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2026年8月27日(木)は満月!南北アメリカなどでは部分月食が楽しめる

Blood-red Moon during a total lunar eclipse against a dark night sky.

Photo by Erika Löwe on Unsplash

2026年8月27日は満月です。8月の満月は一般的に「スタージョン・ムーン(Sturgeon Moon)」と呼ばれます。

そんな27日の夜、もうひとつ見逃せない天文現象が起こります。部分月食(partial lunar eclipse)です。米航空宇宙局(NASA)の公式データによると、月食が最大になる瞬間、月の直径のおよそ93%が地球の暗い影(本影)に覆われます。皆既月食まであと一歩という、かなり深い部分月食です。

8月の満月は「スタージョン・ムーン」

レイクスタージョン
©︎USFWS

米国の先住民や入植者は、季節の移り変わりを知る手がかりとして、毎月の満月にそれぞれ名前をつけてきました。8月の満月が「スタージョン・ムーン(sturgeon moon)」と呼ばれるのは、米国北東部から五大湖にかけての地域に暮らしていたアルゴンキン語系の部族が、この時期にレイク・スタージョン(チョウザメの一種)が獲れやすかったことにちなんで名づけたためです。

米魚類野生生物局(US Fish and Wildlife Service)によると、レイク・スタージョンが姿を現したのは、少なくとも1億5000万年前までさかのぼります。北米に生息する淡水魚のなかでも指折りの大きさで、大きく育った個体では体長およそ2.1メートル、体重91〜136キログラムに達し、なかには150歳まで生きるものもいるといいます。一般的な成魚でも体長1.2〜1.8メートル、体重14〜36キログラムほどで、寿命は50〜100年ほどとされています。

ホワイトスタージョン©︎Ryan HagertyUSFWS

実は、北アメリカ大陸の西海岸にもチョウザメの仲間が生息しています。

ワシントン州魚類野生生物局(WDFW)によると、「ホワイト・スタージョン」と呼ばれる種類がワシントン州のコロンビア・リバーや太平洋沿岸に生息していて、体長3メートルを超え、寿命は100年を超える個体もいるそうです。産卵できるようになるまで15年から25年ほどかかるため、現在は州の野生生物保全計画で「特に保全が必要な種」に指定されており、コロンビア・リバー上流域では2004年からふ化場での稚魚の育成・放流も行われています。

もう1種「グリーン・スタージョン」は、カリフォルニア州などの川で産まれ、夏の間はワシントン州沿岸に現れる回遊魚です。一部は絶滅危惧種法で保護されており、釣っても持ち帰ることはできません。

なお、チョウザメは名前に「サメ」とつきますが、実はサメの仲間ではありません。サメが軟骨魚類であるのに対し、チョウザメは骨のある硬骨魚類に分類されます。尾びれの形がサメに似ていることが、名前の由来のひとつとされています。体に並ぶ骨のような硬い板(うろこ板)も特徴です。

世界の広い範囲で見られる、深い部分月食

©︎NASAs Scientific VIsualization Studio

月食は、太陽・地球・月がほぼ一直線に並び、月が地球の影に入り込むことで起こります。日食と違って月食に「見える場所」と「見えない場所」の境目が生まれるのは、月食が起きている間に夜になっている地域かどうかによります。今回は、南北アメリカ大陸の広い範囲や、ヨーロッパ、アフリカの一部からも観察できます。

「深い」部分月食(”deep” partial lunar eclipse)と言われるのは、欠ける割合の大きさによるものです。NASAの公式データによると、今回は月の直径の約93%が地球の本影に覆われる見込みで、皆既月食(100%)まであとわずか。地球の大気を通過した赤い光だけが月に届くため、月が赤橙色(あかだいだいいろ)に見えます。この現象が「ブラッドムーン」(Blood Moon)と呼ばれる理由です。

なお、残念ながら日本からは今回の月食を見ることはできません。月食が最大になる瞬間は協定世界時で8月28日午前4時12分ごろ、日本時間に直すと28日午後1時18分の昼間だからです。見ることができない地域の方は、NASAなどが行うライブ配信で楽しむのがおすすめです。

ワシントン州西部での部分月食の時刻

ワシントン州では今回の部分月食を見られます。曇っていなければ、東の空が開けた、見晴らしのよい場所へ出掛けてみてください。下記は太平洋時間のデイライト・セービングタイムでの時刻です。

半影食の始まりから終わりまでの全体時間はおよそ5時間38分、はっきりと欠けて見える部分食の時間はおよそ3時間18分続く見込みです。月食は日食と違い、肉眼でそのまま安全に見ることができます。特別な眼鏡や道具は必要ありません。

今後5年間で見られる月食(ワシントン州から観察できる主なもの)

米航空宇宙局ゴダード宇宙飛行センター(NASA GSFC)によると、南北アメリカ大陸から観察できる主な月食は次のとおりです。日時はいずれも太平洋時間です。

このうち、次に大きな盛り上がりが期待できるのは2029年6月の皆既月食(total lunar eclipse)です。詳細は NASA の公式サイトでご覧ください。

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