シアトルでは毎月、市内のさまざまなエリアで「アートウォーク」が開かれています。決まった日の夕方から夜にかけて、ギャラリーやスタジオ、カフェ、お店が展示を公開するというもので、入場は無料。それぞれのエリアの地域団体などが運営しています。
参加している会場を地図などで確かめながら、自分のペースで歩いて回るのが基本のスタイル。新しい展示の初日に合わせる会場も多く、作家本人と話せることもあります。
ここでは、全米初とされるパイオニア・スクエアの第1木曜日をはじめ、バラードやジョージタウンなど各地区の開催日・時間・特色を一覧にまとめました。
始まりはパイオニア・スクエアの「足跡」
パイオニア・スクエアのアートウォークが始まったのは1981年のこと。画廊のオーナーたちが案内地図を刷って配り、毎月第1木曜日、ギャラリーの前の歩道に足跡を描いたのが最初です。これが全米で初めてのアートウォークとされていて、その後、市内の各地区に広がり、今ではほぼ毎週どこかで開催されるようになりました。
地区別アートウォークのカレンダー
開催時間はあくまで目安です。会場によっては前後することもあるため、各公式サイトで確かめてください。各エリアの名前から公式サイトにリンクしてあります。
| 開催日 | 地区 | 時間 | 特色 |
|---|---|---|---|
| 毎月第1木曜日 | パイオニア・スクエア | 午後5時〜午後8時ごろ(会場により異なる) | 全米初のアートウォークが生まれた場所です。市内で最もギャラリーが集まる地区で、レンガ造りの歴史ある建物に作品が並びます。 |
| 毎月第1金曜日 | セントラル・ディストリクト | 午後6時〜午後9時 | 地元のコミュニティと深く結びついた、温かみのあるアートと文化に出会えるのが特徴です。 |
| 毎月第1金曜日 | フリーモント | 午後6時〜午後9時 | 「宇宙の中心」を自称するほど個性の強い地区で、お店がアートを展示しています。 |
| 毎月第2木曜日 | キャピトル・ヒル | 午後5時〜午後8時ごろ | ダウンタウンの東、坂を上った先に広がるエリアです。 |
| 毎月第2木曜日 | ウエスト・シアトル | 午後5時〜午後8時ごろ | ダウンタウンから橋を渡った先にあり、のんびりした雰囲気の中で作品を見られます。 |
| 毎月第2金曜日 | ベルタウン | 午後6時〜午後9時 | ダウンタウンの北隣で、高い建物が並ぶ都会的な街並みが広がっています。 |
| 毎月第2土曜日 | バラード | 午後6時〜午後9時 | 落ち着いた住宅地バラードのお店やギャラリーが会場になります。 |
| 毎月第2土曜日 | ジョージタウン | 午後6時〜午後9時 | 地元では「ART ATTACK」と呼ばれ、倉庫街のスタジオなどに個性の強い作品が並ぶのが見どころです。 |
| 毎月第3木曜日 | アップタウン | 午後5時〜午後8時 | スペース・ニードルのあるシアトル・センターの周りが舞台です。 |
| 毎月第3木曜日 | レイクシティ | 公式サイトで確認 | シアトル北東部で開かれる、地域の人が集まるコミュニティナイトです。見て回るだけでなく、出店も無料でできます。 |
| 毎月第3木曜日 | ホワイト・センター | 午後5時〜午後8時 | 「Rat City Art Walk」という名前で開かれています。シアトル市の南に接するキング郡の地域なので、場所はシアトル市外です。 |
| 毎月第3金曜日 | ユニバーシティ・ディストリクト | 月ごとに異なる | ワシントン大学(UW)の近くにあり、学生の姿が多いエリアです。 |
| 毎月第4金曜日 | ダウンタウン | 午後6時〜午後9時 | 会場はシアトルの中心部。ライトレールやバスの路線が集まっていて、ほかの地区からも足を運びやすい場所といえます。 |
| 毎月最終木曜日 | コロンビアシティ | 夕方〜午後9時ごろ | シアトル南部の地区で、十数か所のギャラリーやお店が地元作家の作品を紹介しています。 |
夏だけ開かれるアートウォーク
・チャイナタウン・インターナショナル・ディストリクト:夏の毎月第3木曜日
・パイク・プレース・マーケット:6〜9月の毎月第1木曜日
日程は毎年発表されます。来年の夏に訪れる予定があれば、春ごろに公式情報を確認してください。
アートウォークを楽しむためのヒント
- 移動手段:同じ夜の開催でも、地区同士が近いとは限りません。たとえば第2木曜日のキャピトル・ヒルとウエスト・シアトルは、街の反対側にあります。複数の地区を回るなら、ライトレールやストリートカー、ライドシェアを使えば長い距離を歩かずに済みます。
- 車で行く場合:パイオニア・スクエアでは開催日の午後5時〜10時、参加店でもらえる引換券があれば、指定の駐車場が無料になります。ただし、駐車場が閉まる時間を過ぎると、通常料金に加えて手数料が必要です。詳細はこちら。
- 歩きやすい靴で:シアトルは坂の多い街です。ウォーターフロントからダウンタウン、さらにキャピトル・ヒルへと東に向かうと、上り坂がずっと続きます。
- 音楽と食事も:会場によってはライブ演奏が楽しめます。この日だけのフードやドリンクを出すカフェやバー、レストランもあります。
- 出かける前に:参加する会場や展示の内容は毎月変わります。各地区の公式サイトやSNSで、その月の情報を見ておくと安心です。
