この夏にシアトルでも試合が開催される FIFA ワールドカップに向け、2月23日から、ピュージェット湾地域の主要な交通機関で、クレジットカードやスマートフォンをリーダーにかざすだけで運賃が支払えるコンタクトレス決済『Tap to Pay(タップ・トゥ・ペイ)』が本格導入されます。これからは専用のORCAカードや切符を買ったり、アプリをダウンロードしてクレジットカードを紐付けたりしなくても、手持ちのクレジットカードやデバイス一つでバスや電車に乗れるので、特に短期滞在の旅行者にとって便利になります。
「Tap to Pay(タップ・トゥ・ペイ)」とは?
Tap to Pay、つまり「カードやスマホをリーダーに軽くタップ(タッチ)して支払う」仕組みのことです。Visa、Mastercard、Discover、American Expressの4社に対応しています。カードに電波のような「非接触決済マーク」があれば、そのまま使えます。スマホのApple Pay、Google Pay、Samsung Pay も利用可能です。
以下の主な交通機関で利用できます。
- バス、リンク・ライトレール(Link light rail)
- サウンダー電車(Sounder train)、シアトル・ストリートカー(Seattle Streetcar)
- ウォータータクシー、一部のフェリー
知っておきたい「乗り換え」と「運賃」のルール
Tap to Payを使っても、ORCA カードと同じような割引特典が受けられます。
- 2時間以内の乗り換えは追加料金なし:乗り換えの際もその都度、リーダーにタッチ(タップ)する必要がありますが、最初に乗車してから2時間以内であれば、自動的に乗り換えとして処理されます。追加のチャージ(運賃)は発生しないので安心してください。
- 大人運賃が適用:支払われるのは通常の大人運賃(Adult Fare)のみです。シニア、低所得者向けの割引運賃(ORCA LIFTなど)を利用したい場合は、Tap to Payやアプリは使えません。引き続き、それぞれの設定がされた専用のORCAカードを使用する必要があります。
- 1人1枚が原則:1枚のカードで家族や友人の分をまとめて支払うことはできません。同行者がいる場合は、それぞれが別のカードやスマホを用意してください。
18歳以下は無料:18歳以下は公共交通機関を無料で利用できます。間違って支払っても返金してもらうことはできません。ご注意ください。
スマホやカードを使う時の注意点
特に便利なスマホ決済ですが、設定によっては注意が必要です。
- 仕事や学校の ORCA カードを使っている場合:勤務先や学校から支給されているORCAカードの特典は、Tap to Payでは受けられません。支給された運賃カバーを利用したい場合は、必ず専用のORCAカードを使い続けてください。
- Google Wallet に複数登録している場合:Google Wallet にデジタルORCAカードとクレジットカードの両方を入れていると、リーダーは自動的にORCAカードを優先して読み取ります。もしクレジットカードで支払いたい場合は、スマホのロックを解除して、アプリから使いたいカードを選択してからタッチしてください。
- 財布から出してタップ:財布ごとリーダーにかざすと、中の別のカードが反応してエラーになったり、意図しないカードから引き落とされたりすることがあります。使いたいカード1枚だけを取り出すのが確実です。
- スマホのバッテリー切れリスク:物理的なORCAカードと違い、スマホ決済は電池が切れると支払いの証明ができなくなります。きちんと充電しましょう。心配な場合は充電バッテリーを携帯するのをお忘れなく。
検札が来たらどうする?
電車内などで係員(Fare Inspector)が検札に来ても、慌てる必要はありません。
- カードの下4桁を伝える:係員に「カードで払いました」(”I paid with a credit card.”)と伝え、使用したカードの下4桁を伝えます。係員にカードを預けたり、スキャンしてもらったりすることはないので、注意してください。
- スマホの場合:各ウォレットアプリ内で「バーチャルカード番号」や「デバイスアカウント番号」の下4桁を確認して提示できるようにしておきましょう。
まとめ
「Tap to Pay」の登場で、ピュージェット湾エリアの観光やちょっとしたお出かけが本当に楽になります。ORCA カードの残高や購入場所、券売機の操作を気にせず、思い立った時にすぐ移動できるのは嬉しいですね。
