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【2026年版】アメリカで出産前にそろえるベビー用品12選|最新の安全ルール

Tiny newborn feet poking out from a fluffy white towel, wrapped in a gentle scene.

Photo by Marcel Fagin on Unsplash

ベビー用品店やオンラインストアをのぞくと、見慣れない英語の商品名がずらりと並びます。アメリカでは、退院の日に赤ちゃんを車で連れて帰るときから、後ろ向きのカーシートが欠かせません。赤ちゃんの寝床に置いてよい物も、連邦の安全基準やアメリカ小児科学会(AAP)の推奨で細かく決まっていて、数年前まで当たり前に売られていたクリブ・バンパーは、今は販売禁止です。一方、搾乳機のように健康保険で費用がまかなえる物もあり、知っているかどうかで出費が変わります。この記事では、アメリカで出産する前にそろえておきたいベビー用品12種類を、最新の安全ルールや選び方のポイント、ワシントン州と日本の違いとあわせてまとめました。

1. カーシート(car seat)

File ID 92271274 | © Melpomenem | Dreamstimecom

赤ちゃんを車に乗せるときは、カーシートの使用が法律で決まっています。出産して退院する時も、カーシートがないと退院できません。

ワシントン州の法律では、2歳までは後ろ向きのカーシート、2〜4歳はハーネス付きのカーシート(後ろ向き・前向きどちらでも可)、4歳以上は身長4フィート9インチ(約145cm)になるまでカーシートかブースターシートを使うことが義務付けられています。

乳児用のカーシートは、車に取り付けておく「ベース」に、赤ちゃんを乗せたシートをはめこんで固定するタイプが多く見られます。ただし、法律で義務付けられているのはカーシートの使用で、ベースそのものではありません。

取り付け方にも注意が必要です。アメリカ運輸省の道路交通安全局(NHTSA)の調査では、カーシートとブースターシートの46%に何らかの誤った使い方が見つかり、後ろ向きの乳児用カーシートに限ると49%でした。シアトル周辺では、認定技術者による無料の点検を行っているところを利用するのがおすすめです。

飛行機で移動する場合は、カーシートを機内に持ち込むか、預けることができます。連邦航空局(FAA)は、2歳未満の子どもにとって機内で最も安全な場所は、大人のひざの上ではなく、認可を受けたチャイルドシートの中だとしています。機内で使えるのは「FAA Approved」などの認可表示があるもの。航空会社に預ける場合は、カーシート用のトラベルバッグを使うと、汚れや傷を防ぎやすくなります。

2. ストローラー(stroller)

日本では「ベビーカー」と呼ばれるものは、アメリカではストローラー(stroller)といいます。

乳児用カーシートとストローラーがセットになった「トラベル・システム」は、赤ちゃんをカーシートに乗せたままストローラーにはめられるので便利です。眠っている赤ちゃんを抱き上げずに、車からそのまま散歩や買い物に移れるのが利点です。赤ちゃんが乳児用カーシートの身長・体重制限を超えたら、ストローラー本体の座席に座らせて使います。購入前に、カーシートとストローラーそれぞれの体重制限を確認しておきましょう。

なお、ストローラーやカーシート、スイングで赤ちゃんをいつも寝かせることは避けるよう呼びかけられています。移動中に眠ったら、家に着いてからクリブなどの平らな寝床に移します。

ジョガー・ストローラー(jogger stroller)は、首がすわって自分でしっかり座れるようになってから、親がジョギングやウォーキングをしながら押して使うタイプです。タイヤが大きく、でこぼこ道でも衝撃が少なくなるよう設計されています。ドリンクホルダーやバスケットがついていると、長めの散歩にも出かけやすくなります。

トラベル・ストローラー(travel stroller)は軽く、小さく折りたためるので、旅行や車での移動に向いています。首のすわっていない赤ちゃん向けのサポートがない物が多いため、首がすわるまではカーシートをはめるタイプを使います。

3. 赤ちゃんの寝る場所(クリブ、バシネット、プレイヤード)

アメリカでは、赤ちゃんをクリブ(crib)で寝かせるのが一般的です。小さめのバシネット(bassinet)や、折りたたんで持ち運べるプレイヤード(play yard)も使われます。消費者製品安全委員会(CPSC)は、赤ちゃんが寝るのに一番良い場所はクリブ、バシネット、プレイヤードの固くて平らな面で、寝床にはフィットシーツだけを使うよう呼びかけています。

アメリカ小児科学会は、最初の6か月、できれば1年間は、親と同じ部屋に赤ちゃんの寝床を置くよう勧めています。同じ部屋で寝ても、同じベッドでは寝ないのがポイントです。赤ちゃんを大人のベッドで寝かせるかわりに、大人のベッドの横に置けるベッドサイド・スリーパー(bedside sleeper)を使う家庭もあります。

以前は「クリブのまわりを覆うバンパー・パッド」や「毛布」もそろえる物の一つとされていましたが、今は勧められていません。2022年11月12日に施行された連邦法「Safe Sleep for Babies Act」で、クリブ・バンパーと傾斜のついた乳児用スリーパーは販売が禁止されました。CPSCは毛布、枕、クリブ・バンパーなどを赤ちゃんの寝床に入れないよう求めています。ぬいぐるみやおもちゃも寝床には置きません。

そろえる物:
・クリブ、バシネット、プレイヤードのいずれか
・マットレス(クリブとマットレスは別売りが一般的。すき間ができないサイズを選ぶ)
・フィットシーツ 2〜3枚(洗い替え用)

4. スリープサック(sleep sack/wearable blanket)

毛布を使わないかわりに、寝るときの防寒に使うのが、着る毛布のようなスリープサックです。アメリカ小児科学会は、赤ちゃんを温かく保つには、毛布よりも重ね着やスリープサックのほうが望ましいとしています。

おくるみ(swaddle)で包む場合は、寝返りに注意します。寝返りしそうな様子が少しでも見えたら、おくるみをやめます。腕や胸を締めつけるタイプのスリープサックも、同じタイミングで使うのをやめます。サイズ違いで2〜3枚あると、洗い替えにも困りません。

5. ベビーモニター(baby monitor)

親と別々の部屋にいるときなどに、赤ちゃんの様子を音や映像で確認できます。設置するときに気をつけたいのがコードです。CPSCは、モニターのコードはクリブやバシネット、プレイヤードのどこからも3フィート(約90cm)以上離し、モニターをクリブの中や柵の上に置かないよう呼びかけています。カメラは離れた場所から写せる物を選ぶと、置き場所を決めやすくなります。

6. 授乳・ミルク用品

母乳(breast milk)にするか、粉ミルク(formula)にするかは、人によってさまざまです。

母乳の場合、アメリカでは搾乳機(breast pump)がよく使われます。手動の物、電動の物、赤ちゃんの吸い方をまねた電動の物などがあります。搾乳機は、健康保険で費用がまかなえる場合があります。健康保険は、授乳期間中の授乳サポートや相談、器具を提供しなければならず、出産の前後どちらでも受けられる場合があります。この決まりは、一部の古い保険(grandfathered plan)を除くほぼすべての保険に当てはまります。どの搾乳機が対象か、どこで受け取るかは保険によって違うので、出産前に保険会社に問い合わせておきます。出産した病院で借りられる場合もあります。

母乳育児でも哺乳瓶はいずれ必要になるので、次の物をそろえておくと安心です。

・哺乳瓶(bottles):新生児用の4オンス(約120ml)と、大きめの8オンス(約240ml)があります。
・ニップル(nipple):哺乳瓶の乳首にあたる部分。赤ちゃんによって好みがあるので、最初は少なめに買い、気に入った物を後で買い足します。
・哺乳瓶ウォーマー(bottle warmer):ミルクを温める道具。車の中で使える物もあります。
・哺乳瓶殺菌器(bottle sterilizer):電子レンジで使う物や、スチームで消毒する物などがあります。
・哺乳瓶ブラシ(bottle brush):哺乳瓶を洗うためのブラシ。
・母乳パッド(nursing pads):ブラジャーの中に入れて、母乳のもれを吸い取ります。使い捨てタイプと、洗って使えるタイプがあります。
・授乳ケープ(nursing cover):外で授乳するとき、母親の体と赤ちゃんを覆います。
・授乳クッション(nursing pillow):ひざの上に乗せ、その上に赤ちゃんを乗せて授乳する馬蹄形のクッション。腕の負担が軽くなります。

授乳クッションには、2024年に連邦の安全基準ができました。本来は授乳を支えるための物ですが、赤ちゃんを寝かせたり、くつろがせたりするのに使われることがあったためです。赤ちゃん用のクッションに関わる死亡事故の多くは、大人のベッドやクリブ、ソファなどの上で使われていたケースでした。授乳クッションの上で赤ちゃんを寝かせないようにします。

7. チェンジング・テーブル(changing table)

おむつ替え用の台です。おむつ替えだけに使う物、おむつを卒業したら棚として使える物、クリブと一体になった物などがあります。

選ぶときは、台がぐらつかず安定していることを確認します。引き出しや棚がついていれば、おむつや着替え、タオルを手の届く所にまとめておけます。立ったままおむつを替えられる高さなので、床で替えるより腰への負担が軽くなります。一緒に使う物には、チェンジング・パッド(changing pad)とそのカバー(changing pad cover)があります。

8. おむつ用品

おむつは大きく分けて、使い捨ておむつ(disposable diapers)と布おむつ(cloth diapers)の2種類です。

新生児用の使い捨ておむつを選ぶときは、次の点を確かめておくと比べやすくなります。
・吸収性
・ラテックス(latex)を使っていないか
・合成香料(synthetic fragrance)を使っていないか
・ローションを使っていないか
・漂白剤(bleach)や塩素(chlorine)を含む化学物質を使っていないか

使い捨ておむつは洗濯の手間がかからず、外出先でも手軽に使えます。布おむつは洗って何度も使えるので、ごみが減ります。その分、洗濯の回数が増え、水や電気、手間がかかります。どちらか一つに決めず、家では布、外出時は使い捨てのように使い分ける家庭もあります。

使い捨ておむつはトイレに流しません。シアトル市の公共事業局は、トイレに流してよいのはトイレットペーパーだけで、おむつやおしりふきは「流せる」と書いてあっても流さないよう呼びかけています。ごみの出し方は住んでいる地域のルールを確認しておきます。

そのほかにそろえる物:
・おしりふき(baby wipes)
・おむつ用ごみ箱(diaper pail):においを防ぐふたつきの物
・おむつライナー(diaper liner):布おむつの洗濯が楽になります

9. おふろ・身だしなみ用品

赤ちゃんをおふろに入れるときは、ベビー・バスタブを使います。自宅のバスルームの広さや形によって合う物が変わります。お湯の温度を測る湯温計や、お湯を抜く栓がついた物は扱いやすく便利です。

使う期間は1年に満たないため、中古品を使う人もいます。中古品の場合は、リコールの対象になっていないかを記事の最後にあるサイトで確認しておきます。

一緒にそろえる物は、ベビー用のボディソープ(髪と体の両方に使える物が便利)、やわらかい布やスポンジ、タオルなどです。身だしなみや健康管理には、赤ちゃん用の体温計(thermometer)、爪切り(nail clipper)、鼻水吸い取り器、赤ちゃん用の洗濯洗剤、ローションがあると役に立ちます。

10. ベビー服

新生児用(0〜3か月用)のベビー服もたくさん売られていますが、赤ちゃんはすぐに大きくなります。新生児サイズは少なめにして、ひとつ上のサイズも少しずつそろえておくと、買い直しが減ります。夏生まれなら手足のカバーはなくてもすみますが、秋冬生まれの場合は手足まで覆うタイプが必要です。よだれや吐いたミルクで汚れやすく、一日に何度も着替えることがあるので、シャツは多めに用意しておきます。

新生児の着替えは慣れないうちは難しいもの。着物のように前で打ち合わせるタイプの肌着は着せやすく、アメリカでも「kimono style」などの名前でベビー用品店やオンラインで売られています。腰までの短肌着と、足までの長肌着があります。赤ちゃんが少し大きくなって足をよく動かすようになると、打ち合わせタイプは脚の部分がはだけやすくなるので、脚の部分をボタンで留められるコンビ肌着が便利です。肌着の上に着せる服では、ツーウェイオール(兼用ドレス)が長く使えます。新生児のうちはドレス型で、足の動きが活発になったら脚の部分をボタンで留めてズボン型にできます。

アメリカと日本ではサイズの表し方が違います。サイズの対応は子どもの靴・靴下・服のサイズ換算表|アメリカ・日本・UK・EURで確認できます。

11. 抱っこひも(sling/baby carrier)

ストローラーが通れない場所や、赤ちゃんを抱っこしながら家事をするときに、スリングやベビーキャリアがあれば両手が空きます。

赤ちゃんを横に寝かせた状態で抱くタイプ、前抱きだけのタイプ、おんぶにも使えるタイプなど種類はさまざまです。首のすわっていない新生児から使える物なら、生まれてすぐから使えます。腰をささえるベルトがついている物は、長時間抱っこしても大人の腰への負担が軽くなります。体に合うかどうかは人によって違うので、専門店で試着してから選ぶと失敗が減ります。

12. ダイパー・バッグ(diaper bag)

外出するときに、赤ちゃんの物をまとめて入れる大きめのバッグです。日本では「マザーズバッグ」と呼ぶことがありますが、アメリカでは母親に限らず使用する意味で「diaper bag」と呼びます。diaperはおむつのことで、父親が持つことも多いバッグです。デザインや大きさ、値段はさまざまですが、バッグ自体が軽い物や、ポケットが多い物は荷物を出し入れしやすく便利です。

中には、着替え、おむつ、おしりふき、ティッシュ、使ったおむつを入れるビニール袋(plastic bag)、小さめのタオル、授乳ケープ、ハンドサニタイザーなどを入れておきます。必要な物は子どもの成長とともに変わっていきます。

ベビー用品の安全性を確認するには

最新の安全基準を満たしているか、リコール対象になっていないかは、Consumer Product Safety Commission(CPSC)やSafe Kids Worldwideで確認できます。ベビー用品で事故やけがが起きたときは、CPSCのSaferProducts.govで報告できます。中古品やもらい物を使う前にも、商品名で検索しておくと安心です。

Washington State DCYF:Child Passenger Restraint Law
NHTSA:Car Seats and Booster Seats
FAA:Flying with Children
CPSC:Safe Sleep for Babies Act
CPSC:Baby Monitor Safety
HealthyChildren.org(AAP):Swaddling: Is It Safe?
HealthCare.gov:Breastfeeding benefits
Seattle Public Utilities:What to Flush

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