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米国入国にかかる時間を短縮!無料のモバイルパスポートコントロール(MPC)の使い方と注意点

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アメリカへの入国をよりスムーズにするため、米国税関国境警備局(CBP)が公式提供する無料のプログラム「モバイルパスポートコントロール(Mobile Passport Control、以下MPC :エムピーシー)」があります。この記事では、MPCの特徴、利用方法、注意点を詳しく解説します。

MPCの主なメリット

トラステッド・トラベラーズ・プログラムの条件には合致しないものの、審査の高速化を利用したい場合や、トラステッド・トラベラーズ・プログラムの申請を済ませて審査結果待ちの場合にもおすすめであることが、米国税関・国境警備局(CBP)の公式サイトに明記されています

MPCを利用できる対象者

MPCを利用できるのは、以下の人です。

ビザ免除プログラム(VWP)利用者の注意点

VWP参加者がMPCを利用する場合、以下の制限に注意が必要です。

さらに、以下の条件に該当する場合は、VWP自体を利用できません。

  • 2011年3月1日以降、イラン、イラク、リビア、北朝鮮、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン、または2021年1月12日以降にキューバへの渡航歴がある場合。
  • キューバ、イラン、イラク、北朝鮮、スーダン、シリアとの二重国籍者。

これらの場合、通常の米国ビザ申請が必要となります。

MPCの利用可能な場所

MPCは以下の場所で利用可能です。

MPCアプリの利用手順

  1. 空港の状況確認:米国入国に利用する空港がMPCを受け付けているか確認。受け付けている場合、2へ。
  2. アプリをダウンロードApple App Store または Google Play Store からダウンロード。
  3. プロフィール作成:パスポート情報をスキャンして個人情報を登録。
  4. 情報提出:米国到着の4時間以内または着陸直後に自撮り写真を撮影し、アプリ画面に表示される入国審査の質問に回答。この入力内容は4時間のみ利用可。
  5. QRコード取得:提出後、デジタルレシートとQRコードを受け取る。
  6. 入国時に提示:米国到着後、MPC専用レーンでパスポートとQRコードをCBP審査官に提示。団体の場合、12人まで一緒に手続きを受けることが可能。

MPC専用レーンがある空港でも、何らかの理由で一時的にMPC 専用レーンがなくなっていることもあります。その場合は、普通のレーンを利用する必要があります。トラステッド・トラベラーズ・プログラム専用レーンは使えません。

MPCとグローバルエントリーの比較

米国の空港で入国審査を加速化するプログラムには、有料のグローバルエントリーというプログラムもあります。どちらも米国税関国境警備局(CBP)ですが、MPC とは違いがあります。ここでは、その違いを簡単にまとめました。

項目MPCグローバルエントリー
費用無料5年間120ドル
申請手続き不要申請・面接が必要
身元確認不要
指紋(fingerprint)提出不要
アプリMPCアプリのダウンロードが必要GEアプリまたは空港で機械を利用
TSA PreCheck含まれない含まれる
利用可能場所一部空港・港一部空港・港・陸の国境検問所など
入国審査官と対面で質問回答常時必須常時ではない
入国審査で最終確認のための写真撮影自撮りの写真とは別に必要不要(GEアプリやポータルで自撮り写真の場合のみ)
利用可能な旅行者アメリカ市民、米国永住権(グリーンカード)保持者、B1/B2ビザを持つカナダ国籍者、ビザ免除プログラム(VWP)参加国籍者でESTA(エスタ)承認済みかつ過去に米国への渡航歴がある人(初めてのVWP利用者は利用不可)米国市民、米国永住権(グリーンカード)保持者、複数の国の国籍保持者で、審査に合格した人

グローバルエントリーは費用がかかり、身元調査などの審査に合格する必要がありますが、TSA PreCheckが含まれる上、最速の入国手続きが可能となります。一方、MPCは、手軽かつ無料で迅速な入国手続きを望む旅行者に最適です。

MPCを活用して、快適なアメリカ渡航を楽しみましょう!

詳しくは公式サイト:米国税関・国境警備局(CBP)MPCページをご覧ください。

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