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陸の国境を体験!アメリカとカナダにまたがるピース・アーチ国際公園

ワシントン州とカナダのブリティッシュ・コロンビア州の間にあるピース・アーチ国際公園

パスポートなしで2カ国をまたいで歩ける——そんな珍しい体験ができるのが、ワシントン州ブレインとカナダのブリティッシュ・コロンビア州サレーの国境にあるピース・アーチ国際公園です。年間約50万人が訪れるこの公園は、シアトル近郊に住む人がバンクーバーと往復する途中に立ち寄るスポットとしても人気があります。

この記事では、アクセス・駐車・開園時間・見どころ・イベント・免税店の注意点まで、訪問前に必要な情報をすべてまとめます。

ピース・アーチ国際公園とは

ピース・アーチ国際公園は、一つの公園でありながらアメリカとカナダの両国にまたがる世界でも珍しい国際公園です。北緯49度線(49th parallel)上に建てられた高さ約20メートル(67フィート)のピース・アーチを中心に、手入れの行き届いた芝生・花壇・散歩道が広がります。

公園は下記の二つの州立公園から成り立っており、それぞれの管理機関が共同で運営しています。

アクセス・所要時間

アメリカ側からのアクセス(シアトル方面)

カナダ側からのアクセス(バンクーバー方面)

※カナダ・アメリカを車で往復する際は、事前に国境の待ち時間を確認しておくとスムーズです。
CBP公式の待ち時間確認サイト
WSDOTリアルタイム情報

開園時間・駐車場・入場料

開園時間

駐車場と料金

入場料

公園自体の入場は無料です(アメリカ側は駐車場のみディスカバー・パスが必要)。

「パスポートなし」で2カ国を歩ける仕組みと注意点

ピース・アーチ国際公園の最大の特徴は、公園内であれば入国審査なしにアメリカとカナダを自由に行き来できることです。ただし、いくつかの重要な前提があります。

パスポートなしで歩ける条件

通常の入国審査が必要になる場合

身分証明書について

公園内では米国CBP(税関国境警備局)・CBSA(カナダ国境サービス局)・RCMP(カナダ王立騎馬警察)が巡回しており、求められた場合は全員が身分証明書を提示する必要があります

また、永住者・ビザ保持者は常時パスポートまたは在留証明書の携行が法律で義務付けられています。観光目的の方も、必ずパスポートまたは政府発行の写真付きIDを持参することを強くお勧めします。

参考:International Peace Arch Association – Location & Entry Information

見どころ

ピース・アーチ(モニュメント)

公園の中心に立つ高さ約20メートルの白いアーチがピース・アーチです。1921年9月6日に完成し、1814年のガン条約(米英戦争終結)と1817年のラッシュ・バゴット協定の締結を記念して建設されました。ワシントン州の実業家サミュエル・ヒルが発案し、建築家ハーヴィー・W・コーベットが設計しました。1921年9月6日の除幕式には約1万5000人が集まったという記録があります(HistoryLink.org)。

アーチの片方の柱はアメリカ側に、もう片方はカナダ側に建てられており、通り抜けることも触ることもできます。アーチ自体の所有はアメリカ側です。

内側の東面に刻まれた碑文
“May These Gates Never Be Closed”(この門が決して閉じられんことを)

アーチには4つの碑文が刻まれています。

アーチは米国国定歴史建造物(1996年)およびカナダ国家史跡(1939年)に登録されています。

ちなみに、カナダが自治領となったのは1867年。英領北アメリカ法により、オンタリオ、ケベック、ノバスコシア、ニューブランズウィックがカナダ自治領に統合されたことから、この年がカナダ建国の年となります。カナダ政府の公式サイトにある日本語ページに簡単な歴史年表があるので、興味のある方は確認してみてください。

花壇・芝生

両国側にわたって、季節の花々が咲く広大な花壇と芝生が広がります。年間1万株以上の花が植えられており、特に春〜夏が見ごろです。晴れた日にはセミアームー湾・ポイント・ロバーツ・バンクーバー島まで見渡せる眺望も楽しめます。ピクニックテーブル(ADA対応含む)が79台あり、家族連れでの利用にも適しています。

国境標石(Boundary Monuments)

アメリカとカナダの国境には石柱が建てられています。

園内には国際境界委員会(IBC)が維持する石柱が設置されており、北緯49度線の国境線を目で確認することができます。また、幅約6メートルの「見通し帯(Vista)」が境界線に沿って整備されており、陸続きの国境がどのような形で管理されているかを実感できます。島国出身の方には特に新鮮な体験になるはずです。

ハイキングトレイル・遊具

アメリカ側には約1km(0.6マイル)のハイキングトレイルがあります。子ども向けの遊具(ブランコ・プレイフィールド)も設置されており、家族連れでの訪問にも適しています。犬の同伴も可能ですが、リードの着用が必要です。

イベント

インターナショナル・コンサート・シリーズ(毎年8月・毎週日曜)

ワシントン州立公園のフォーク&トラディショナル・アーツ・プログラムが主催する無料の国際音楽コンサートです。毎年8月の毎週日曜日、午後2時から1時間、タイ・ブラジル・東ヨーロッパ・西アフリカなど世界各国の音楽・ダンスが披露されます。入場無料(ただし駐車場のディスカバー・パスは必要)。

インターナショナル彫刻展示会(春〜秋)

国際ピース・アーチ協会(IPAA)が主催するアメリカ・カナダのアーティストによる屋外彫刻展です。22年以上の歴史を持つこのプログラムは、公園の芝生を舞台に作品が展示されます。

施設・設備

免税店(Duty Free)を利用する際の重要な注意点

ピース・アーチ周辺には免税店があります。でも、免税店の敷地(国境施設の管轄区域)に一歩でも入った時点で「出国」とみなされ、その後は通常の入国審査を受けなければなりません。公園を散策するだけのつもりで誤って免税店の敷地に入ると、想定外に入国審査が必要になります。身分証明書を持っていなければ、大きな問題に発展しかねません。くれぐれも注意してください。

よくある質問

パスポートなしで本当に入れますか?

公園内に留まり、入った側と同じ国から退出する場合は、パスポートの提示は基本的に不要です。ただし、永住者・ビザ保持者は常時身分証明書の携行が法律で義務付けられています。また国境警備員に求められた場合は全員が提示する必要があります。観光目的の方もIDを必ず携帯してください。

シアトルから日帰りで行けますか?

十分に可能です。シアトルから車で約2〜2.5時間(国境渋滞を除く)。公園でのんびり1〜2時間過ごし、帰りにバーリントンなどのアウトレットに寄るルートも人気です。

バンクーバー観光のついでに立ち寄れますか?

バンクーバーの南約40〜60分のところにあるので、カナダ・アメリカ間を車で移動する際の「ちょうどいい立ち寄りスポット」として最適です。国境の渋滞を待つ間に訪れる方も多くいます。

混雑しますか?いつが狙い目ですか?

夏(6〜8月)と祝日が最も混雑します。平日の午前中、または春・秋のオフシーズンは比較的空いており、花壇も美しい時期です。国境待ち時間が長い日は公園散策の時間も確保しやすくなります。

カナダとアメリカを往来する際の入国審査・持ち物・申告ルールの詳細は、下記の関連記事もあわせてご覧ください。

本記事は公式サイトの公開情報に基づいています。開園時間・駐車料金・イベントの詳細は変更になる場合があります。訪問前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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