EWG(Environmental Working Group)が発表した最新リストをもとに、在米日本人・アメリカを訪れる方に向けて、スーパーでそのまま使えるヒントをまとめました。
EWG・ダーティ・ダズンとは?
EWG(Environmental Working Group)は、アメリカの非営利環境保護団体です。毎年春、USDA(米農務省)とFDA(米食品医薬品局)の残留農薬データをもとに「Dirty Dozen™(ダーティ・ダズン)」と「Clean Fifteen™(クリーン・フィフティーン)」を発表しています。
ダーティ・ダズンは残留農薬が多く検出された12品目(+注意品目)、クリーン・フィフティーンは農薬が少なく安全に食べやすい15品目のリストです。政府の基準では大半の食品が「安全な範囲内」とされていますが、このリストは特に子ども・妊婦・健康に気を使う方向けのガイドとして広く参照されています。
2026年版 3つのポイント
- ほうれん草が2年連続1位:2025年に初の1位となったほうれん草が2026年も首位。スムージーやサラダに人気の食材だけに要注意。
- 注意品目(+)が追加:グリーンビーンズとベル&ホットペッパー(ピーマン・パプリカ・唐辛子)が「+」品目としてリスト入り。
- クリーン側は安定:安全な15品目は大きな変動なし。パイナップル・スイートコーン・アボカドが上位を維持している。
ダーティ・ダズン 2026|残留農薬に注意が必要な品目
以下の品目は、可能であればオーガニック(有機栽培)を選ぶことをEWGが推奨しています。
- Spinach(ほうれん草)※2年連続1位
- Kale, Collard & Mustard Greens(ケール・コラード・マスタードグリーン)
- Strawberries(いちご)
- Grapes(ぶどう)
- Nectarines(ネクタリン)
- Peaches(もも)
- Cherries(さくらんぼ)
- Apples(りんご)
- Blackberries(ブラックベリー)※2025年から
- Pears(なし)
- Potatoes(じゃがいも)
- Blueberries(ブルーベリー)
- Green Beans(インゲン豆)※注意品目
- Bell & Hot Peppers(ピーマン・パプリカ・唐辛子)※注意品目
PCC、Whole Foods、Trader Joe’s、QFC、Fred Meyer などには、オーガニックのチョイスがあります。上記リストの品目は冷凍オーガニック品も賢い選択肢と考えられます。
クリーン・フィフティーン 2026|安全に選べる品目
以下の品目は通常栽培でも残留農薬が少なく、価格を抑えながら安心して選べます。
- Pineapple(パイナップル)厚い皮が守る
- Sweet Corn(スイートコーン)
- Avocados(アボカド)皮が分厚い
- Papaya(パパイヤ)
- Onions(たまねぎ)
- Sweet Peas(冷凍)(グリーンピース・冷凍)
- Asparagus(アスパラガス)
- Cabbage(キャベツ)
- Cauliflower(カリフラワー)
- Watermelon(すいか)
- Mangoes(マンゴー)
- Bananas(バナナ)
- Carrots(にんじん)
- Mushrooms(きのこ)
- Kiwi(キウイ)
滞在中にスーパーマーケットで食材を買うなら、アボカド・バナナ・パイナップルはどこでも手に入る安心食材です。オーガニックにこだわらなくてもOKと考えられます。
中間リスト 2026(16〜35位)
ダーティ・ダズンとクリーン・フィフティーンの間に位置するグループ。気になる場合は洗い方を丁寧にするとよいとされています。
- Broccoli ブロッコリー
- Cantaloupe カンタロープ
- Sweet Potatoes さつまいも
- Eggplant なす
- Oranges オレンジ
- Raspberries ラズベリー
- Cherry Tomatoes ミニトマト
- Plums プラム
- Celery セロリ
- Cucumbers きゅうり
スーパーマーケットでの選び方のヒント
全品目をオーガニックで揃える必要はありません。次の順番を参考にすると、予算を抑えながら農薬リスクを減らすことができます。
- まずオーガニックを選びたいのは:ほうれん草・いちご・ぶどう・りんご(ダーティ・ダズン上位4品目)。
- 通常品でOK:アボカド・パイナップル・バナナ・たまねぎ(クリーン・フィフティーン)は農薬が少ないので、オーガニックでなくても安心。
- 冷凍オーガニックも選択肢のひとつ:ブルーベリー・グリーンピースなどは、冷凍オーガニック品が生鮮より安くなることがあります。
- ラベルで確認:アメリカのオーガニック品には「USDA Certified Organic」のシールが貼られています。
残留農薬を減らす洗い方
- ✓流水で30秒以上こすり洗い。野菜専用ブラシ(produce brush)を使うとより効果的です。
- ✓石けん・洗剤は使わない。流水のみが推奨されています。
- ✓外葉を取り除く。ケール・キャベツなどは外側の葉1〜2枚を捨てると残留量が減ります。
- ✓皮をむく。りんご・じゃがいも・なしは皮むきで大幅に軽減できます(栄養素は一部失われます)。
アメリカのスーパーマーケットで使われている英語
- Organic 有機農産物・オーガニック
- Conventional 慣行栽培(一般的な農薬使用)
- Pesticide residues 残留農薬
- USDA Certified Organic USDA認定オーガニック
- Non-GMO 遺伝子組み換えでない
- Sprout inhibitor 発芽防止剤(じゃがいも用)
- Rinse thoroughly よく洗い流す
- Produce brush 野菜・果物用洗いブラシ
- Toxicity 毒性
- Cumulative exposure 複合曝露
