権限がシアトル市に戻されたことになります。
シアトル学区、暫定責任者にポデスタ氏 交代続く指導層・生徒数減少・財政難が課題
シアトル学区(Seattle Public Schools)は9月、長年COOとして財務やインフラを統括してきた実績を持つフレッド・ポデスタ氏を暫定最高責任者(Interim Superintendent)に任命しました。学区理事会は現在、恒久的な次期最高責任者を選定するプロセスを進めています。シアトル学区では過去10年以上、最高責任者が2〜4年の短期間で交代する状況が継続中。さらに、生徒数は2020年の約5万2千人から2025年には約4万9千人へと減少し、財政面でも数千万ドル規模の赤字が予測されています。
アマゾン、プライム特典の「世帯外シェア」を終了へ ― 今後は同一住所のみ
アマゾンは、プライム会員が自分の住所以外に住む人と特典を共有できた Prime Invitee プログラムを2025年10月1日で終了すると発表しました。同社サイトにあるカスタマーサービスのページによると、今後は特典の共有は同一住所内に限られ、「Amazon Family」を通じて大人1人や子ども4人までのプロフィールを追加できます。対象となる特典は送料無料、プライムビデオ、アマゾンミュージック、電子書籍やオーディオブックの共有など。これまで別住所で利用していた人は、今後は個別にプライム会員登録が必要で、2025年12月31日までに加入すると初年度年会費が14.99ドルに割引されます(翌年から割引なし)。
シアトル・タコマ国際空港で偽『ラブブ』人形1万体超を押収、総額50万ドル相当
香港生まれ、オランダ在住のアーティスト、Kasing Lung(カシン・ルン) 氏が自身の絵本のために生み出したキャラクター、『LABUBU』(ラブブ)。中国発のおもちゃブランド「POP MART(ポップマート)」が人形として発売し世界的な人気となっていますが、人気の高まりで正規品が高額転売される中、偽造品が流通するようになっています。先日、シアトル・タコマ国際空港で米国税関・国境警備局(CBP)の職員が『LAFUFU』(ラフフ)と呼ばれる偽造品1万1,134体を押収しました。KUOW や ABC News によると、荷物は韓国から発送され、内容物は「LED bulbs」(LED 電球)と偽装申告されていたとのこと。正規品のメーカー希望小売価格に換算すると約51万ドル相当とされますが、偽造品は品質が低く、頭部が外れやすいなど安全性に問題があり、窒息などの危険性も指摘されています。偽造品は知的財産権侵害および連邦輸入法違反にあたるとして全量が破棄されました。
大ヒット映画『国宝』、2026年北米公開決定
5月のカンヌ国際映画祭で世界初上映されて高評価を得、6月に日本で公開されて現在も大ヒット上映中の李相日(リ・サンイル)監督の話題作『国宝』。この作品の北米配給権をアカデミー賞受賞歴を持つ配給会社 GKIDS が獲得し、来年にも北米で劇場公開されることが発表されました。出演しているのは、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、そして高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、永瀬正敏、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、嶋田久作、宮澤エマといった、日本を代表する豪華俳優陣。GKIDS の発表全文はこちら。
シアトル・マリナーズの捕手カル・ラレー、今季51号本塁打を記録
9月2日に敵地で行われたタンパベイ・レイズ戦で、シアトル・マリナーズの捕手カル・ラレーが今季51号本塁打を記録しました。ラレーの本塁打は8月25日以来。9月2日時点の MLB 本塁打ランキングは次のとおり。
1位:カル・ラレー(マリナーズ)51本
2位:カイル・シュワーバー(フィリーズ)49本
3位:大谷翔平(ドジャース)46本
4位:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)43本
5位:エウヘニオ・スワレス(マリナーズ)42本
Waymo、シアトル都市圏での走行を開始 —— デンバーでも同時に展開
自動運転技術を開発する Waymo(ウェイモ) が、シアトル都市圏での展開を公式に発表しました。これまでフェニックスやサンフランシスコなどでサービスを広げてきましたが、今回新たにシアトルも加わります。
ワシントン州の学校における「生徒とスマートフォン」最新事情
アメリカでは、2歳で40%がタブレットを持ち、8歳で4人に1人が携帯電話を所有。10代では95%がスマートフォンを持つ時代です。こうした状況を受け、ワシントン州教育監督局(OSPI)は2025年8月、「州内の約75%の学区がスマートフォン利用制限を導入」と発表しました。小中は「終日オフ」、高校は「授業中のみ制限」など、対応は学区ごとに異なります。記事では、シアトル、ノースショア、ベルビュー、スポケーンなど主要学区の取り組みを紹介しています。
シアトル・サウンダーズ、インテル・マイアミを下し、2025年リーグス・カップ優勝
WE ARE LEAGUES CUP CHAMPIONS! pic.twitter.com/yIk5frTso6
— Seattle Sounders FC (@SoundersFC) September 1, 2025
8月31日、シアトル・サウンダーズが本拠地ルーメン・フィールドで行われた2025年リーグスカップ決勝でメッシ率いるインテル・マイアミを3対0で下し、初優勝を果たしました。この試合の観客数は6万9,314人で、大会史上および同会場での最多観客記録を更新。試合は前半26分にオセイズ・デ・ロサリオがヘディングで先制、後半にアレックス・ロルダンがPKを決め、終了間際にはポール・ロスロックがゴールを入れ、完勝しました。サウンダーズは、このタイトル獲得によりMLSカップ、サポーターズ・シールド、USオープンカップ、CONCACAFチャンピオンズカップに加え、リーグスカップを制覇し、米国クラブとして初めて北中米主要5大会をすべて制した快挙を達成。MLS参入以来、主要タイトル獲得数は通算9にのぼり、北米を代表する強豪として新たな歴史を刻みました。試合後にはマイアミのルイス・スアレスが乱闘騒ぎを起こし、サウンダーズ関係者への暴言や暴行で物議を醸しています。