新型コロナウイルス感染拡大を抑制するための自宅待機命令により、3月半ばから開催が中止されていたシアトルの二つのファーマーズ・マーケットが今週末に再開します。
再開されるのは、シアトル市内のユニバーシティ・ディストリクトとバラードのファーマーズ・マーケット。これまでファーマーズ・マーケットと言えば、屋台がぎっしり並び、販売する側も買い物客も社会的距離を維持することは不可能な状態でしたが、今の状況を考慮し、さまざまな対策が導入されます。
ユニバーシティ・ディストリクト
4月18日(土)から毎週土曜 午前9時から午後2時
ユニバーシティ・ディストリクトのマーケットを運営する非営利団体 Seattle Neighborhood Farmers Markets は、事前に予約した食材を会場で受け取る方法を奨励しています。また、買い物に訪れる人が記入して送信する「Farmers Market Shopper Oath」で新しい14の規則の理解と遵守を呼びかけています。ブースとブースの間は10フィートの間隔が設けられ、入口は数が制限され、ハンドサニタイザーや手を洗えるステーションが設置されます。買い物は一世帯につき一人のみ、ペットの同伴はできません。また、ライブミュージックやエンターテイメント、料理の実演、座る場所などはありません。
バラード
4月19日(日)から毎週日曜 午前9時から午後2時
バラードのマーケットは主にドライブスルーとなり、生産者に事前に注文した食材を車に乗ったまま受け取ることになります。歩いて訪れることも可能ですが、社会的距離を維持するため、ブースとブースの間には広いスペースが作られ、歩道にはマークがつけられるほか、食材を直接さわるのは販売する側のみで、買い物客がさわることはできないとのことです。支払い方法は Venmo などのアプリを使った接触のない方法が導入されます。また、食材のサンプルや再利用可能な入れ物、その場で食べられる食事の販売などはありません。
新しい形で再開されるこれら二つのファーマーズ・マーケットが成功し、これからシーズンを迎える市内近郊のたくさんのファーマーズ・マーケットや小規模生産者の支援につながることが期待されます。