ワシントン州シアトルの玄関口は、シアトル・タコマ国際空港です。外国から到着した場合、シアトルが最終目的地であってもなくても、まず、入国審査を受ける必要があります。
ここでは、到着してからシアトル・タコマ国際空港での入国審査(immigration: イミグレーション)を経て空港を出るまで、または他の都市へのフライトに乗り継ぐまでの、基本的な流れをご紹介します。
1. 預け入れ荷物の受け取り
飛行機を降りた後、国際線到着施設(International Arrival Facility)に徒歩で移動します。
ターンテーブルが並んだグランドホールで、預け入れ荷物を受け取ります。たくさん荷物がある場合などは、そばに置いてあるカートを使いましょう。
シアトル・タコマ国際空港では、2022年5月に新しい国際線到着施設がオープンしてから、入国審査の前に荷物を受け取る仕組みになりました。米国のハブ空港で入国審査の前に荷物を受け取ることができる空港は、2022年8月時点でシアトル・タコマ国際空港のみです。
2. 入国審査
預け入れ荷物を受け取った後、18番のターンテーブルのそばにある入国審査に移動します。国籍や渡航目的に応じて、異なる審査レーンがあるので、どのレーンに行けばよいか確認しておくと、手続きがスムーズに進みます。ブースは1から40まであり、上部に設置されたスクリーンで案内しています。
カテゴリ | 意味 |
U.S. CITIZEN | 米国市民 |
LPR, CAN CITIZEN, VISA, ESTA | LPR(Lawful Permanent Residents)米国永住権保持者 CAN CITIZEN カナダ市民 VISA ビザ(査証)を取得して渡航される方 ESTA 電子渡航認証システムを利用して渡航される方 |
GLOBAL ENTRY, MPC, ♿️ | GLOBAL ENTRY グローバルエントリーのメンバー MPC(Mobile Passport Control)利用者 ♿️ 車椅子補助/アクセシブル |
顔認証(Facial Recognition) 申告書
米国税関・国境警備局(CBP)は、顔認識技術を利用して、本人確認とパスポートコントロールの迅速化を図っています。顔認識処理は、ほぼすべての渡航者に任意で行っており、米国市民の場合は利用しないことも可能です。CBPの係員に「No」と伝えると、従来の方法で手続きが行われます。ただし、外国籍の方の場合は、顔認識システムを拒否することはできません。
入国審査を受けて入国が許可されたら、荷物を持って外に出ることができます。二次検査を受けなくてはならなくなった場合は、係官の指示に従い、さらに検査と質問を受けることになります。
シアトル・タコマ国際空港が最終目的地の場合
入国審査を通過した後、左側に出て、到着ロビーに出られます。木をあしらった、あたたかいデザインの出口で、頭上には “Welcome to Seattle”(シアトルへようこそ)と表示されています。
シアトル・タコマ国際空港で別の便に乗り継ぐ場合
- 入国審査を通過した後、右側(木の壁沿い)に進み、次のフライトのために荷物を再び預けます。
- アラスカ航空、またはデルタ航空を利用する場合、係員が乗り継ぎ便の手配や予約もしてくれます。
- 他の航空会社に乗り継ぐ場合は、左側に出て、航空会社のチケットカウンターで手荷物を預け直します。
- 乗り継ぎ便に乗る前には運輸保安局(TSA)のセキュリティチェックを受け、ゲートに向かうことになります。
- ゲートへは、地下鉄のような空港内連絡線に乗って移動する場合もあります。