シアトルのパイオニア・スクエアで公衆トイレを探して困った経験、ありませんか?
実はこれ、長年の課題でした。特にパイオニア・スクエア周辺は観光客や地域住民が多い割に、誰でも使えてきれいで安全な公衆トイレを思いつくことができませんでした。近くで使えたのは、徒歩20分のウォーターフロント、10分のシティホール、そして最近はアムトラックのチケットが必要になったキング・ストリート駅くらい。
そんな状況がついに変わりました。5月15日、スタートアップが開発したスマートトイレが、パイオニア・スクエアに正式オープン。この夏の FIFA ワールドカップでこの地域を訪れる人にも便利になりそうです。
設置場所はここ
トイレは2か所に2基ずつ設置されています。
- 2nd Avenue South & South Washington Street(パイオニア・スクエア内)
- 1st Avenue South & South Charles Street(ルーメン・フィールド前)
アクセスできる時間は毎日午前7時から午後10時まで。無料で利用できます。
スタートアップが開発したスマートトイレ
この公衆トイレ、ただの「仮設トイレ」ではありません。Throne Labs(スローン・ラボズ)というスタートアップが開発したスマートトイレで、水道・下水道への接続なしに水洗トイレと流水手洗いが使えます。電源はソーラーパネル+バッテリーで完全自立。
ADA(障害者法)に準拠した設計で、車いすでもスムーズに利用できます。手すり、ベビーチェンジングステーション、タッチレスの洗浄システムを完備。視覚障害者向けにNaviLensコードも設置されています。
利用方法
- QRコードをスキャン
- テキストメッセージを送信
- Throneアプリを使用
- スマホがなければ、ダウンタウン・アンバサダー(ダウンタウン地域でさまざまな質問に回答してくれる市職員)に声をかければ入場カードで対応してもらえます。
トイレ内には音声ガイドが流れ(英語)、ドアは自動で開きます。使用後はクリーン度を評価する仕組みになっていて、問題が報告されればすぐにスタッフが対応します。10分の使用時間制限があります。
費用と運営について
シアトル市は、この4基の設置·清掃·メンテナンスを含めた1年間の試験プログラムに約46万5,000ドルを投じています。1基あたり年間約10万ドルで、財源はシアトル交通税(Seattle Transportation Levy)のダウンタウン活性化プランから拠出されています。
Throne Labs はすでにロサンゼルス、ワシントンD.C.、サンフランシスコなど20以上の都市で運営実績があり、全国的なクリーン度評価の平均は5点満点中4.1点。
今後、ビュリエン市やショアライン市のトランジット・センターにも展開予定で、キング郡メトロとも連携しています。
FIFA ワールドカップに向けた準備のひとつ
今回の設置は、2026年6月〜7月にシアトルでも6試合が開催される FIFAワールドカップに向けたシアトルの都市整備の一環でもあります。試合開催日には、パイオニア・スクエア一帯が歩行者専用ゾーンになり、さらに100基以上の簡易トイレが追加設置される予定です。
今回の新しいトイレはスマホさえあれば簡単に使えます。Throne Labs のアプリを事前にダウンロードしておくか、使い方を頭に入れておくと安心ですよ。
