ワシントン州の冬は、低地では雨や曇天の日が多く、山間部は雪となりますが、ちょっと視点を変えてみると、この季節ならではの静かで雄大な絶景に数多く出会えます。澄んだ空気、野生動物の営み、雪に覆われた山々、そして人の少ない田舎町。そんな冬に訪れたいワシントン州西部の絶景スポットを5か所紹介します。
ワシントン州フェリーから見るサンファン諸島
夏も美しいサンファン諸島ですが、空気が澄み切った冬も美しいのをご存知ですか?ワシントン州フェリーが港を離れると、冷たい空気に包まれます。その先に広がるのは、冬の澄んだ光に浮かぶ島々のシルエット。サンファン諸島は、移動そのものが風景体験になる場所です。ワシントン州フェリーは冬季も定期便は通常運航されており、晴れた日は夏以上に視界が良いこともあります。夏よりも観光客が少なく、静かな時間を過ごしたい人におすすめ。
スカジット・バレーで渡り鳥を観察
スカジット・バレーは、北米有数の渡り鳥観察地として知られています。特にスカジット・リバーとスカジット湾に囲まれた肥沃なデルタ地帯のファー・アイランド(Fir Island)は、バードウォッチングには外せないスポット。毎年10月後半に越冬のためにシベリアから飛来するスノーギース(Snow Geese:白雁・ハクガン)の大群が有名です。スノーギースは、飛び立つ瞬間の音やその壮大な飛行パターンが特徴で、一斉に空を覆う様子は圧巻。スカジット・バレーの冬の風物詩ともいえます。
クリスタル・マウンテンからマウント・レーニアを一望
クリスタル・マウンテンは、ワシントン州最大規模のスキー場があり、山頂からマウント・レーニアを正面に望めることで知られています。ベースエリアからマウント・レーニア・ゴンドラに乗ると、標高を上げるにつれて視界が開け、12分後には頂上へ。晴天時にはマウント・レーニアに加え、マウント・アダムスやマウント・セント・へレンズを含むカスケード山脈の稜線が連なります。このゴンドラは、スキーやスノーボードをしなくても乗れるので、観光客も少なくありません。山頂にはレストランがあり、景色を眺めながら食事やドリンクを楽しめます(食事時は混雑して待ち時間が長くなります)。冬季は駐車場の事前予約が必要な日があるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
マウント・レーニア国立公園 パラダイスの雪景色
夏季の面影とは一変し、すべてが数メートルの雪に埋もれるパラダイス地区。国立公園局がガイドを務めるスノーシュー・ウォークが開催されることもあり、静寂の中にそびえる巨大な火山の姿は、訪れる人々を圧倒します。
オリンピック半島のハリケーン・ヒルでスノーシュー
オリンピック国立公園で人気のハリケーン・リッジでは、夏はハイキング、冬はスノーシューが楽しめます。国立公園の入口でレンジャーに入場料を支払い、車で標高5242フィート(1598m)の駐車スペースへ。その周辺でもスノーシューが楽しめますが、天候が良い日は往復約6マイル(約9.6km)・獲得標高約1650フィート(約503m)のハリケーン・ヒル・トレイルに挑戦してみるのもおすすめ(初心者向けではありません)。晴れていれば、標高5,747フィート(1752m)の山頂からは、オリンピック山脈の険しい峰々と、反対側にはカナダのビクトリア方面まで見渡せる360度のパノラマが広がります。
クロスカントリースキーのメッカ 西部劇の町ウィンスロップ
Jason Hummel Courtesy of State of Washington Tourism
ワシントン州北中央部、ミソウ・バレーに位置するウィンスロップは、西部開拓時代を思わせる街並みがユニークな町。冬になると町の周囲は一面の雪景色に変わり、クロスカントリースキー、スノーシュー、スノーバイク、アイスフィッシングなどのアクティビティの拠点としてにぎわいます。
特に有名なのが、北米最大級のクロスカントリースキーコース網を誇るメタウ・トレイルズ。初心者から上級者まで対応したルートが整備され、大自然の中で心置きなく楽しめます。体を動かした後は、地元食材を使ったカフェやレストランでゆっくり過ごすのがおすすめ。