アメリカでは、11月下旬の感謝祭(Thanksgiving)から年明けの元日(New Year’s Day)までが「ホリデー・シーズン」と呼ばれます。職場や学校でもイベントが多く、街全体が華やぐ時期です。この記事では、シアトルを中心に、この季節の主要な行事や過ごし方を紹介します。
感謝祭とホリデー商戦の始まり
11月の第4木曜日:感謝祭(Thanksgiving)
自然の恵みや一年の豊かさに感謝する日で、挨拶は「Happy Thanksgiving!」。伝統的な食卓にはターキー(七面鳥)の丸焼き、クランベリーソース、パンプキンパイが並びます。レストランはほとんど閉まっていますが、ホテルのレストランなどでサンクスギビングの食事が楽しめるところもあります。
ホワイトハウスでの七面鳥の「恩赦」や、メイシーズ(Macy’s)感謝祭パレード(公式サイト)が有名です。
かつては夜から営業を開始する小売店も多く、「ブラック・サースデー」とも呼ばれていましたが、パンデミック以降は休業に戻す企業が増えました。
Photo by eunah song
感謝祭の翌日(金曜日):ブラック・フライデー(Black Friday)
アメリカの小売業界最大のセール日。書き入れ時で赤字が黒字になることから、ブラック・フライデーと呼ばれます。
大型モールや家電量販店では大幅割引が行われ、オンラインも含めてホリデー商戦が本格化します。一方で、従業員の休息を重視して休業宣言をする企業も増えています。
シアトルではパイク・プレース・マーケットでホリデーイベントが開催され、サンタクロースと無料撮影ができます。また、スペースニードルでは入場券にサンタとの記念写真が含まれる特別プランも登場します。
感謝祭明けの土曜日:スモール・ビジネス・サタデー(Small Business Saturday)
アメリカン・エキスプレスが2010年に始めた「地元の小規模ビジネスを応援する日」。
公式サイトでは、ZIPコード検索で参加店舗を確認できます。シアトル市内のカフェや雑貨店も多数参加しています。
感謝祭翌週の月曜日:サイバー・マンデー(Cyber Monday)
ネット通販の大規模セール日。オンライン限定の割引も多く、在宅でショッピングを楽しむ人が増えています。
感謝祭翌週の火曜日:ギビング・チューズデー(Giving Tuesday)
「寄付」や「ボランティア」を通じて社会に貢献する日。公式サイトGivingTuesday.orgによると、2022年には世界で31億ドル以上の寄付が集まりました。Forbesは「この日は単なる寄付運動ではなく、社会をより良くするための共同の約束」と紹介しています。
クリスマスツリーを飾るのは、たいてい感謝祭明けから。ツリーファームに生木を切りに行ったり、店で購入したり、いろいろな方法があります。
ホリデー・イベント
感謝祭を過ぎると、街中がクリスマスムードに包まれます。モールやホテルではクリスマスツリーやリースが飾られ、ポインセチアの赤が映える季節です。
ベルビューの『スノーフレーク・レーン(Snowflake Lane)』
感謝祭翌日から12月24日まで、毎日午後7時にベルビュー市の中心街で行われる約20分間の光と音のショー。ダンサーやマーチングバンドが登場し、人工の雪が舞う幻想的なパレードです。人気イベントのため、早めの場所取りがおすすめです。
ホリデー名物イベント
- 『くるみ割り人形(The Nutcracker)』(Pacific Northwest Ballet/マッコウホール)
- 『メサイア(Messiah)』 コンサート(Seattle Symphony)
- ウッドランドパーク動物園「ZooLights」
- スペースニードルのライトアップ
クリスマス・イブとクリスマス
12月24日(クリスマス・イブ)/25日(クリスマス・当日)
クリスマスは宗教を越えて家族で過ごす日。教会での礼拝、ギフト交換、家庭でのディナーが中心です。
食卓にはハムやローストビーフが並び、静かに過ごす家庭も多く見られます。
12月31日:ニューイヤーズ・イブ(大晦日)
シアトルのランドマークスペースニードルでは、カウントダウンの打ち上げ花火とドローンショーが開催されます。
1月:新年
1月1日:ニューイヤーズ・デー(元日)
多くの人が家族で静かに過ごす一方、シアトルでは恒例のポーラー・ベア・プランジ(Polar Bear Plunge)が開催されます。勇気ある人々がレイク・ワシントンの冷水に飛び込む新年のイベントです。
まとめ
感謝祭から新年までの約1カ月半、シアトルの街は温かな光と祝福に包まれます。ショッピング、寄付、家族の時間、地域イベントなど、人それぞれのホリデーの楽しみ方があります。寒さの中でも人々の心をつなぐこの季節、今年は少し足を伸ばして地元のイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか。