ワシントン州では、運転中に携帯電話やスマートフォンを操作する「ながら運転(distracted driving)」を厳しく取り締まっています。2017年7月以降、ハンドヘルド機器を手に持って通話すること、メッセージを読むこと、動画を視聴することは、走行中だけでなく停車中・信号待ちの間でも違法です。
違反は保険会社に報告され、保険料が上がる可能性もあります。安全のためにも、ルールを正しく理解しておきましょう。
ながら運転(distracted driving)とは
distracted は「注意散漫になっている」という意味で、distracted driving は「注意散漫運転」「ながら運転」を指します。以下のような行為が対象になります。
- 携帯電話を手に持って通話する
- 携帯電話を操作してメッセージやメールを読む・送る
- SNSをチェックする
- 動画を視聴する
- 運転中の飲食(eating and drinking)、喫煙(smoking)、身だしなみの調整(grooming)など、注意をそらす行為全般
ワシントン州で許可されていること(What is allowed)
- ハンズフリー機能の使用(Bluetooth など)
- 操作は「機能をスタートさせるタップ1回」まで可(a single touch to start a function)
例:運転開始前にGPSや音楽をセット、開始操作の1回タップのみ可 - 緊急時の発信(Emergency call)は例外として許可
禁止されていること(What isn’t allowed)
運転中、停車中、信号待ちすべてにおいて、以下は違法です。
- 携帯電話を手に持って通話する
- 携帯電話を操作してメッセージやメールを読む・送る
- SNSをチェックする
- 動画を視聴する
- 運転中の飲食(eating and drinking)、喫煙(smoking)、身だしなみの調整(grooming)など、注意をそらす行為全般
罰金とペナルティ(Penalties)
ワシントン州の罰金は以下の通りです(2025年時点)。
携帯電話使用の違反(スマホ関連)
- 1回目の違反:$145以上(州による最低額)
- 5年以内に2回目:$243以上
- 違反歴は 保険会社に報告され、保険料に影響する可能性大
その他のながら行為による違反(飲食・喫煙・身だしなみ・読書など)
- $108の罰金(他の交通違反で止められた際、その注意散漫行為が原因と判断された場合に追加)
安全運転のポイント
- 運転開始前に、地図アプリ・音楽・ポッドキャストをセット
- 運転中は、どうしても必要な場合のみワンタッチで操作
- メッセージが必要なら、必ず安全な場所に停車してから
まとめ
ワシントン州ではながら運転防止法が厳格に運用されており、初回から罰金が科されるだけでなく、違反歴は保険会社にも報告されます。事故防止はもちろん、自身と周囲の安全のためにも、運転中のスマートフォン使用は避け、ハンズフリーや事前設定を徹底しましょう。
