元日に冷たい海や湖に入って新年を迎えるイベント Polar Bear Plunge(ポーラー・ベア・プランジ)。アメリカ各地で親しまれているこの行事は、シアトル市内近郊でも毎年開催されています。
一部のイベントへの参加には事前登録が必要です。この記事では、2026年の元日に向けて予定されているシアトル市内および近郊の Polar Bear Plunge を、現時点で公表されている公式情報をもとにご紹介します。
シアトル
マシューズ・ビーチ:シアトル・ポーラーベア・プランジ
レイク・ワシントンに面したマシューズ・ビーチで行われる 『Seattle Polar Bear Plunge』 は、シアトル地域で最初の公式な寒中水泳イベント。シアトル・パークス&レクリエーション局(Seattle Parks and Recreation)によると、2003年1月1日に初開催された時の参加者数は約300人でしたが、最近では1,900人以上が集まる大規模イベントに成長しています。
例年、元日正午 に湖へ入り、首まで水につかることができた参加者には、勇気を称える Courage Badge が進呈されます。混雑を避けたい人や子どもさんは、午前11時45分に開催される 『Polar Cub Club』 に参加するのがおすすめ。参加無料。登録不要。
レゾリューション・ラン&ポーラーベア・ダイブ
マグナソン・パークでは、5キロのランニングまたはウォーキングとポーラーベア・ダイブを組み合わせたイベントが元日に開催されます。参加登録と参加費の支払いが必要です。
参加費にはチリ、ホットチョコレート、アップルサイダー、記念シャツまたはメダルなどが含まれます。希望者はラン終了後にレイク・ワシントンに入って、走り初めと寒中水泳を同時に楽しめるのも人気。また、ビアガーデン(21歳以上)もあります。
イサクア:ポーラー・プランジ
イサクア市のレイク・サマミッシュ州立公園でも、元日にポーラーベア・プランジが予定されています。湖畔では受付開始と同時に音楽が流れ、ファーストデー・ハイクやヨガ、コスチュームコンテストなど、見ているだけでも楽しいプログラムが盛りだくさん。正午には参加者が一斉にプランジします。このイベントの収益は、レイク・サマミッシュ州立公園の自然保全やプログラム運営の支援に使われます。参加登録と参加費の支払いが必要です。
レントン:ポーラー・ディップ
レントンのクーロン・ビーチパークでレイク・ワシントンに入る元日恒例のポーラー・プランジ。水泳や水に不安のある方は、米国沿岸警備隊(US Coast Guard)認可の浮具を使用できます。プランジ後は、クラムチャウダーやコーヒー、ココアなど、温かい食べ物や飲み物も用意されています。参加は無料ですが、事前登録が必須です。対象年齢:3歳以上。
タコマ:ポーラーベア・プランジ
タコマのポイント・ディファイアンス・マリーナで、ピュージェット・サウンドに入るポーラーベア・プランジ。コスチュームでの参加も歓迎。年齢制限はありませんが、18歳未満の参加者は大人の同伴が必要です。事前にオンライン登録すると、午前10時から午後2時の間の参加枠を選べるほか、当日の受付の待ち時間がなく、参加者向けの記念パッチなどを受け取ることができます。参加者の安全確保のため、ライフジャケットを用意し、桟橋にはライフガードが配置されます。希望すればライフジャケットを借りることもできます。参加費は1人10ドル。
その他の寒中水泳イベント
ノルマンディ・パーク:Polar Bear Plunge(参加無料、参加登録不要)
バーチ・ベイ:Birch Bay Polar Bear Plunge(参加無料、参加登録必須)
事前に知っておきたい安全上の注意点
1月のワシントン州は真冬にあたり、湖や海の水温は非常に低くなります。主催者や医療機関の一般的な注意点として、以下が挙げられています。
・心臓疾患などの持病がある場合は、事前に医師へ相談 する
・足のケガ防止のため、ウォーターシューズまたは古いスニーカーをはく
・水中にとどまる時間は15分以内を目安にする
・低体温症(Hypothermia)のリスクを高めるため、事前の飲酒は控える
・入水直前まであたたかい服装をし、終了後はすぐに乾いた服に着替える
無理をせず、体調や天候に応じて参加を判断することが大切です。一年の始まりを安全に楽しみましょう!
