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ワシントン州ワイン 地元産を知るための基礎知識

Person pours wine into a glass at an outdoor table with cheese, bread, and olives on white platters amid a vineyard setting

Greg Balkin / Courtesy of State of Washington Tourism

シアトルのスーパーマーケットやレストランで目にするワシントン州産のワイン。地元名産品として知られていますが、「なんとなく飲んでいる」という方も多いのではないでしょうか。実はワシントン州は、カリフォルニア州に次ぐ全米第2位のプレミアムワインの産地です。この記事では、地元のワインをもう少し楽しむための基礎知識をまとめました。

なぜワシントン州でワインが育つのか

Beverly Washington AVA
Courtesy Four Feathers Wine Services

ワイン用ぶどうの産地は、カスケード山脈の東側に広がる乾燥地帯です。夏の日照時間は1日平均16時間と長く、年間降水量はわずか6~8インチ(約150〜200mm)。乾燥した空気と強い日差しが、ぶどうの凝縮した風味を引き出します。

注目したいのが緯度です。北緯46度はフランスのボルドーやブルゴーニュとほぼ同じ。つまりこの土地は、世界的なワイン産地と気候条件が重なっています。赤はカベルネ·ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、白はリースリング、シャルドネが代表的な品種で、2025年時点で80種類以上が生産されています。

200年近い歴史の積み重ね

Jason Hummel Courtesy of State of Washington Tourism

ワシントン州のぶどう栽培は1825年にさかのぼります。ハドソン・ベイ会社が州東部に最初の苗を植えたのが始まりで、その後、禁酒法の時代(1920~1933年)に産業は一時停滞しましたが、1960~70年代に近代的なワイン産業として再起動しました。

転機となったのが1976年。シャトー・サン・ミッシェルが発表したカベルネ・ソーヴィニヨンが全米で話題を集め、「ワシントン州のワイン」という認知が広まります。1983年にはヤキマ·バレーが州初のAVA(アメリカぶどう栽培地域)として認定を受け、産地としての整備が本格化しました。

2001年に商業ワイナリー数が100軒を突破し、現在は1,000軒以上が稼働しています。スーパーマーケットで手に取る一本の背景には、こうした長い歴史があります。

21AVA 産地ごとに個性が違う

ワシントン州にある AVA の地図
クリックすると大きな地図が表示されます
提供Washington State Wine Commission

2025年時点で、ワシントン州には21のAVA(アメリカぶどう栽培地域)があります。州のぶどうの99%はカスケード山脈東側のコロンビア・バレーで育てられており、その中にヤキマ・バレーやワラワラ・バレー、ホース・ヘブン・ヒルズなどの産地が点在しています。

同じワシントン州産でも、産地によって味わいはかなり異なります。ヤキマ・バレーはリースリングの繊細さで知られ、レッド・マウンテンは力強い赤ワインが得意。ワラワラ・バレーはシラーやカベルネの評価が高く、「ワシントンのナパ」とも呼ばれます。ボトルのラベルにある産地名を意識して選ぶと、飲み比べの楽しさが広がります。

どこで買える?どこで飲める?

Freeland Cellars Yakima WAGreg Balkin Courtesy of State of Washington Tourism

ワシントン州産ワインは QFC、Safeway、Fred Meyer、Total Wine など、シアトル市内の主要スーパーマーケットやリカーストアで手軽に購入できます。価格帯も幅広く、10~20ドル台からしっかりしたものが揃っているのが嬉しいところです。

レストランでオーダーするときも、ワインリストの「Washington State」や「Columbia Valley」などと書かれたものを選ぶだけで、地元産を楽しめます。産地や品種のことがわからなくても、「ワシントン州産の赤」と伝えれば、スタッフやソムリエが紹介してくれます。

テイスティングに行くなら

ワインをもっと深く知りたくなったら、実際にテイスティングルームへ足を運ぶのが一番です。ワシントン州の21すべての産地のワインを、シアトルから車で約30分の場所でまとめて試飲できる場所があります。エリアの歩き方や訪問のポイントは、下記の記事「シアトル近郊ウディンビル完全ガイド」にまとめています。

ワシントン州ワインコミッション公式サイト
Visit Seattle:ワイン&テイスティングルーム

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