アメリカの一部スーパーマーケットでは、買い物中の子どもに対して無料で果物または野菜を提供するサービスが実施されています。たとえば、シアトル地域を拠点とするオーガニック&ナチュラル食品グローサリーである PCC Community Markets(以下「PCC」)では、12歳以下の子どもが来店のたびに自分で選んだ果物または野菜を一つ無料でもらえる制度を設けています。
PCCの取り組み
PCC では、12歳以下の子どもが来店のたびに、自分で選んだ果物または野菜を一つもらうことができます。同社の沿革にも「2004年、PCCが子ども向け無料フルーツの提供を開始。現在も継続されており、果物だけでなく野菜も対象」だと記されています。
また、専門媒体の Supermarket News によると「PCCの8店舗では、毎回来店する子どもに果物1個または野菜1個を無料提供。果物が8割、野菜が2割ほど選ばれている」と報じられています。
このサービスのポイントは以下です:
- 「自分で選べる」こと(子どもが自主的に商品を選ぶ体験が可能)
- 果物/野菜の種類に幅があること
- 買い物中にそのまま食べてもよいこと
このような取り組みによって、子どもが「おなかがすいた!」という場面でも、体に良いスナック代わりに果物・野菜を選べる可能性が広がっています。買い物中に子どもの気をそらせるという意味でも、親側にも助けになるサービスです。キャッシャーが “Did you get a fruit or vegetable today?”(今日は果物か野菜をもらった?)と子どもにリマインダしてくれることもあります。
このサービスの意義は?
こうしたサービスには以下のような意義があると考えられます。
- 子どもの果物・野菜摂取機会を増やし、健康的な間食を習慣づける
- 買い物中の子どもの空腹による気分の低下や退屈を和らげ、親の買い物体験をサポート
- 店舗・チェーンとして、健康意識の高い家族層へのブランドイメージ向上につながる可能性
まとめ
子どもが「自分で選べる」ことは、とても大切。「普段、あまり野菜や果物を食べない」という子どもも、これだけ種類があれば、欲しいものや食べてみたいものが見つかるかもしれません。お子さんと一緒に買い物する際は、ぜひ利用してみてください。
