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フロスダンスって何?発祥の少年はいま何をしているの?

Boy in a yellow puffer vest stands against a gray stone wall with bold white text: 'What is Floss Dance?' and Japanese caption underneath.

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ある日、子どもがお腹の前で腕を左右に激しく振り続けている ー。そんな場面を目にしたことがある親御さんは多いのではないでしょうか。これは「フロスダンス」(floss dance)と呼ばれるダンスムーブで、2016年頃からアメリカの子どもたちの間で一気に広まりました。ダンスの動きがデンタルフロスで歯をみがく動作に似ていることから名付けられたとも言われています。

生み出したのは15歳の少年

このダンスを世に広めたのは、「バックパック・キッド(The Backpack Kid)」というニックネームで知られていた少年、ラッセル・ホーニングさん(Russell Horning)。2016年、当時15歳だった彼がバックパックを背負ったまま無表情で激しく踊る動画をインスタグラムに投稿したところ、リアーナがシェアして一気に話題になりました。

学校の休み時間はもちろん、NFLの試合でタッチダウンを決めた選手が踊ったり、世界中で親しまれているゲーム「フォートナイト」のエモート(キャラクターが踊るアニメーション)にも採用され物議を醸したのを覚えている方も多いはず。

翌2017年、歌手のケイティ・ペリーがNBCの長寿コメディ番組「サタデーナイトライブ(SNL)」に出演した際、ステージ上でラッセルと共演。これをきっかけに彼の名前は世界中に知れ渡り、ダンスの名も「フロス」として定着しました。現在もケイティ・ペリーのミュージックビデオは5億回以上再生されています。

フォートナイトとの著作権争い

フロスダンスが広まる中で、ゲーム「フォートナイト」の制作会社エピックゲームズが、このダンスをキャラクターのエモートとして販売したことで物議を醸しました。そして、2018年、ラッセルの母親がエピックゲームズを相手取り、著作権・商標権の侵害として提訴して問題がさらに大きくなります。

同時期に「カールトンダンス」で知られる俳優アルフォンソ・リベイロや、ラッパーの2ミリーも同様の訴訟を起こし、ダンスの著作権をめぐる議論が一気に注目を集めました。最終的に米著作権局は「フロスダンス(Flossin Dance)」の振付として登録を認めたものの、「個々のダンスステップには著作権保護が及ばない」とする見解を示し、各訴訟は取り下げられる形になりました。

この一件は、SNSで生まれたコンテンツとデジタルゲームの関係、そして「ダンスは誰のもの?」という問いを世に投げかけた出来事として、いまも語り継がれています。

バックパック・キッドは今?フロスダンス誕生から10年

フロスダンスが生まれてから、2026年でちょうど10年を迎えます。一躍スターになったラッセルは今年25歳。ジョージア州アトランタを拠点に活動しており、2025年末には9都市をまわるDJツアーを敢行。2026年1月にはジョージア州アセンズのカレッジバーでDJセットのヘッドライナーを務め、最後に舞台に上がって得意のフロスダンスを披露しました。ピアノや音楽理論を独学で4年かけて身につけ、自作の楽曲をライブに組み込むスタイルです。

2024年にはインディーズ映画「The Hit List」の音楽制作を担当するなど、「フロスだけじゃない」という言葉を、行動で示し続けているような印象です。

子どもとダンスをいっしょに楽しむには

フロスダンスは、特別な道具も技術も必要ありません。YouTubeで「floss dance tutorial」と検索すると、初心者向けのわかりやすい解説動画がたくさん見つかります。親子でいっしょに挑戦してみてもいいですね。

また、フォートナイトをはじめとするゲームでもエモートとして触れることができます。ダンスをきっかけに、著作権とは何かをお子さんと話し合ってみると、SNS時代のコンテンツについて考えるいい機会になるかもしれません。

参考リンク

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