赤ちゃんとのお出かけは、楽しみな一方で心配もつきものです。持ち物が多くなったり、予想外のハプニングが起こったりすることもあります。そんな時にあると便利な2歳までの乳幼児との日常のお出かけに便利な商品を10個ピックアップしました。
赤ちゃんや家族のライフスタイル、成長のスピードによって必要なものは人それぞれです。まずは自宅にあるもので代用し、必要性を感じたタイミングで買い足すと無理なく揃えられます。仮に合わなかったとしても、それは育児の中で得た貴重な経験です。必要としている人へ譲ったり情報を共有したりすることで、無駄なく活かすこともできます。
🧺 身の回りのケアに便利なグッズ
1. ダイパー・バッグ(diaper bag)
赤ちゃんとの外出に必要なおむつ(diaper)・ワイプ・ミルク・着替え・お世話グッズを整理して持ち運ぶための専用バッグです。機能性が高い仕様のものが多く、0〜2歳の乳幼児期は特に外出時の荷物が多くなるため、「全部を一つにまとめて持ち歩ける」という点で、アメリカの育児では必須アイテムとされています。
ダイパー・バッグに入れる基本アイテム(0〜2歳)
- おむつ(外出時間に応じて3〜5枚)
- ワイプ(おしりふき)
- おむつ替え用マット
- 使用済みおむつ用ビニール袋
- 予備の着替え一式
- スタイ・タオル
- スナック・ドリンク(ストローマグなど)
- 小さなファーストエイドキット
- ハンドサニタイザー
主な特徴
- おむつ・ワイプ(おしりふき)用の専用ポケット
- 哺乳瓶を保冷・保温できるボトルホルダー
- 防水加工のインナー素材
- チェンジングパッド(おむつ替えマット)が付属
- 両手が使えるバックパックタイプが主流
- ストローラー(stroller:日本でいうベビーカー)に取り付けられるストラップ付き
よく使われるシーン
- 公園やショッピングモールへのちょっとしたお出かけ
- 車での外出(チャイルドシートとセットで持ち運ぶ)
- 保育園・ナーサリーへの送迎時
- 飛行機や長距離移動時(機内持ち込み手荷物として)
人気の高いブランド例
- Skip Hop(機能性が高く、軽量)
- KeaBabies(収納力)
- Lily Miles(かわいらしいデザインのトートバッグ式)
- Itzy Ritzy(デザイン性と実用性のバランス)
- Ruvalino(機能性が高く、ユニセックスな色合いも)
かつては育児の中心を母親が担うという社会的前提が強く、「お出かけ用の育児バッグ」は 「mother’s bag」 と呼ばれていました。でも、アメリカでは1990年代以降、育児を母親だけの役割とする価値観が見直され、次第に性別に依存しない「diaper bag」という言葉が主流になっていきました。
2. ウェット/ドライ分別バッグ
おむつ替え後の衣類や濡れたビブを清潔なものと分けて収納できるバッグ。コンパクトで軽量なナイロンや防水素材のものが便利です。
3. シリコン製ビブ(ポケット付き)
外食やピクニック時の食べこぼし対策に。やわらかく丸められるタイプなら持ち運びも簡単です。拭き取りや水洗いでお手入れできる点もポイント。
日本では「スタイ」と呼ばれますが、これはスウェーデンのメーカーの商品名「STAI」からきている名称です。英語では “bib”(ビブ)というのが一般的です。
4. スナックカップ、シッピーカップ、ストロー付きマグ
スナックカップ:中身がこぼれにくく、2歳未満でも使いやすい形状のものが多くあります。
シッピーカップ:倒しても中身がこぼれにくくなっている吸い口付きの蓋と持ち手がついたカップです。
ストロー付きのマグ:ストローがついた蓋を被せるカップです。
🚻 トイレ・清潔対策に役立つもの
5. チェンジングテーブルのカバー(オムツ交換台のカバー)
外出先のトイレでチェンジング・テーブル(changing table)を使うとき、このカバーを敷いてから赤ちゃんを寝かせるのと清潔です。おむつの消臭袋と一緒に持ち歩くと衛生的です。おむつやワイプなどを入れられるポケット付きなら、レストランやイベントなどの出先でダイパー・バッグを持ってトイレに行くより、さっと持ち運びできて便利。
- PZU Store:おむつやワイプなどを入れられるポケット付き
6. 小型ファーストエイド・ポーチ
絆創膏、消毒綿、ガーゼなど最低限の応急処置ができるセット。転倒や虫刺されなど、ちょっとしたトラブルに対応できます。
🌞 季節・環境対策グッズ
7. 虫よけ(EPA登録製品)
公園や夕方の散歩で役立ちます。米国では United States Environmental Protection Agency(EPA)の登録製品を基準に選ぶと安心です。
8. 日よけ対策セット(帽子・UPFケープ・長袖薄手)
2歳未満の乳幼児は日焼け止めよりもまず衣類と日陰での対策が基本。必要に応じて American Academy of Pediatrics(AAP:米国小児科学会)の指針を参考に、SPF30以上を少量使うと良いとされています。
9. ストローラーのレインカバー/レインシールド
雨の日のお出かけや、お出かけ中に突然雨が降ってきた場合などに便利です。たいていのストローラーにあうように作られている「Universal」を選びましょう。また、蚊をブロックしてくれるネットもあると安心です。
10. 車の汚れ防止シート&キックシート
こぼれた飲み物やスナック、よだれなどで車のシートが汚れるのを防ぐのと、おもちゃや水筒などを取り出しやすくするためのもの。何かと汚れてしまうものなので、一つあると便利です。
汚れ防止シートとあわせて使えるキック・シート。トドラーになると、足を動かすのが好きな子供は車の座席の後ろを蹴ることをなかなかやめられないことがあります。座席を汚させないようにし、おもちゃや本、水筒などを整理整頓するにも便利です。
🧸 安全・安心のために
11. ベビーカー用フック(最小限)と仕分けポーチ
買い物袋の一時掛けなどに便利ですが、掛けすぎは転倒の原因になるため注意。必要最低限にとどめましょう。
12. ショッピングカート・カバー/ハイチェア・カバー
ショッピングカートに子供を乗せる時、カートのハンドルバーやすわるところの汚れを抗菌シートで拭くのも一案ですが、カバーをかぶせてしまうというオプションもあります。
13. 運転席から赤ちゃんを見るための鏡
ドライブ中に便利なものとしては、後ろ向きの乳児用カーシートに座った赤ちゃんの様子を確認するためのバックミラー(Rear View Baby Mirror)。
14. 車の窓の日除けシェード
太陽の光をさえぎる日よけ(sun shade)も重宝します。
15. 「Baby on Board」などと書かれたステッカーやサイン
「Baby On Board」などと書かれたステッカーや表示を車の後部につけておく人も多いです。生まれたばかりの新生児を乗せて運転するのは怖いという人もいるでしょうが、これを表示しておけば、比較的ゆっくり走行していても、常識あるドライバーなら理解してくれそうです。
2人以上・3人以上が乗っていないと走行できないカープール車線で、後部に赤ちゃんが乗っていることがわからないドライバーや警察官に「違反している」と勘違いされないようにする意味もあります。
16. スリング/ベビーキャリア
ストローラーが通れないところや、赤ちゃんを抱っこしなければならない状況の時に、このようなスリングやベビー・キャリアがあれば、両手が空いて楽です。首のすわっていない新生児から使えるものが便利です。また、腰に負担がかからないよう、腰のサポートがあるものがおススメ。赤ちゃんも大人も心地よくお出かけできるよう、専門店で試着してみても良いでしょう。
📝 年齢別のポイント(2歳まで)
- 0〜1歳:授乳・おむつ替え・温度管理が中心。荷物は多めになりやすいです。
- 1〜2歳:歩く時間が増えるため、着替え・水分・軽食・安全対策グッズが重要に。
- トドラー期:トイトレや自分で飲み食べするシーンが増えるので、清潔と安全を両立した軽量な持ち物が便利です。
ベビー用品を購入する際は、最新の安全基準に沿っているか、www.safekids.org や www.cpsc.gov などで確認するようにしてください。
